2017-08

『ブラッド・ダイヤモンド』

『ブラッド・ダイヤモンド』
  2007年の映画館で観た映画:9本目
  映画を観た日:2007年4月21日(土)


 「ブラッド・ダイヤモンド」とは「紛争ダイヤモンド」を意味する。
 紛争地域で採掘され、武器購入など紛争継続の資金源として売買されているダイヤモンドのことだ。

 この映画でソロモン・バンディーを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたジャイモン・フンスーは、パンフレットのインタビュー記事で、こう語っている。
「(アフリカの紛争地帯で)実際に起こっていることを全て描けば、ほとんどの観客が映画館から逃げ出してしまうだろう」
 至言だと思う。この言葉は、この映画の限界と、そして素晴らしさを端的に表している。

 真実だけでは、市場に流通しない。
 市場に流通しないものは、一般大衆の元には届きにくい。
 知っておくべき真実を、大衆娯楽という形に加工することで背間一般に広めることが出来得るのが、社会派映画と呼ばれるジャンルの作品である。
 この『ブラッド・ダイヤモンド』は、そういった社会派映画の佳作であり、映画ファンなら観ておくべき作品だ。

 私も、この映画を観るまでは「紛争ダイヤモンド」の存在を知らなかった。
 天然のダイヤモンドは、装飾用としてのみ流通しているわけではないらしい。言われてみれば、装飾用としては使えない品質の天然ダイヤを、工業用として売ることも充分ありそうな話である。
 つまり、ダイヤモンドカッターなどの工業用ダイヤモンドにも「紛争ダイヤモンド」が紛れ込んでいる可能性はあるわけだ。「自分は宝石とは無縁だから、紛争ダイヤモンドとも無縁」と思っている男性諸君も、紛争ダイヤモンドが組み込まれた製品の最終購入者になっていたり、そういった製品を日常的に使っているのかも知れない。

 血に塗れた採掘物は、ダイヤモンドに限らない。
 紛争地域で採掘される鉱山資源は、全て「ブラッド・○○」として流通していると考えて間違いないだろう。その主たる消費者である所謂先進国の責任は重い。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。