2017-10

BON-BON BLANCO『女祭』Vol.3 思い出しレポート

BON-BON BLANCO『女祭』Vol.3
                                思い出しレポート

 BON-BON BLANCO『女祭』Vol.4の日程を、何故か1週間勘違いしていた。
イカンイカン。
 それもこれも『女祭』Vol.3の感想を書いていなかったから…というわけではないが、来る23日に備えて自分の中のボンブラ度を上げるために、ちょっと思い出してみよう。
 そうそう、けっこう面白い経験(新しい知見の獲得?)をしたんだっけ…

BON-BON BLANCO 『女祭』Vol.3
        会場: 渋谷O-WEST
        公演日:2007年9月日18(火) 開演:19:00~

女祭3チケット

              チケットの色をご確認ください

 この日、私のチケットの色と整理番号は微妙な感じだったため、確保したポジション(ステージからの距離)も微妙なものとなった。フロアを前半分/後ろ半分に分けたら前半分に入る位置だが、その前半分の中では明らかに後ろの方である。
 フロア中央は、モッシュが起こる(モッシュ開始時、背後からいきなり体当たりをくらう)危険があるので避けた。私は比較的イズミ(IZUMI)推しであり、当日はイズミ仕様のボンブラTシャツを着ていたこともあり、ステージに向かって左手寄りの場所(イズミ側)を取った。

 ちなみに私は、ステージ左右に“プチ花道”とでも呼ぶべき出っ張り部、通称“出臍(でべそ)”が設けられていることに、ライブが始まるまで全く気付かなかった。


   “オールスタンディング”だと、トイレに行くにも苦労する?

 開演7分前になったとき、私はトイレ(小)に行くために一旦自分の場所を離れた。
 トイレに行くためにフロアを出ても、一度確保した場所に戻ることは許されている。でもその際、私より後から入って来て後列についたばかりの客から
「後から入ってきたくせに、図々しく前の方に行く奴だな!」
と勘違いされたくない。
 客が全員入った時点でトイレに行けば、“行き”の際、私とすれ違う人は皆「前から後ろへ移動していく私」を目撃することになる。だから、“戻り”の際、「最後列から前へと移動していく私」を見ても、
「ああ、この人、ちょっと前に出て行った人か? 元の場所に戻って行くんだな」
と理解してもらうことを期待できる。
 だから、客がほとんど入り終えるであろう開演7分前まで、トイレに行くのを我慢していたのだ。

 ちなみに私がトイレの前に来たとき、今風のちょっとイケメン入った若い男性客(22、3才位に見えた)が2人出てきた。私が道を譲ると、少なくとも1人は「すいません」と一礼をしてくれた。
 ハロプロ系のコンサートでは滅多に見ない「世間一般がイメージする普通の若者」が、ボンブラのライブ(コンサートに比べ、客の人数が遥に少ない)に来ていることに私は軽い衝撃を受け、同時に少し嬉しくなった。(逆に彼らは私を見て「うわ、年寄りだ」と思ったかも知れないが)

 そうそう、「ボンブラのライブには、常軌を逸した格好をした客がいない」という点も嬉しい。
 ハロプロ系のコンサートには、「この人、気が狂っているのでは?」と思えるような格好をした連中や、暴走族のような格好をしている連中が必ずいて、アレを見てしまうと気が滅入るんだよなぁ…。


                   ミニモニ。発見!?

 トイレから戻ってきて、フロア最後列から「すいません」を定間隔で連呼しつつ元いた場所まで戻ると…
 否、正確には戻ろうとしたのだが…

 私が元いた場所には、凄く小柄な女性が2人、並んで立っていた。
 ほとんどミニモニ。である。

 1人は黒髪、1人は茶髪。
 ここでは仮に、彼女達を「小美人(黒髪)」、「小美人(茶髪)」と呼称させてもらうことにする。

 私は日頃から「ライブハウスでは、背の低い人を優先的に前へ行かせるべき」と思っていたので、小美人コンビが私の元いた場所に立っていることに異存はない。欲を言えば、
「お嬢さん方、どうぞ私の前へ」
と、30年以上前の少女漫画に出てくる初老の紳士のような振る舞いを決めてみたかったところだが、まぁそれは次回以降に期待しよう。

 私は小美人コンビの後ろに位置しながら、
「結果的に場所を譲ったことに変わりはないよね」
と、徳を一つ積んだ仏教徒のような気持ちになっていた。それと同時に、
「しかしまぁ、この体格で、よくこの場所まで入ってきたなぁ」
と感心した。
 何しろ、周囲は私を含めて170cmオーバーの男達が林立している。試しに自分の頭の位置を、目前に立つ小美人(黒髪)の頭の位置まで下げてみると、

周囲は全部壁!(前の人の背中しか見えない!)

