2017-10

『戦国自衛隊1549』

『戦国自衛隊1549』
  2005年の映画館で観た映画:12本目
  映画を観た日:2005年6月18日(土)


 今年12本目の映画。これで漸く、年24本のペースに乗った。
 ちなみにマリオンの日劇2で観たのだが、ここは上映中の音声がロビーに漏れやすい(と言うか、大きい音声は台詞まで丸聞こえ)。初回以外は指定席制なので、上映中にロビーで待つメリットも特にない。次からは、上映10分前に入ろうっと。

 『戦国自衛隊』はビデオで観ている。あれは面白いけどイマイチだった。で、今度のは今ひとつどころか今二つといった出来だった。
 まず、プロットが去年観た『タイムライン』に似ているのが気になった。過去にタイムスリップした人を連れ戻すため、救出チームが過去に行くという大枠が同じなのだ。
 まぁそこは置いておくとしても、ストーリーそのものが面白くない。「戦国時代に、近代兵器で武装した自衛隊の一部隊が登場する」という舞台設定を、ほとんど生かせていないからだ。自衛隊と戦国時代の武士団がまともに戦わずして、何が『戦国自衛隊』か? 一番肝となる部分をごっそり削ぎ落としてしまっては、話が面白くなるはずがない。

 どうすれば面白くなったのか? 答えは簡単だ。
 タイムスリップした先行部隊が積極的に歴史に関与していると断定して、後発部隊が(救出ではなく)排除・殲滅を目的として過去へ向かえば良いのである。どうせ『タイムライン』に似ているのだから、過去からの手紙のようなもの(オーパーツみたく、発信機つきのビデオメモリが発見されるとか)が届いて、先行部隊が歴史を意図的に書き換えようとしている事実を提示する。こうすれば、主人公の動機付けにチンタラ尺を費やす必要もない。これで話のテンポも良くなる。

 当然、後発部隊は最初から「やる気」で特殊装備(鎧兜に見えるが実態は最新の戦闘スーツとか)を携え、各種作戦を立てて現地入り(タイムスリップ)する。
 先発部隊も、いずれは掃討部隊が来ることを予想し、作戦を練って待ち構えている。彼らはミサイル等の大物の弾薬を使い切っているため、味方につけた武士たちと共同で戦国時代流の戦術を取らざるを得ない。それでも、近代兵器の盲点・弱点とかは研究し尽くしている。
 その両者、すなわち「先発した自衛隊+戦国武士」部隊と、「後発の、純粋な自衛隊」が激突するのである。あるときは正面から、あるときは奇襲で、互に作戦に嵌め合い、裏をかき合う。その中で、作戦外・想定外のハプニングが起こったりもする。
 徐々に目指す本丸へと攻め込んでいくものの、それ以上のペースで消耗していく後発(掃討)部隊。果たして歴史を、そして未来を守りぬくことが出来るのか…?

 こんな“過程”であったら、実際の『戦国自衛隊1549』における“オチ”(後発部隊が歴史に積極的に関与することで、逆に歴史を守る=関与同士の相殺)も、また一味違っていたことだろう。

 映画の中心的な舞台となっている天母城は、一部を除けばCGとミニチュアとの合成で描かれているように見えた。オープンセットならではの自然な空間の広がりとか、リアリティが感じられなかったからだ。
 ところが、鑑賞後にパンフレットを読んだら、総工費2.2億円を投じて大規模なオープンセットが作られていたとのこと。全くセットの撮り方がなっていないというか、絵の作り方が分かっていないというか、信じられない無駄遣いである。『あずみ』では、「セットにけっこう金掛けて頑張ってるなぁ」と思えたのに…。
 ちゃんとしたセットを組んだなら、中途半端な合成など追加すべきではない。天守閣を合成するのではなく、他の部分を全てCGにしてでも天守閣までセットで組むべきなのだ。そして、余計なデザインも施さない。チャチなデザインを付け足すから、全体が玩具っぽくなってしまう。
 これは、ロメオ隊の部隊マークについても同じことが言える。ゴジラ映画じゃあるまいし、子供じみた安っぽいディティールなど不要である。

 かつて、「武士の隣に戦車」という映像自体が、「映像としてのSF」であった『戦国自衛隊』。新作の『戦国自衛隊1549』には、それを超える映像的インパクト(鎧兜姿の自衛隊員が戦闘ヘリに乗って最新照準装置を操作する等)を期待したが、無理だったようだ。
スポンサーサイト

