2017-09

日本のコスプレシーンの未来、最善から2番目のシナリオ

    日本のコスプレシーンの未来、
                    最善から2番目のシナリオ

 今後、日本のコスプレシーン(コスプレというジャンルにおける様々な状況という意味)は、どのように変化していくのだろうか?

 その最悪のシナリオは、
「コスプレそのものが一般社会から完全に排除され、地下に潜ることを余儀なくされる」
であろう。
 「地下に潜る」とは、例えるなら「コスプレの地位が児童ポルノとほぼ同レベルになる」というイメージだ。存在そのものが社会的禁忌(タブー)、イヤもう最悪だねこりゃ。

 逆に最善のシナリオは、
「コスプレそのものが完全に市民権を得て、一般社会と何の軋轢もなく共存する」
である。
 「週末、プールで泳いでくる」と言うのと全く同じ感覚で、「週末、コスプレしてくる」と言えるような日常が、日本国内において普遍的になるということ。
 日本版ハロウィンみたいな“コスプレの日”が出来て、その日は日本全国各地にコスプレOKの歩行者天国“コスプレ通り”が設けられる。協賛している百貨店・デパート・商店街でコスプレしたまま買い物をすれば、コスプレ割引が適応される。

 なお、ここで言う「コスプレ」とは、「アニメや漫画などの作品に対するファン活動の一環としての仮装行為(非商業活動)」を指す。

 今日の現状を鑑みると、最悪・最善どちらのシナリオも現実化しそうにない。
 もちろん私は最善のシナリオを望んではいるが、余りにもリアリティのない話である。そこで、ここでは“最善から2番目のシナリオ”を語ることにしよう…


・2009年末、周辺住民からの度重なる苦情により、晴海会場におけるコスプレイベントが遂に全面禁止となる。
 そのおかげで、晴海ふ頭行き都バスから、マナーの悪い客がほぼ一掃される。

・2010年春、コスプレイベント団体およびコスプレイヤーが、晴海会場の使用禁止解除の嘆願を開始する。
 しかし、彼らが提示した改善策は実効性を伴わないと判断されてしまい、嘆願はことごとく却下される。

・2010年夏、某コスプレイベント団体が提示した改善策が認められ、その団体主催のコスプレイベントのみ、開催が許可される。その改善策は以下の5つ。

(1)参加者を成人に限定。
 入場時に運転免許等を提示させ、成人であることのチェックを厳密に行う。

(2)持込可能な荷物の寸法(縦×横×高さ)に関して、事前に告知を徹底。

(3)持込可能な荷物のサイズを一定以下に限定する。
 入場口に「○cm×○cm」のゲートを設け、このゲートを通らない荷物は持ち込ませない。また、ゲート出口にも「長さチェッカー」を設け、「縦横高さのうち最も長い部分」に関しても可否を一発で判定する。
 これにより、参加者がバスを利用した際の、スペース占有を抑制する。

(4)参加者に対し、スタッフがバス停で「バスを利用する際は、荷物を自分の膝の上に載せるなどしてスペースを過剰に占有しないこと」等、マナーを守るよう呼びかける。

(5)タクシーで来場した参加者(当日の領収書を提示)の参加料金を、それ以外の参加者よりも300円以上割り引く。これにより、参加者のタクシー利用(相乗り)を促す。


・2010年夏~2011年春まで、晴海のコスプレイベントに参加した成人レイヤーは、ほとんど問題を起こさず。
 それどころか、成人レイヤーの有志集団が晴海会場周囲のゴミ拾いを自主的に行ったことによって、周辺住民のレイヤーに対する評価が向上する。

・2011年夏、晴海のコスプレイベント参加の年齢制限が「大学生以上」に緩和される。

・2011年夏~2012年春まで、晴海のコスプレイベントに参加した大学生以上のレイヤーは、ほとんど問題を起こさず。
 大学生以上のレイヤーの有志集団による晴海会場周囲のゴミ拾い活動は恒例化し、周辺住民のレイヤーに対する評価が向上する。

・2012年夏、成人の“監督者”が同行する場合に限り、中高生レイヤーの参加が認められるようになる。
 『Cure』や『コスプレイヤーズ アーカイブ』の掲示板には、「監督募集」のコーナーが出来る。

・2012年秋、中高生レイヤーの参加者数が増えるに従い、“監督者”と中高生レイヤーの間でトラブルが多発。
 これを受けて“監督者”の登録がより厳しくなったこともあり、“監督者”の数が減少する。それに合わせて、コスプレイベントに参加できる中高生レイヤーの数も減少する。

・2012年冬以降、コスプレイベントの参加者に占める中高生レイヤーの割合は、10%前後で推移する。
 成人レイヤーが、中高生レイヤーを“キッズ”と呼ぶことが定着する。

・2014年夏以降、“監督者”の同行の元でイベント参加していた中高生レイヤーの中から、成人に達した者が現れる。

・2016年夏以降、“監督者”の同行の元でイベント参加していた中高生レイヤーの中から、自らが“監督者”になる者が現れる。
 これにより、徐々にではあるが“監督者”が増え、コスプレイベントの参加者に占める中高生レイヤーの割合も増加していく。

・2019年末、コスプレイベントの参加者に占める中高生レイヤーの割合が、20%台に達する。
 2009年末に、晴海会場におけるコスプレイベントが全面禁止となってから、ちょうど10年が経過していた。


 …めでたし、めでたし?
 レイヤーとしてコスすること自体が楽しいのは当然として、コスプレシーンを10年単位で眺めるというのも、また面白そうだと思う今日この頃である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。