である。
 私が普通に立っていると、私の目前に立つ小美人(黒髪)は、ほぼ完全に私の死角(下方死角)に入ってしまう。彼女の頭頂部すら私の視界の下に位置しているのだ。つまり、目の前にいるにもかかわらず、普通にしていると、その姿がほとんど見えない。

 …これは、気を付けないとイカンぞ。
 前に誰もいないと錯覚して一歩踏み出すと、小美人の背中にまともにぶつかることになる。
 あるいは、私が背後から押された勢いで前に一歩踏み出すと、小美人をモロに突き飛ばすことになってしまう。
 これは、絶対に避けねばならない。
 背後からの圧迫に耐えるために、私は左足を少し後ろに引いてやや半身となり、その引いた左足に重心を置く。更に膝は軽く曲げ、重心を落し気味にした。

 もちろん、ここで小美人コンビを避けるために、更に一列後ろに後退するなどの選択肢もあった。だが、この時の私は「ここから逃げては(退がっては)いけない」という気持ちになっていた。
 この状況では、誰かが気を使うことになるのは避けられない。元々この場所を取っていたのは私なのだから、自分がその役を担うのが自然な成り行きだと思えた。
 あの状況に置かれたら、男なら誰でもそういう心理になるだろう。


              鞄はロッカーに? それとも…

 小美人コンビのうち、少なくとも小美人(黒髪)の方は、けっこう大きな鞄を肩から下げていた。
 ライブ開始前の現時点では、隣の客との間にそれなりのクリアランスが確保されているが、ライブが盛り上がってきてクリアランスがなくなってくると、この鞄は危険である。
 左手方向にある柵の中にでも入れてしまえば良いのでは…と思ってそちらを見たら、

【 柵の内側に荷物を置かないで下さい 】

と書かれた紙がキッチリと貼られているではないか。
 しかも、その柵の内側には、スタッフが1人配置されている。
 う~ん、こりゃダメか。

 でもまぁ、小美人コンビは、混んできた時点で後ろに下がるつもりなのかも知れないし…と思っていたら、私の左手に立っている眼鏡をかけた若い兄ちゃんが、小美人(黒髪)に対して、
「彼女、鞄は柵の内側に入れておいた方がいいよ」
と声をかけた。彼は彼女から鞄を受け取ると、
「○○さん、これ柵の内側に入れてあげて」
と柵の際にいる別の男性客にその鞄を渡した。

 こうして小美人(黒髪)の鞄は、柵の内側に仮置きされた。
 柵の内側にいるスタッフからは、一切お咎めがなかった。見て見ぬ振りをしたというよりも、事情を分かって融通を利かせてくれたという感じだった。

 う~ん、これが若さか。と、私は内心唸った。
 確かに、やってみて注意されて戻したところで、誰に迷惑をかけるわけでもない。だったら、「ダメもと」で試してみればいい。
 眼鏡をかけた若い兄ちゃんの行為は正しかったと思う。
 小美人コンビに場所を譲った(結果として)ことで徳を積んだ気分になり、内心ニタニタしていた自分が恥ずかしくなってしまった。
 でも、こうした親切(しかも若い人の)を間近で見ることが出来たこと自体は、とてもイイ感じがした。


             想定外! “目から鱗”の高機動戦士

 そんなことがあった後、実際にライブが始まると、更に予想もしなかった光景が私の前で繰り広がられることになった。

 小美人コンビが、(良い意味で)動き回るのだ!
 少しでも見やすいポジションを求めて、そりゃもう独楽鼠みたいにチョロチョロ動き回る!

 なるほど、背が低くても機動性(横移動)で勝負できるというワケか!
 私は眼から鱗が落ちる思いがした。
 一般的に、人は肩幅(三角筋含む)よりも腰の幅の方が狭い(細い)。
 つまり、肩と肩が触れ合うように横一列に並んでいたとしても、腰と腰の間には隙間が生まれる。
 小美人コンビは、その腰と腰の間に出来る隙間(正確には、脇の下以下に生じる隙間)を狙って、こまめに横移動を繰り返しているのだ。

 小美人(茶髪)が、
「こっちに来て! 今ならこの隙間からステージが見えるよ!」
といった調子で小美人(黒髪)を呼び、その場所を譲ってあげることもあった。
 基本的には小美人(茶髪)がお姉さんタイプで、小美人(黒髪)が妹タイプといった感じだった。