トラックバック

http://sinden.blog6.fc2.com/tb.php/62-89ac9d98

戦国自衛隊1549

明後日から期末考査だって言うのに、朝から戦国自衛隊1529見てきましたw それなら昼は勉強しただろう、とかおもいでしょうが。 ジャグの練習行ってきました。(Dragon Legendをご覧あれ とにかく、感想書いてみますwそのまえにっ!ブログランキング参加中ですw 唯今上

●「戦国自衛隊 1549」観ました

前回の「戦国自衛隊」リアルタイムで観た者としての心得として、リメイクだからって《比べて観るのはよそう》と言い聞かせました。そして期待をする気持ちもあえて抑えてイザ映画館へ!で、どうなんでしょう?ナント言えばよいのでしょうか?どう表現したら良いのでしょうか

戦国自衛隊1549

飛ばされた! 外国に? いや戦国時代に!

戦国自衛隊1549

土曜日にレイトショーで2本鑑賞しました。その1本目。期待していただけに、ビミョーな感じ。1979年にヒットした「戦国自衛隊」のリメイク。戦国時代へタイムスリップしたというもの以外はまったくの新ストーリー。1979年のほうが面白かったよな~。今回のもの

[戦国自衛隊1549][雑記]

■ストーリー 『陸上自衛隊東富士駐屯地で、人工磁場発生器の極秘実験中に暴走事故が発生。的場一佐(鹿賀丈史)率いる実験中隊が、460年前の戦国時代へタイムスリップしてしまう。数年後、日本各地にあらゆる物質を飲み込む謎のホールが出現。原因は的場たちの過去への過干

戦国自衛隊 1549

どうも、こんにちは。太陽光線に立ち向かえるほどの体力を神様から授かった覚えのない 竹嶋です。暑いですね、暑いですね。日中外を出歩くと、汗が止まらず頭がボーーっとしてきますよ。さて、今日は先日観た 戦国自衛隊 1549  のお話。ストー

戦国自衛隊1549

友人・知人の評価がいまいちだったんですが綾瀬はるかちゃんが出てるし、生瀬勝久氏も出てるので劇場へGO-!って、この作品も「FLY,DADDY,FLY」よりも前に観てたんですけどね。どんだけ上げるの遅いんだっつう話しで…orz「戦国自衛隊1549」2005年公...

戦国自衛隊1549 今年の248本目

戦国自衛隊1549一応、大和から、戦争物、鈴木京香 さんつながりね。皆さんのブログ、読んではいないんだケド、何となく、評判が悪いのは知っていました。でも、リメイクなので、どんな映像が見られるのか、楽しみにはしていたのですが、ん~、、、なんとも、、、ま、現...

戦国自衛隊1549

以後よく広がるキリスト教。(1549)1549年って聞くと、昔覚えた年号の語呂がでてきちゃうのよねぇ~(笑見たくて見たくて見た映画なのに、つっこむところが多すぎて笑える。もっと戦国時代と自衛隊の対決かと思ってたら、 途中から あれれれれれれ??? という....

映画DVD「戦国自衛隊1549」

今日のお題はDVD発売からちょっと?遅れたが・・・「戦国自衛隊1549」(角川映画)である(以下「新版」と呼ぶ)。当店では始めての邦画か。要はこの映画、1979年製作の「戦国自衛隊」の焼き直しである(以下「元祖」と呼ぶ)。この元祖は半村良原作、あの若き日

戦国自衛隊1549-(映画:今年63本目)-

監督:斎藤光正出演:生瀬勝久、千葉真一、江口洋介、鈴木京香、綾瀬はるか、北村一輝 的場浩司、鹿賀丈史評価:59点公式サイト(ネタバレあります)自衛隊全面協力。本物の戦車が繰り広げるド迫力の戦闘・・・?本物の戦車であろうが...

戦国自衛隊1549

評価:★5点(満点10点) 監督:手塚昌明主演:江口洋介 鈴木京香 鹿賀丈史 北村一輝 綾瀬はるか2005年 119min【あらすじ】陸上自衛隊で秘密裏に行われた人工磁場発生器の実験中に、神崎2尉(鈴木京香)の判断ミスによる大規模な暴走....

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。