2017-10

『椿三十郎』

『椿三十郎』
  2008年の映画館で観た映画:3本目
  映画を観た日:2007年1月13日(日)

 黒澤作品としての『椿三十郎』をビデオで観たのは、20代前半の頃なので、もう約20年前のことである。その衝撃的なクライマックスシーンは、忘れようとしたって忘れられない。

 あの名作のリメイク。
 どう変えるのか、あるいは変えないのか。
 あるいは、20年前の記憶が、どの程度残っているのか。
 敢えてオリジナル版を観直すことなく、正真正銘“2度目”の『椿三十郎』を観るべく、劇場に脚を運んだ。

 私にとって“2度目”の『椿三十郎』は、普通に面白かった。やはりオリジナル版を観直さなかったことは正解だった。
 平成の『椿三十郎』は、“織田祐二の映画”という印象である。不精ではあるが、カラッとしていて爽やさすら感じさせる織田の三十郎は、映画スターとしての魅力を放っていた。監督から指示されたという、「大声で歌うような」台詞回しも効果的。是非、吹き替え無し(字幕版)で外国に配給して欲しい。

 クライマックスの一騎打ちの描写も、オリジナル版の“映画的”な表現の真逆をいく“現実風”であり、好感が持てた。この最終対決における描写は、映画全体の描写と整合性が取れており、地味ではあるが説得力がある。作品としての方法論に論理的閉鎖性があり、最後まで破綻がない。

 ユーモアの要素もキッチリと収まっており、正当派の娯楽作品に仕上がっている。
 リメイクとしては成功作であり、DVDを買う気にさせる一品である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。