 左側の“プチ花道”にアンナ(SANTOS ANNA)が来たとき、小美人(黒髪)のテンションが凄く上がったのを見て、彼女がアンナのファンだということが分かった。
 充分に背が低いのだから、“プチ花道”の最前列に入れてもらえばいいのに…と思っていたら、いつの間にか2人とも私の前から姿を消している。
 あらら?と思って“プチ花道”の柵際を見たら、二人とも、ちゃっかり“プチ花道”の最前列に納まっていた。
 “割り込んでいる”のではなく、ちゃんと“納まっている”のである。もちろん、最前列の客に場所を空けてもらって入ったのかも知れないが、これも体が小さいからこそ成せるワザと言える。

 私みたいに身長が175cmあったら、最前列には普通“割り込む”格好になる。いくら移動自由のライブであっても、最前列に割り込むことだけはタブーとされている(物理的にも困難)。例え女性客であったとしても、ある程度以上の体格を有している場合は、余程ルックスに恵まれでもしていない限り、男性客も割り込ませてはくれないだろう(もちろん、普通に場所が空いていれば話は別だが)。


                そのとき新技が生まれた

 ライブは、イイ感じで進行していく。
 しかし、“プチ花道”にボンブラのメンバーが来たとき、私はチョット困った。
 周囲の客は皆、跳ねている。
 私も跳ねなきゃイカンのだろうか?
 私は、跳ねる(ジャンプする)のが嫌いなのだ。

 学生時代はバスケ部だったし、ジャンプが苦手なわけではない。自分がジャンプすることで、後ろの客の視界を遮ることが嫌なのだ。
 推しジャンプに限らず、後方の客の視野を妨げる動作に対しては全部否定的で、実際コンサートでも最小限しかやらない。ロミオをやるときも、必ず自分の顔の高さ以下で行い、後方の客の視界を極力遮らないようにしている。

 とは言うものの、ボンブラのメンバーが自分のすぐ傍の“プチ花道”に来ているのに、「普通に体でリズムを取りつつ手拍子しているだけ」というのも、ちょっと気が引ける。と言うか、浮いている気がする。何しろ、周囲はみんなピョンピョン跳ねて、メンバーを歓迎している状況にあるのだ。
 私はこのとき突然、その昔、柔道の町道場で経験した「あること」を思い出した。

“接待柔道” あるいは “接待乱取り”

 真剣勝負が基本の柔道の乱取り(“約束組み手”ではないという意味)においても、「強い人」が「弱い人」に、わざと「投げられてあげる」ことがある。
 もちろん私は弱い人なので、「投げさせてもらう」側だった。最初は
「うわ!投げちゃったよ! 凄いマグレだ!」
とか一瞬勘違いするが、すぐに、
「ああ、今のはわざと投げさせてくれたんだ…」
と気付く。でも、それはそれで嬉しい(何はともあれ、自分の投げが決まった!)ものであり、気遣いに感謝の念を抱くものだ。
 ライブに於いても、そういった気遣いが必要なのではないか?! つまり、

“接待ジャンプ”

である。本当のジャンプとは似て非なる動作であっても、「メンバーが、自分のすぐ傍の“プチ花道”に来てくれたことが嬉しい」という気持ちを示せば良いのだ。具体的には、

“少ししゃがんで体を伸ばすので一見ジャンプしたような動きに見えるが、実は跳び上がってはいない”

 要するに、一種のスクワットである。これならジャンプと同じ縦方向の動きなので、周囲の跳ねている人の動きに溶け込むことが出来るし、実際にジャンプをしているわけではないので後方の客の視界を妨げることもない。

 これだ。これしかない。
 私は、メンバーが自分のすぐ傍の“プチ花道”に来るたびに、この“接待ジャンプ”をしていた。
 何だかライブハウスで軽く筋トレしているような妙な気分はするものの、1月のDVD撮影のときにやむを得ずやった“義理ジャンプ”のときと比べれは、はるかに気分が良い。


    “移動自由”は、言葉で言うほど自由ではないのだが…

 ライブ終盤、『愛のナースカーニバル』から『だって、女の子なんだもん!』にかけて、フロア中央前方でモッシュが発生していたようだが、それほど酷いものではなかったように思う。
 面白かったのは、『だって、女の子なんだもん!』が終わった辺りで、フロア中央前方から後方へ戻っていく客がいたこと。その客は「すいませ~ん」と言いながら私の横を通り過ぎて行ったが、もう汗だくで頭から湯気が立ち昇っていそうな感じだった。
 別に体調を崩したというワケではなく、「充分に動いたので、ひとまず下がる」という様子だった。

