2017-08

特撮キャラ(変身前)のコスに違和感を感じることに関して

特撮キャラ(変身前)のコスに違和感を感じることに関して

 これは男子一般に通じる感覚だと思うのだが、
「仮面ライダーになりたい」とは思っても、
「本郷猛になりたい」とは思っていない。
 何故ならば…

 本郷猛は、自分とは全く別個に存在する、歴然とした個人であるからだ。
 本郷猛という人物は、既に別人として“実在”しているのだ。
 本郷猛その人以外が、本郷猛になれるはずなどないではないか。
 これは当然というか、ごく自然な感覚である。

 だから男子は、
「本郷猛みたいに、仮面ライダーに変身できるようになりたい」
と思うのだ。
 “本郷猛”は憧れの対象ではあるものの、「なりたい」対象そのものではない。自分がなりたい(なれるかも知れない)と思っているのは、飽く迄も“仮面ライダー”の方なのだ。
 ある意味これは、非常に“現実的”な願望である。繰り返しになるが、既に実在している“本郷猛”という人物になることなど不可能である。しかし、自分も改造手術を受ければ、“仮面ライダー”になることは出来るかも知れないのだ。

 ここで、“本郷猛”を“松田聖子”に置き換えても、ほぼ同じ論理が展開できる。

 女子が、
「松田聖子みたいなアイドルになりたい」
と思ったとする。
 “松田聖子”は憧れの対象ではあるものの、「なりたい」対象そのものではない。自分がなりたい(なれるかも知れない)と思っているのは、飽く迄も“アイドル”の方である。
 これもある意味、非常に“現実的”な願望だ。既に実在している“松田聖子”という人物になることなど不可能である。でも、芸能界に入れば自分も“アイドル”になることが出来るかも知れないのだ。

 私の場合、この感覚がコスプレにも繋がっている。
 私は、変身前の特撮キャラのコスをしようとは、原則として思わない。私にとって、変身前の特撮キャラは実在する別人であり、コスプレの対象外なのだ(※注…公式には存在しない2次創作キャラであったり、キャラを演じた俳優が既に鬼籍に入られている場合は除く)。
 そしてこの感覚は、他人のコスプレを見た際にも発生する(特に男装レイヤーに関しては顕著)。

 だから、変身前の特撮キャラのコスをしているレイヤーは、単に「キャラと同じ衣装を着ているだけ」と映る。これは、アニメキャラのコスをしているレイヤーからそのキャラの雰囲気を感じ取り、「おお、似てる!」と思えて嬉しくなる感覚とは、余りにもかけ離れている。
 変身前の特撮キャラのコスをしているレイヤーが、相当高いレベルで似ていれば「似ている」と思うこともあるだろう。しかし、それは所詮“そっくりさん”を目にしたときの印象であり、驚きはしても嬉しくはならないと思う。

 つまり私にとって、変身前の特撮キャラ(※注…前出に同じ)のコスをしているレイヤーとの合わせは、「キャラの合わせ」ではなく、「衣装の合わせ」なのだ。この意識は狭義の“コスプレ”ではなく、一般的な“仮装”のそれである。

 ただ、私にも
「ブルース・リーのトラックスーツを着て、リーのアクションの真似をしてみたい」
という思いはある。私は、ブルース・リーの“そっくりさん”になりたいとは思わないけれども、リーの“モノマネ”をしてみたいという気持ちはあるのだ。
 この感覚は、狭義のコスプレとは似て非なるものだが、広義のコスプレではあると思う。
 変身前の特撮キャラのコスをしているレイヤーと接する時は、この「広義のコスプレ」の精神で臨みたい。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。