2017-10

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コンサート、ライブにおけるマナーに関して(その7)

コンサート、ライブにおけるマナーに関して(その7)


                   コンサートの定義

 異なる集団同士に共通の認識基盤が存在しないのであれば、両者にまたがるマナーなど幻想である。ここで、もう一度、理性の観点に戻ってみよう。コンサートを定義し、その「定義の違い」を認識するところから始めるのだ。

 欲求はコントロール出来なくても、定義はコントロールできる。欲求そのものはコントロール出来なくても、定義という枠に入れることでコントロールが可能になるのだ。

 例えば、食欲そのものはコントロール出来ない場合でも、それを摂取カロリーという定義に収めれば、コントロールが可能になったりする。
 コンサートもそれと同じで、定義することがコントロールへの可能性を開く。
 あるいはそれは、自分自身を定義することの一部なのかも知れない。


             コンサートの定義から導かれるマナー

 金を払ってチケットを買い、コンサートに脚を運ぶ。
 私がそうする理由は、プロのアーティストから、“ステージ上のパフォーマンス”(以下、“パフォーマンス”と記す)というサービスを受けるためである。“パフォーマンス”とは、生歌だったりダンスだったり、あるいは笑顔だったりする。

 私が定義する「プロのコンサート」とは、

「アーティストが全ての観客に対し、“パフォーマンス”というサービスを提供する催し」
(あるいは
「観客が支払ったチケット代金の対価として、アーティストが芸を披露する催し」)

という、ごく一般的なものである。
 観客は、チケットを買ってコンサートに来た以上、アーティストから“パフォーマンス”というサービスを受ける権利がある。観客は、「そういった権利を買っている」とも言える。
 そういう観客全てに対し、アーティストは“パフォーマンス”というサービスを提供する義務がある。アーティストは、チケットを買った観客と、「そういった契約を交わしている」とも言える。

 当たり前のことであるが、
「アーティストの歌声を聞く(演奏される楽器の音を聴く)、アーティストの姿(動き)を見る」
ことは、チケットを買ってコンサートに来た観客の全員に保障された権利であり、何人たりともこの権利を侵害してはならないのだ。

 “声を出し続けるPPPH”などの、「歌手の歌声を聴くことの妨げとなる行為」は、当然ながら「歌手の歌声を聴く権利」を侵害するものである。一般的なコンサートでは、マナー違反となり、禁止行為と定義されるのが当然である。

 例外的に“声を出し続けるPPPH”が許されるコンサートがあるとしたら、それは次のようなコンサートだろう。

(1)歌手がコンサートで生歌を歌っておらず、機械的に再生された音源に合わせてクチパクを行っていることが、チケット購入時に公式に明示されている場合
(2)歌手は生歌を歌っているものの、下手くそであり、圧倒的多数の客にとって聴くに値しないことが明らかな場合
(3)コンサートにおいて“声を出し続けるPPPH”が許されることが、チケット購入時に公式に明示されている場合

 うちわ・サイリウムの束・スケッチブックを高く掲げるなどの、「歌手の姿を見ることの妨げとなる行為」についても、同様である。

 コンサートでは、「アーティストの“パフォーマンス”が全ての客に行き届くこと」を、何よりも優先させなければならない。
 それが達成され、維持されている状態で、初めて次のステップに進むことが出来る。
客が「ライブを盛り上げよう」とか、「アーティストを喜ばせよう」とか考えるのは、二の次なのである。

 「ライブを盛り上げよう」として、「アーティストの“パフォーマンス”が全ての客に行き届かなくなる」などといったことは、絶対にあってはならない。

 そしてこれは、全然難しいことではないのだ。

                            《 続く 》
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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