 この客のように、「下がるときは思い切って後ろに下がる」というメリハリのある移動は、見習いたいと思った。
 例えモッシュに巻き込まれても、それが緩むタイミングというものは必ずある筈だ。そこを逃さず、後方へ下がれば良いのだ。私は満員電車通勤を週5日約1年半耐えて続けた経験があるので、モッシュに巻き込まれると「こうなってしまったら、もうどうにもならない」と諦めてしまうところがある。ライブハウスで、そんな条件反射に負けていてはダメだ。

 小美人(黒髪)の行動にも、目を見張るものがあった。
 最初に説明したように、小美人(黒髪)のポジションは私の前方、即ちステージに向かって左手側(イズミ側)である。アンナがこちら側の“プチ花道”に来たとき、ちゃっかり花道最前列に納まっていたことも既に書いた。
 そして、アンナが我々とは反対側の右手側(ルリ側)の“プチ花道”に入ったとき、小美人(黒髪)は驚くべき行動に出た。
 アンナを近くで見るために、その反対側の“プチ花道”目指して、テケテケと軽く駆け出して行ったのである。
 オイオイ、大丈夫かよ!
 今いる場所はフロア左端に近いので、右端へ行くというのは、文字通り中央突破のフロア大横断となる。さすがに気になって視線を向けたら、我々のいる横ライン上に関しては、フロア中央において割と人がまばらになっていた。

 ああ、これなら大丈夫かな。
 それにしてもまぁ、機を見るに敏と言うか、思い切りが良いと言うか、熱意が凄いと言うか…。
 私はイズミを比較的推しているが、イズミが右側の“プチ花道”に入ったとしても、それを見にフロアを横断しようとは全く思わないもんな。もっとも、イズミも42才のオッサンにそんなことされたら、本気で血の気が引くだろうけど。
(イズミは「ライブでは、できるだけ多くのお客さんと視線を合わせるようにしている」と公言しているだけあって、今回のライブでも客席を良く見ていた)


               ボンブラと『ラブマシーン』

 私はフロアの反対側へと旅立って行った小美人(黒髪)の無事を祈りつつ、ボンブラのステージパフォーマンスに意識を戻した。
 この日のライブは、ボンブラ以外のメンバーが前座扱いになっていたことが少し残念だったが、それ故、ボンブラが登場した後はボンブラが出ずっぱりで、「これはボンブラのライブだ!」という意識および集中力が高まった。

 自分にとって、このライブのハイスパットは、アンナの独唱となった『朝日と海とこの想い』。
 『The sea of the time』も好きだし、この『朝日と海とこの思い』もお気に入りの曲だ。ライブで聴くことが出来て本当に嬉しかった。この1曲を生かつ間近で聴けただけでも、2000円分の価値があった。
「(ライブに来てくれたお客さんに)損はさせない」
というアンナの口癖が、真実であることを実感した。

 ソロコーナーでは、イズミの『夢見る少女じゃいられない』が良かった。イズミに相川七瀬は、まさにハマリ役(役ではないけど)である。
 歌のソロは初お披露目となったトモヨ(TOMOYO)は、マコ(MAKO)とは対極となるアイドルパフォーマンスを魅せた。さすがはボンブラのリーダーだけのことはある。シリーズ化の予定とのことなので、次回にも期待したい。

 腑に落ちなかったのが、ルリ(RURI)のソロが、フィンガー5の曲だったこと。この曲は、ルリが生まれる前どころか、ルリの親御さんが多分まだ小学生だった頃のものである。一体何故、ルリにフィンガー5だったのか?
 後日、ルリ自身が『すっぴんカフェ』で「私のソロコーナーは無くてもいいよ」と言っていたことも気掛かりだ。ルリのビジュアルは、℃-uteの梅田えりかやベリーズの熊井友理奈に匹敵しており、日本のアイドルシーン全体から見てもトップクラスにある。事務所は、ルリに相応しい仕事を与えてあげて欲しい。

 この日は、どのタイミングだったか忘れたが、メンバーが演奏する楽器のチェンジを行った。
 これは、どのバンドでも一度はやってみることらしい。ボンブラとしては今回が初の試みだったが、今後も折を見てやってもらいたい。

 さて、次回のライブ・『女祭』Vol.4では、どんなパフォーマンスを披露してくれるのだろうか?
 個人的には、『SUNRIZE』をセットリストに入れて欲しい。
 ソロコーナーでは、マコに自身の持ち歌である『アイスキャンディー』を。
 ルリもソロを続けて欲しい。パーカッション仕様の『ラブマシーン』とか、面白いんじゃないかな?
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。