2017-08

『機動戦士ガンダム』第8話の感想 ~ ついでに『ガンダムOO』も ~

『機動戦士ガンダム』第8話の感想
 ~ ついでに『ガンダム00』も ~


 ガンダムは、少なくともTVアニメシリーズとしては日本初かつ世界初のリアル路線のロボット(バトル)アニメ作品であるが、同時に“合体ロボットもの”でもある。前回まで見ても、けっこう色々なパターンで“合体シーン”が描かれている。

 放送当時、番組スポンサーだったクローバーが流していた合体玩具のCMでは、コアファイターを文字通り核にしてABパーツを組み合わせ、3×3=9種類のモビルスーツに仕立て上げることが可能であることが謳われていた。
 当時私は中学生だったこともあり、「いくら何でも上半身ガンタンクで下半身ガンダムとかは有り得んだろ」と思っていたが、「上半身ガンダムで下半身ガンキャノン(下半身の装甲強化)」や「上半身ガンキャノンで下半身ガンタンク(下半身後部に換えの弾薬を搭載)」や「上半身ガンタンクで下半身ガンキャノン(機動性向上)」は有るかもと思っていた。

 しかし劇中では、ホワイトベース搭載の3種類のモビルスーツがコアファイターを共通パーツとしていること以上の描写はなかった。後に登場するGパーツも含め、この辺はもう少しコアブロックという設定を生かしても良かったのではないかと思う。

                  第8話 戦場は荒野

 今回の実質的な主人公は、地上へ降りる避難民であるペルシア親子と、ジオンの偵察機ルッグンのパイロット達である。物語の重要な視点は、基本的にはこの二組のキャラのものなのだ。表面的には本筋である戦闘からは外れた第三者である彼らの客観性が、本質的な意味での本筋となっているのだ。

 戦争というものは、戦っている当事者同士の間にだけ存在するものではない。必ず、第三者を巻き添えにする。当事者だけでなく、第三者にとっても戦争は存在し、それに否応なく巻き込まれてしまうのだ。その第三者の存在を描き、第三者の視点、第三者のドラマで戦争を見せることで、戦争の現実、リアリティが生まれる。
 非常に映画的、戦争映画的な雰囲気の回であり、本シリーズの中でも屈指のエピソードである。

 前回は問題となった避難民の「私達をここで降ろしてくれ」という主張を、今回は渡りに船とばかりに作戦に利用するブライト。前回の避難民の暴動を受けて、ブライトが今後の対応をちゃんと考えていたことが分かる。士官候補生だったのは伊達ではなく、彼には指揮官としての才覚が備わっているのだということが伝わってくる。

 そして、シャアはそのブライトの作戦を見抜くが、土壇場まで見抜き切っていない振りをして、結果的にガルマを惨敗へと導く。
 実は、この描写には片手落ちの部分がある。戦闘中にガンダムが姿を見せないことを、ジオン側が全く疑問視しないのだ。幾らガルマがお坊ちゃんでも「あの白い主力モビルスーツ(ガンダム)は何故出てこないのだ?」と疑問に思うのが当然だろう。
 そうした上で、「最後の切り札として温存しているのか…いや、出したくても整備が追い付かずに出せないのか? あの輸送機(ガンペリー)も、ろくに修理もしないで飛ばせて不時着させたくらいだからな」と自分に都合良く解釈してしまい、シャアに影で哂われるという描写が欲しかったところだ。

 もっとも、実際に描写があったシャアの独白
「これで勝てねば貴様は無能だ」
は、強烈なインパクトがあった。これは裏を返せば、ガルマの作戦が失敗に終わった段階で
「無能だから貴様は負けた」
と言っているのと同じであり、更に言えば
「無能だから貴様は負けるだろう」
と予測していたとも言える。実際にシャアは、失態に狼狽するガルマに対し「我々指揮官は最前線で指揮を鼓舞しなければならない…次は私も行かせて貰おう」と彼が最前線に出向くように仕向けているのだ。この一連の流れは、第6話でシャアが
「そうか、ガルマは(ザクに)乗らなかったか。彼がガンダムと戦って死ぬもよし、危ういところを私が出て救うもよし、と思っていたが…」
と独白した流れと一致している。

 今回はカイがガンキャノンで出撃し、単身での初陣の恐怖を経験してコクピットで半泣きになるなど、キャラクターの点描という面でも優れていた。
 ただし、やはり見終えて印象に残るのは、「ペルシア親子に始まってペルシア親子で終わったストーリー」である。敵に発見される危険を冒してまで、ペルシア親子を気に掛けていたアムロも、結局は彼らがどんなに悲惨な現実に直面したかを知ることのないまま、去って行く。このラストは、無常としか言うしかない。

 まさに、戦場は荒野。
 人の優しささえ、人を癒すことが出来ない。
 それが戦場の現実なのだ。

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 おまけ 『ガンダム00』 #13 メメントモリ攻略戦

 メメントモリに死角があるとか、弱点が比較的攻撃しやすい位置に存在するとか、虎の子である衛星兵器の守備兵力が少な過ぎるとか、色々わざとらしさは感じるが、話のテンポが良かったので、そのこと事態に不満はない。前にも書いたように、より高性能(死角なし、移動可能、GNフィールド展開可能)な“スーパーメメントモリ”が登場する可能性もあるわけだし。

 ただ、メメントモリ登場当初はそれを歓迎していたネーナが、大した理由もなく裏切り行為に出たのが不可解。こういう行動を取らせるのであれば、ネーナには最初から「大量破壊兵器であるメメントモリが存在すると、ガンダムマイスターとしての自分の存在価値が無くなってしまう」と反発させておくべきだった。
 それにしても、00を援護したネーナの機体は、ガンダムナントカに変形するのか? もう変テコなガンダムは見たくないのだが。

 残りワンクールという段階で、ハーキュリーなる新キャラ?が登場。オッサンキャラは大歓迎だが、果たしてどの程度活躍するのか? スミルノフとのオッサンコンビで、連邦内での反アロウズ組織を結成するぐらいのことはやって欲しいところ。ヒゲ面はともかく、年齢と目の周りが私に似ているので、ランバ・ラル並みに印象深いキャラになれば、コスプレすることも有り得るぞ。


 おまけ2 『ガンダム00』正月特番

 きゃんち(喜屋武ちあき)とアリ(能登有沙)が目立った。2人とも二十歳過ぎているのにキャラ萌え丸出し(アリは特に)で、腐女子視聴者が同属嫌悪で叩かないかと心配になった。
 きゃんちは「二個付き」を意識させる髪型にしていることをアピールしていたが、男性ファンからすると、きゃんちはバストがツインドライブですから!(DVD持ってます)。
 きゃんちのブログによると、1時間半ほど撮影しており、クリスとリヒテンの話も出したとのこと。残念ながらカットされていたが、『仮面ライダー555(ファイズ)』の“たっくん”こと半田さんの振った話の流れ辺りで出したのだろうか?

 きゃんちとアリを比較すると、やはりきゃんちの方が正統派のガンダムファンだな~。きゃんちぐらい正統派部分を持ち合わせていたら、例えBL属性を持っていたとしてもカミさんにしたいと思った。ヨシ、きゃんちのDVD、もう一枚買っとこうと。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。