2017-08

BON-BON BLANCO マンスリーライブ 『女祭』Vol.6(ファイナル)レポート

BON-BON BLANCO マンスリーライブ
                『女祭』Vol.6(ファイナル)レポート

                  会場: Shibuya O-WEST
                  公演日:2007年12月10日(月)

女祭ファイナルチケット


                 楽な姿勢で鑑賞したい

 『女祭』は、過去2回ほど前の方で鑑賞する機会に恵まれたので、ファイナルとなる今回は、敢えて後ろに下がってマッタリと鑑賞しようと考えていた。しかし、結局整理番号通りに入場することになったことで、私に迷いが生じた。『女祭』Vol.4で、出べそ(客席に突き出したサブステージ)の最先端の最前列に陣取っていた客が、柵に両肘をついてマッタリと鑑賞していたことを思い出したのだ。

 ああいう楽な姿勢で鑑賞するのも良いなぁ。
 あれなら、“接待ジャンプ”とかも、やらないで済むし。
 『女祭』Vol.4は全体的に余り客が入っておらず、出べそ最先端付近は、特に客がまばらだったような気がする。客がまばらなエリアで、柵に両肘をつけた低い姿勢を取るならば、身長175cmの私でも後方の客の視界を邪魔せずに済むのではないか。
 よし、それ狙いで行こう。
「整理番号20番から30番のお客様~」
の案内で集まった列の一番後ろに並んだときには、私の心は“出べそ最先端の最前列”狙いで固まっていた。私は基本的にはイズミ(IZUMI)推しなので、狙うのはイズミ側(向かって左サイド)である。


                とても微妙な“1.5列目

 ライブハウス内に入った私は、一応狙っていた“イズミ側の出べそ最先端の最前列”の場所を取ることに成功した。しかしながら、柵に両肘をつけるスペース(自分の肩幅)を確保することは出来なかった。私が最前列として確保できたスペースは、かろうじて両掌を並べて置ける程度。
 柵に両掌を重ねるように置いて立っても、楽な感じが全然しない。むしろ普通に立っているよりも疲れそうだ。そこで私は柵に掌を付くことをやめて普通に立ち、左半身になって右隣の男性客の左後方につくポジショニングを選択した。最前列ではあるが、柵に張り付いていないため、1列目ではなく1.5列目という感じである。
 これなら、半身になった分、私の左側に空間が出来、後ろの客がその隙間からサブステージとその先のステージを見ることが出来る筈だ。

 …と思って後ろを振り返ったら、後ろには既に何層も人の層が出来ていた。
 あらら、これは予想していたのとは違うなぁ…ファイナルだから客が多いのか?
 しかも、私の2、3列後ろには、女性客の2人組みがいるではないか。(『女祭』Vol.3の際に遭遇した“小美人コンビ”とは別人で、比較的小柄ではあるが、ミニモニ。レベルではない)
 場所を譲ってあげたいのは山々だが、私が譲ることが出来るスペースは彼女達2人のうち1人分でしかない。それに、公演開始後、この場所がどれぐらい混み合ってキツくなるのかは未知数である。こういう場合は、公演開始後の人の動き(流れ)に任せるしかない。

 結果として、私は公演中ずっとこの場所(イズミ側の出べそ最先端の1~2列目)にいたが、モッシュは全くと言って良いほど起こらなかった。他の客から体を押されたという記憶が全然無いのだ。もっとも、私の右手方向2m先(要するに中央スペース左サイド)では、そうでもなかったようだが。
 公演の終盤、私が気にしていた女性客2人組が、私の右隣にいた男性客の更に右隣の場所に2人揃って上手く入り込んでいるのを発見した時は「ああ、良かった」と正直ホッとした。結果的に私は2列目に繰り下げられる格好になっていたが、そんなことは何ら問題ない。
体の小さい人が、空いているスペースを縫って移動する分には、周囲に迷惑がかからないのだ。


       開演前の諸注意アナウンスを聞いて一安心!

 今回、開演前のアナウンスで、アンナ(SANTOS ANNA)が、
「柵や人に体を乗り上げる行為(ダイブ)、人を押し込む行為(モッシュ)、水を撒く行為は禁止。違反者は退場となる」
という旨の告知を行なったことは、本当に良かった。
 フロアの最後方には、スタッフが配置されていたようだ。『女祭』初回のときはそうではなかったので、この点も改善されていると思う。
 メロン記念日のライブも「ダイブ、モッシュ、水撒き」が禁止となっているのだが、それにも関わらずダイブをやって退場になったバカがいたそうだ。そういう類のバカは、ボンブラのライブでもビシビシ退場させて欲しい。ルールを守れない客は駆逐するしかない。さもくば、逆に「悪貨が良貨を駆逐する」という最悪の事態を招くだろう。


           アンナのソロコーナーで大変なことに…

 さて、ライブの内容についても書かねばなるまい。
 一番印象的だったのは、アンナのソロコーナーである。
 ソロコーナーが始まり、アンナが“イズミ側の出べそ(サブステージ)”の方に向かって歩いて来たときは、
「あ、アンナは、こっちサイドで歌ってくれるのか」
という程度にしか思わなかった。それが、アンナがサブステージに足を踏み入れたときは
「おお、近い!」
になり、サブステージ中ほどでアンナが正面を向いて腰を降ろしたときは、
「うわわ、目の前でアンナが座っちゃったよ!」
となった。
 本当に、私の真ッ正面、約1.5m前方で、アンナがこっちを向いて座っているのだ。

