2017-10

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劇団ゲキハロ第2回公演『寝る子はキュート』

劇団ゲキハロ第2回公演『寝る子はキュート』
        会場:池袋サンシャイン劇場 
        公演日:2007年6月17(日) 開演:13:30~


               濾過されていく人の群れの中で

 東急ハンズの横にあるサンシャインシティ地下道入り口へと入ると、そこには家族連れなど多くの人々が行き交っていた。特異な雰囲気は何ら感じられない。バランスの取れた、普通に平和な休日の世界が広がっている。
 私は予め印刷しておいた案内図を片手に、中央の通路を奥へ奥へと進む。
 途中の分岐路へ人が流れていくので、中央通路を行き交う人の数がだんだん減ってゆく。
 家族連れの姿が少なくなっていき、逆にある種のタイプの人間の数は、徐々にではあるが確実に増えていく。
 まるで通路を行き交う人の群れが、そこに存在する“目には見えないフィルター”で濾過され、ある意味合いに於いて“濃くなって“きているかのようだ。
 そして、その濃度は、劇場行きエレベータの前で頂点に達する。

 ヲタだ。
 ヲタの群れだ。

 しかし、世間一般の視線で見れば、私もそのヲタの群れの一員として映っているであろうことは想像に難くない。
 ℃-uteは、高1が二人・中学生が4人・小6が1人という、若すぎるぐらいに若いグループである。それなのに、何でこう、ファンはオッサンばっかりで若い連中がいないんだろう?
 アンバランスだ。
 平均年齢14才程度のアイドルグループに、30才前後のオッサンが群がっている状況は、明らかにバランスを欠いている。
 ここは、アンバランスゾーンだ。平和な日本の休日の一角に出現した、異常な空間だ。

 どうして℃-uteには、中学生や小学生といった層のファンがほとんどいないのか?
 かつてのミニモニ。は、小学生以下の女の子にも人気があったではないか!?
 ℃-uteのメジャーデビュー曲である『桜チラリ』は、楽曲も振り付けも衣装も、オッサンよりは小学生以下の女の子に受けそうな感じの曲だったのに。売上も、ほぼ同時期に売り出されたBerryz工房の『VERY BEAUTY』を明らかに上回っていたのに。

 答えは分かっている。
 ℃-uteは、結局のところベリーズと大差ないのだ。
 そして、小春との間には、大差がある。
 この差は、小春が子供向けの営業展開を明確に行なってきたことによるものである。逆に言えば、℃-uteはメジャーデビュー曲『桜チラリ』の雰囲気こそ子供向けになってはいるものの、具体的に子供の層を顧客として取り込もうとする営業展開が行なわれていないのだ。
 かくして、家族(子供連れ)が娯楽を求めて街に出る日曜の昼下がりに、平均年齢14才程度のアイドルグループが、オッサンの集団相手に初舞台を披露することになっているというワケなのだ。

               劇の内容までヲタ向け?

 劇は、ストーリーなど無いに等しい、所謂“状況劇”であり、その点に於いて、ベリーズ主演の劇団ゲキハロ旗揚げ公演『江戸から着信!?…』とは対照的であった。
 『江戸から着信!?…』が、タイムスリップによる時系列展開を含む起承転結を核にして作られたオーソドックスな劇であることに対し、『寝る子はキュート』は、“笑う場面”・“歌う場面”・“泣く場面”を繋ぐために、ストーリーは後から当てはめた変則的な劇だという印象を受けた。

 また、℃-ute以外の登場人物が、この日の客層と同じオッサンのグループであることも、意図的なものが感じられた。
「いい年をしたオッサン達が、中学生を中心とする少女グループに相手をしてもらうことを喜ぶ」という劇中のシチュエーションは、この日劇場に足を運んだ客が決して演劇ファンではなく、飽くまでも℃-ute見たさにやって来たアイドル好きのオッサン連中であることを投影したものだと思う。

 劇中歌に、森高千里の『私がオバさんになっても』を持ってきたことに関しても、同様である。
 『私がオバさんになっても』を森高がシングル曲として歌ったのは今から15年前。今30才になっているオッサンは、それを15才のときにTVで見ている。
 アイドル好きのオッサン連中がまだ少年だった頃に聴いたアイドルソングを、そのオッサンを前にして現役の少女アイドルが歌う。つまりこの状況は、『私がオバさんになっても』ならぬ『あなたはオッサンになっても』なのだ。

