2017-08

『20世紀少年(第一章)』

『20世紀少年(第一章)』
  2008年の映画館で観た映画:26本目
  映画を観た日:2008年9月27日(土)


 現在43才の私は、子供の頃、実際に秘密基地を作った経験がある。
 それも1つではなく、少なくとも2つ作った記憶がある。
 どうやって作ったかと言えば、工事現場から廃材(と思われるもの)を(黙って)持ち出し、山(林)の中に運び込む。そしてその廃材を、山に生えている生木に釘で打ち付け、簡易な壁と屋根をこしらえたのだ。この映画に登場する秘密基地よりも、やや本格的なものだった。確か、『テレビマガジン』などを持ち込んでいたと思う。

 アポロの月面着陸のとき、私はまだ4才だったのでほとんど記憶に残っていない。だから、この映画の主人公達とは完全に同世代ではなく、3年ほど後輩である。自分の3年後輩、6年後輩のことを思うと、あるいは私の世代は“最後の秘密基地世代”に含まれるのかも知れない。

 そんなことを思いながら映画を観て、世代的な共感を感じられたことは楽しかった。しかし、作品的には、むしろ不満を抱くことの方が多いかった。
 まず、同窓会のシーンで藤井フミヤを出したことにはガックリきた。いくら主人公達の役者と同世代とは言え、アレはいただけない。あのシーンは、主人公達が「普通の人たち」=「無名の人たち」の集まりであることを印象付けなれればならないところなのに、藤井フミヤがいたことで“芸能人の同窓会のシーン”になってしまった。友情出演だか何だか知らないが、ああいう下らないことはやるべきではない。

 また、主人公のケンヂが指名手配を受けてからの生活の描写が甘すぎる。コンビニの店長をやっていたときの生活描写はそれなりにリアリティがあったのに、地下に潜ってからはリアリティが薄い。コンビニ店長時の描写の方が生活苦が感じられるというのは、明らかに不自然である。
 テンポの良さは買うが、詰め込み過ぎの印象が拭えない。もう少しエピソードを整理する必要があったと思う。

 VFXはクオリティが高く、コストパフォーマンスとしては世界最高レベルだろう。
 しかし、全体的に散漫な印象のまま終わってしまっている。第一章を観終えた時点では、正直言って第二章を観ようという気にはならなかった。
 第二章の前売券を買った理由は、第二章で主人公を演じている(らしい)女優のルックスが気に入ったからである。“ともだち”の正体とか、そういう作品的関心からではない。もちろん、第二章を観に行く以上は、作品的な面白さも期待しているのだが。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。