2017-08

『ステップアップ』

『ステップアップ』
  2007年の映画館で観た映画:7本目
  映画を観た日:2007年3月31日(土)

 ダンスの映画であるが、「こりゃ凄え!」と驚くほどのダンスを見ることは出来なかった。神業の如き超絶テクニックが炸裂する映画だと思っていたので、その意味では期待ハズレだった。この映画は、ダンスに関してはバレエとヒップホップ・ダンスの融合がテーマであり、バレエとヒップホップ・ダンスにおけるそれぞれの技術の極みを見せるという意識はない。
 ストーリーなんか適当で、とにかく技術!技術!で押しまくるジャンルムービーを期待していたのに、実際は凡庸な青春映画にダンスを絡めたものだったというのが正直な感想だ。

 ドラマは薄っぺらかった。
 例えば、ヒロインのノーラの母は、娘がダンスに生きようとすることを頑なに否定してきたにも関わらず、土壇場になってそれを許す。しかし、その気持ちの変化を納得させるような描写はなかった。
 “貧困地区出身の不良青年”と“山の手のお嬢様”という対比も、中途半端。
 物語は「貧困側」と「山の手側」で別々に淡々と進行し、両者の間で化学反応が起きない。両者の間で私生活が交錯しないものだから、ドラマが生まれない。だから、2人の生活とダンスにもドラマが生まれないのだ。

 ドラマは単なる羅列並列ではダメ。
 対比というのは、足し算でも引き算でもなく、掛け算なのだ。
 それを再認識することになった作品であった。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。