 嬉しい反面、私は背中に冷たいものを感じた。
「アンナが私の真正面で座っちゃったから、私の真後ろにいる客は、私のせいでアンナの姿が全然見えない…よね?」
 私は一応左半身になっていたと思うが、この状況は半身になっていれば許されるというレベルのものではない。
 この時の私の対処は、それなりに迅速だったと思う。
 私は柵の上に両掌を重ねて置くと、その上に顎を乗せた状態でしゃがみ込んだ。
 傍目には、中途半端で相当不自然な格好(というか不恰好)である。
 完全にしゃがみ込めば、より体勢を低く出来るが、そうすると私は柵越しにアンナを見ることになってしまう。囚人じゃあるまいし、それは勘弁してもらった。

 この姿勢を取ったことで、想定外の状況が起きた。
 この姿勢は、中学時代に部活でやらされた“空気椅子”並に下半身がキツかったが、それは予想の範囲内である。想定外だったのは、私の顔の高さが、こっちを向いて座っているアンナの顔の高さと、ほぼ等しくなってしまったことだ。

 真正面で向かい合っており、
 障害物が一切なくて、
 距離約1.5m、
 顔の高さ、同じ。
 …これで、私とアンナの視線が合わない筈が無い。

 私は他人と目が合うと反射的に目を逸らす癖があるのだが、このときばかりはアンナと視線を合わせたまま目で訴えかけた。
「私がこんな不自然な姿勢をしているのは、私の後ろにいる客にも貴女の姿が見えるようにするためです。他意はありません、察して下さい」
 そんな自分が滑稽で、私は自虐の念から思わず軽く苦笑してしまった。
 しかしアンナは、眉一つ動かさずに、スッと私から視線を外した。

 それを見て、私は
「ああ、アンナはやっぱりプロだなぁ」
と感心すると同時にホッとした。もしかしたら、アンナには「“情けない恰好をしているオッサン(私のこと)”の姿が、全く見えていない」という気さえした。あの時、出来ることなら透明になりたかった私にとっては、あれが一番嬉しい反応だった。
 お陰で、こういう苦悩を帯びた逡巡があった後も、自然な気持ちでアンナの歌を聴くことが出来た。

 それにしても、間近で見たアンナは可愛いかったなぁ。
 私は目に濃い化粧をした女性を間近で見ると、それが美人であってもガッカリする(美勇伝の岡やんと握手したときもそうだった)のだが、この時のアンナはひたすら可愛いと思えた。
 アンナが歌っていたからなのか、それとも衣装が可愛いかったからなのか? 自分でも不思議である。
 基本イズミ推しの私がこんな風に感激できたのだから、アンナ推しの人(ただし、背が低いので変な姿勢を取らなくても済む人)が私の場所にいたら、どんなに嬉しかったことだろう。そう思うと、申し訳ない気持ちになる。


                 トモヨと踊ったぞ!?

 それ以外で、“イズミ側の出べそ(サブステージ)”の1~2列目ならではの経験と言えば、トモヨ(TOMOYO)が握手会レベルの距離まで近くに来てくれたこと。それも、2回。
 それなら、握手会2回分と同じことなのでは?
 いやいや、全然違う。
 何故なら、目の前のトモヨは“ヘソ出しミニスカ”のステージ衣装を着て、ノリノリで踊っているからだ。
 もちろん、私や周囲の客もノリノリで踊って(?)いる。
 ライブ中の“接近遭遇”は、握手会のそれとは全く次元が異なる経験なのだ。

 最初にトモヨがサブステージ先端に来てくれたとき、トモヨは客が差し出していた手に、自分からパチンパチンとタッチしていった。多分、私の両隣の客が、この握手ならぬ“掌タッチ”の恩恵に与ったと思う。
 このとき私は、一貫して手拍子をしていたので“掌タッチ”は無し。私は、ステージパフォーマンス中のアーティストに触れようという気は全然起こらない。ライブ経験のベースがストリップ劇場である私にとって、それはタブーであるからだ。

 2回目にトモヨがサブステージ先端に来てくれたとき、彼女はミニマラカスを振り振りしながらノリノリで踊っていた。その姿が凶悪なまでに可愛らしかったので、私は手拍子を中断して自分もマラカスを振る真似をして踊ってしまった。
 トモヨは背が低いので、サブステージに立っていても顔の位置がそれほど高くなく、“同じ場所で踊っている感じ”が強かった。
「今俺はトモヨと一緒に踊っている!」
 自分の立場を忘れ、そんな錯覚が全身を包んだ瞬間だった。


             『好き。』→『Sherry』に酔いしれる

 自分にとって、このライブのハイスパットは、アコースティックバージョンとなった『好き。』から『Sherry』への流れ。
 『好き。』は、アルバム『Winter Greetings』の中で最もお気に入りの曲だし、『Sherry』は今回のライブでは歌われないだろうと半ば諦めていた曲だ。それらの曲を続けさまに聴くことが出来たのだから、喜びもひとしお。まさに、心に染み入るような歌声と音色であった。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。