2017-10

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ワールドプレミアム世界ダブルタイトルマッチ(6.12)

ワールドプレミアム世界ダブルタイトルマッチ
                        2008年の会場で観た試合:3回目
                        観戦日:2008年6月12日(木)


 東側の1列目という良席(ただし、前にはA~D列、更にその前に机付きのプレス席が2列あるので、実際には9列目辺りか)で観戦したのだが、タイトルマッチは2試合ともミスマッチとも言うべき結果に終わった。チャンピオンと挑戦者の実力差が、余りにも大き過ぎたのだ。
 本場アメリカ進出のテストマッチ的な意味合いが大きかった長谷川 vs ファッシオの試合はともかくとして、ベテランの技巧派が意地を見せるか注目していたバレロ vs 嶋田の試合は、本当に期待外れの内容だった。


WBA世界Sフェザー級級タイトルマッチ
                 エドウィン・バレロ vs 嶋田雄大

 『WOWOW』放送された、WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ、チャド・ドーソン vsグレンコフ・ジョンソンの白熱した試合は、まだ記憶に新しい。強打のサウスポーである若きチャンピオンが、39歳のベテランにあわやというところまで追い詰められた試合は手に汗握るスリリングな内容だった。結果的には敗れはしたものの、ベテランの意地を見せたジョンソンに対し、誰もが賛辞を送らずにはいられなかったろう。

 ボクサーとしてのスタイルは違うものの、若手のサウスポーにベテランのオーソドックスが挑むという構図は、バレロ vs 嶋田も同じである。つい期待してしまったのだが、両者のパンチ力に差があり過ぎると、こんなにも違った内容になってしまうものなのか。

 パンチの差は仕方がないとしても、嶋田には工夫が無さ過ぎた。
 嶋田は左をほとんど出さず、右手一本で戦っていた。サウスポーには右を合わせるというのは確かにセオリーではあるが、余りにもワンパターンでバリエーションもコンビネーションもない。攻撃はその右一発だけで、文字通りの単発なのだ。
 4ラウンドからはバレロに読まれており、その威力の低さから相打ちを狙われる始末。3ラウンドにバレロがよろめいたのも、爪先を踏まれたからであり、嶋田のパンチのダメージによるものではない。

 嶋田がバレロの右ジャブに合わせて右フック(スウィング)を打ち込むことに終始し、なぜ左フックでバレロのレバーを打たなかったのか、不思議でならない。
 例えば、ロレンソ・パーラは、スイッチしているブライム・アスロウムに対して、レバーへ左フックを叩き込んで後退させた。
 サウスポーとオーソドックスの違いはあるものの、ジェリー・ペニャロサは結果的にそれと同じポジショニングからジョニー・ゴンザレスにレバーブローを決め、一発でKOしている。

 自分の体がバレロに対してインサイドにあるときは、頭を左に出しながらの右フック(スウィング)がローリスクとなるが、自分がアウトサイドにいる(バレロの右足の外側に自分の左足を踏み込んでいる)場合は、相手の右半身への左フックが最も有効なのではないか。打ち終わったとき、自分は体ごと相手の死角に入るので安全だし、その後返しのパンチを入れるチャンスもある。
 仮に試合前から左拳を負傷していたとしても、軽い左フックで回り込んでおいて右の強打に繋げるというパターンは使うべきである。

 嶋田がバレロのボディを全く打たなかったといえばそうではなく、正面から右ストレートでストマックを叩くという、よりリスクの高い攻撃を敢行していたことが、不自然さを増幅させる。本当に右一辺倒で勝つつもりだったのか。だとしたら、それは勇気などではなく単なる無策である。

 嶋田のファンらしき客が、バレロに対してブーイングを行っていたのも、無知丸出しで情けなかった。
 とどめの一撃となったバレロのパンチに対して反則打である旨のブーイングを行っていたが、あの場面で反則を犯していたのは、ロープを掴んでいた嶋田の方である。レフリーがダウンを宣言していなかったのも明らかであり、バレロに非はないことはボクシングファンなら理解できた筈だ。
 ルールを理解していない奴は会場に来るなとは言わないが、ルールを理解していない奴はブーイングなどせず、大人しく観戦するべきだ。疑問に感じたことは、隣の席の客にでも聞けば良い。


WBC世界バンタム級タイトルマッチ
               長谷川穂積 vs クリスチャン・ファッシオ

 入場してきたファッシオの背中を見たとき、その頑丈そうな骨格と力強い筋肉から、難敵だったヘナロ・ガルシアを思い出した。ガルシアと長谷川の試合も、ここ武道館のアリーナ席で観戦していたことを思い出す。そんな私の脳裏に、あのとき同様、ダウンは奪えても判定までもつれ込むのではないかという予感が過った。

 しかし、ファッシオはガルシアのようにラフでもなければタフでもなかった。

 1ラウンドを様子見に使った長谷川が、2ラウンドに入ってギアをサード、トップとチェンジすると、ファッシオはそれに全く付いて行けない。長谷川本人が「狙っていた」と言うコンパクトな左カウンターで顎を打ち抜かれたファッシオは、自分のコーナーを一瞥するなど意識はしっかりしている様子だったが、いかんせん体の反応は鈍くなっていた。そんなファッシオに、詰めにかかった長谷川から逃れる術は無かった。

 結局、ファッシオはWBCのラテンアメリカタイトルを取ったためにランキングが上がったというだけで、まだまだ長谷川に挑戦するレベルにはなかったという印象が強く残った。あるいは、本人が言うように「体が温まる前にいいパンチを貰ってしまった」のだろうか。

 長谷川の今後だが、今更シドレンコとの統一戦でもあるまい。
 日本人として、バンタム級の防衛回数の新記録も樹立した。大場という後進も育っていることだし、Sバンタムに上げて二階級制覇へと動き出すべきだ。
 当面のターゲットはズバリ、ラファエル・マルケス。マルケス弟に勝てば、イスラエル・バスケスへの挑戦権を得ることが出来るだろう。
 長谷川は、「日本のエース」から「世界のハセガワ」へステップアップする時期に来ているのだ。
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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