2017-08

コンサート、ライブにおけるマナーに関して(その4)

コンサート、ライブにおけるマナーに関して(その4)


 「何を重要視するのか」にはもう1つ別のタイプがある。
 「レスを貰うことを重要視する」タイプだ。

 「レスを貰う」とは、「ステージ上のアーティストが、大勢いる観客の1人に過ぎない自分を特定して注目し、何らかの反応を示してくれる」状態を指す。例えば、「ステージ上のアーティストに対し、自分が客席から手を振ったら、アーティストが自分だけに注目して手を振ってくれた」と思える状態が発生した場合、「レスを貰えた」ことになる。
 このタイプを、先ほどの比較の中に追加してみよう。

(比較1)自分が大声を出すことと、歌手の歌を聴くことの、どちらが重要なのか

  (A1)歌手の歌声を聴くことの方が重要
  (B1)自分が大声を出すことの方が重要
   (C1)そのどちらでもなく、自分がアーティストからレスをもらう
      ことの方が重要



(比較2)自分が客席で身体を動かすことと、ステージ上のアーティストの姿を見ることの、どちらが重要なのか

  (A2)ステージ上のアーティストの姿を見ることの方が重要
  (B2)自分が客席で身体を動かすことの方が重要
  (C2)そのどちらでもなく、自分がアーティストからレスをもらう
      ことの方が重要


 (C)タイプの客が大声を出し続けてPPPHしていようが、激しく踊っていようが、それはPPPHが楽しいからでもなければ踊りが楽しいからでもない。どちらも、「レスを貰う」ための手段に過ぎないのだ。
 客席で騒ぐのが楽しいから騒いでいるのではなく、飽くまでも、レスを貰いたいがために騒いでいるのである。もし、「直立不動で歌を聴いているとレスを貰える」ことが分かれば、直ちに騒ぐのを止めて直立不動になることを選ぶのが(C)タイプなのだ。

 これに対し、(B)タイプは、単純に「騒ぐのが楽しいから騒いでいる」のであり、突き詰めればステージ上にいるアーティストの存在は、「自分が騒ぐための方便(都合の良い手段)」に過ぎない。
 (B)タイプは程度の差こそあれ、そういうゴールに向かうレールの上の乗ったトロッコのようなものだ。自分でも気付かないうちに、「ステージ上のアーティストこそが主役」という立場から、「ステージ上のアーティストは、自分が楽しく騒ぐための舞台演出装置の一部」という立場へと移行していく。

                                   《 続く 》
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。