2017-08

今はコスプレイヤーにとって恵まれた時代だと思うが、これがそう長く続くとは思えない

今はコスプレイヤーにとって恵まれた時代だと思うが、これがそう長く続くとは思えない

 『コスプレイヤーズ アーカイブ』の『知恵袋』のコーナーに、 「学校の部活を終えた後、学校の制服のままイベントに行くのはマナー違反か?」という趣旨の質問 が出されていた。何人かが回答を寄せた後、私も回答に加わった。
 「コスプレのマナー」という観点から言えば、これは全く問題ない。学校の制服をその学校の現役学生が着用する行為は、公共の場においても許容される行為であるからだ。学生が制服を着て通学することと、学生が制服を着てイベント会場に行くことは、一般社会において区別され得ない。

 公共の場、一般社会において許容される行為が、コスプレにおいてマナー違反となることは、原則として有り得ない。
 逆に…
一般社会において許容されない行為は、コスプレにおいても許容されない。拡大解釈された上で適用されるケースも存在する。

 例えば、日本で「未成年の喫煙・飲酒は法律で禁止」されていることは常識である。
 そして、日本のコスプレシーンでは「未成年キャラの喫煙・飲酒は禁忌」とされている。レイヤー本人が成人であったとしても、コスしているキャラが未成年キャラである場合、そこに法律が適用されるという一種の拡大解釈である。

 その背景にある概念は、
「レイヤーは、コスしているキャラのイメージを守る義務がある」
というコスプレの大原則である。
 コスプレのマナーとは、基本的には以上が全てだ。つまり、

【1】一般社会におけるマナーは、コスプレシーンにおいても適用される。
【2】レイヤーは、コスしているキャラのイメージを壊さないように努める。

 更に本質に遡れば、この2つのマナーは、

【3】コスプレという文化が、日本において存続できるように努める。

というコスプレの死活に関わる部分に根拠する。

 コスプレイヤーは、日本の社会においてはマイノリティ(少数派)である。
 コスプレには、巨大な権威も権力も巨大なスポンサーもついていない。
 何か事件が起こってコスプレがマスコミにバッシングされ、世間もそれに同調したとき、政府や企業が守ってくれるということは有り得ない。

 だから、レイヤーそしてコスプレ関係者は、常にコスプレを守るという意識を最優先させなければならない。
 コスプレが一般社会に迷惑をかけたり、マスコミからバッシングされるような状況を作ってはならない。
 「コスプレのマナー」とは、何よりも先ず外部への対策(対世間、対マスコミ)なのだ。

 冒頭の『知恵袋』の回答を読むと、そういった意識が薄くなってきていることを感じる。
 「コスプレを守る」という対外目的で運用されてきたマナーの本来の意味が失われ、単に「コスプレ村」の内側における価値基準(既にマナーと呼べるレベルではない)へと矮小化し始めているのだ。

 一度だけ晴海行きのバスに乗ったことがあるが、それだけでも「コスプレ村」を外部から守るという意識よりも、「コスプレ村」という内側の世界での価値観に関する意識が強くなっている人が増えてきていることは実感できた。

 おそらく、日本のコスプレシーンは、現時点が一つのピークなのだ。
 この状況は、そう長くは続かないだろう。
 5年後、レイヤー人口が半減したとしても、私は驚かない。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。