2017-08

『ゲゲゲの鬼太郎』

『ゲゲゲの鬼太郎』
  2007年の映画館で観た映画:10本目
  映画を観た日:2007年5月20日(日)


 『妖怪大戦争』『どろろ』と、日本の妖怪映画は期待ハズレの作品が続いていたが、この『ゲゲゲの鬼太郎』は“当たり”である。こういう映画なら、映画館で観る価値がある。

 まず、キャスティングが素晴らしい。
 ウエンツ瑛士の鬼太郎はハマリ役だ。瞳の色も含め、日本人離れしたルックスのために時代劇に出演した際には苦労したそうだが、鬼太郎を演じる際には逆に全てが有効に作用していた。
 原作の鬼太郎は、少年ではあっても美少年ではない。それにもかかわらず、美形かつ既に青年であるウエンツ瑛士が演じても全く違和感を感じなかったのは、彼の佇まいが幽霊族という異邦の存在と符合していたからだ。
 
 田中麗奈が演じた猫娘も良かった。年齢的には鬼太郎を演じたウエンツ瑛士よりも更に厳しい筈なのだが、鬼太郎に対してお姉さん(あるいは姉さん女房)的なキャラとして描かれていたため、不自然さは無かった。また、体付きも細過ぎることなくちょうどイイ感じで、モー娘。の田中れいなも見習って欲しいところだ。
 スカートの中の処理も秀逸で、「この手があったか!」と唸らされた。まさに半妖怪というイメージに相応しい。

 ねずみ男も砂かけ婆も、もうバッチリ。世界観の核となる登場人物がここまでシッカリしていると、それだけでもう心は半分『ゲゲゲの鬼太郎』の世界に入っていける。CGで描かれた妖怪のクオリティは映画レベルとは言い難かったが、生身の登場人物がそれを補って余りある存在感を醸し出していたのだ。
 ついでと言っては何だが、この物語のもう一人のヒロインを演じた井上真央も、気丈な女子高生を好演していた。現代的な和風美人で、映画を観終わってから、彼女の写真集を購入してしまった。

 ストーリーは、日常と非日常の邂逅を幾つかの側面から描いた、複合的な“遭う魔が話”になっており、好感が持てた。父と子、姉と弟の情愛が物語の鍵を握る要素だったことも、子供の観客が感情移入しやすくて良かったと思う。
 DVDの発売が待ち遠しい一作である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。