 森高はオバさんになってアイドルを辞めたが、彼女の『私がオバさんになっても』を聴いていた少年は、オッサンになってもアイドルファンを辞めていない。
 少年は年を取ってオッサンになるが、アイドルというジャンル自体は年を取らない。
 裏を返せば、アイドルというジャンル自体には世代交代や新陳代謝があるが、アイドルファンには世代交代や新陳代謝がない(森高の時代から止まっている)ということでもある。

 舞美(矢島舞美)の歌の下手さ加減が、また往年の森高を思い出させた。
「少年は老いるが、アイドルという存在そのものは老いることがない」
という感慨が沸き起こり、純粋な意味で胸にジーンと来てしまった。私が森高のファンだったら、涙を零していたかも知れない。
 実際には、舞美の歌の下手さをカバーするために、舞美同様歌が下手だった森高の曲が選ばれただけのような気もするが、結果として非常に良い選曲だったことは書き記しておきたい。

             えりかと舞美のユニット化を強く望む

 舞美の美しさは、既に国民的美少女レベルに達していると思う。
写真写りが良くなく、目が腫れぼったくなりやすい傾向があるので未だにブレイクの気配すらないが、この日の舞美はコンディションもバッチリで、強烈な美少女っぷりを発揮していた。
 素での舞美は、体力系ではあるものの性格的にはおっとりキャラというか天然ボケなのだが、この日の舞台ではキツイ性格の役が見事にハマッていた。ベリーズの夏焼雅はツンデレで売れると以前から思っていたが、舞美もツンデレ(あるいはツンボケ=ツンツンボケボケ)をオプションに出来ると確信した。

 えりか(梅田えりか)も、ただ細いだけではなく腕にも適度な筋肉がついてきており、もともと柔らかかった動きに更に磨きがかかっていた。ことダンスに限って言えば、えりかは動いていることで美しさを増幅させている。ポーズを決めて立っているだけでも「ギリシャ彫刻の女性像」のように美しいのに、踊ると更に美しくなるのである。双眼鏡越しに見ていても、本当に見とれてしまった。
 DVDマガジンVOL.1において、「(ライブパフォーマンスを向上させるために)もっと腹筋を鍛えないと」と言っていたので、次回のコンサートで腰周りを露出させてくれるのが楽しみである(直腹筋は鍛えても肥大しないがアウトラインが変わる。腹斜筋は鍛えるとある程度肥大するのでボリューム感が出る)。

 以前、℃-uteとベリーズを解体して、えりか・舞美・友理奈(熊井友理奈)・茉麻(須藤茉麻)の4人を新グループとして売り出すべきだと書いた(その記事は→ こちら )。それが無理としても、℃-ute内のユニットとして正式にえりかと舞美を組ませるべきだと改めて思った。前述の4人グループが理想ではあるが、この2人のコンビも相当に優秀である。

 顔に関して …舞美は“和風美人”、えりかは“洋風美人”。あるいは、
       舞美は“男前系美人”、えりかは“マダム系美人”。
 動きに関して … 舞美は“剛”、えりかは“柔”。
 歌に関して … 舞美は“歌声に個性があるが下手”、えりかは“歌声に個性はないが上手”。
 プロポーション … 2人ともスマートで、女性からも憧られるタイプ。

 ちゃんと宣伝費をかけて売り出せば、かつてのピンクレディーみたいに、普通の小中学生にも人気が出ると思う。現状でも身体はほぼ出来上がっているので、高校生以上の年代に対するグラビア人気も十分に期待できる。
 ただし、美勇伝やGAMのように男性に媚びた売り方をするべきではない。むしろ女性の共感を得られるような楽曲やイメージで売り出して、女性のファンを多く獲得するのだ。何故そうするのかと言えば、美勇伝やGAMと競合するのは馬鹿げているし、何よりも舞美とえりかなら男に媚を売らなくても、男の方から自然に寄って来るからだ。

 この2人が、実質2万人以下(CDを1人で2枚以上買っている客がいることからの推定。多分、1万人程度だと思う)しかいないオッサンを中心としたファンだけを相手に商売させられている現状は、どう考えても間違っている。
 もったいない。もったいなさ過ぎる、この2人の現状は。

                  DVDに期待

 この日は、DVD撮りのためと思われるカメラが何台も入っていた。
 DVD化された際には、ベリーズ主演の『江戸から着信?!…』同様、合成が追加されるシーンもあるだろう。その辺りも含め、今から待ち遠しい気持ちで満々である。
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コメント

 ヲタだ。ヲタの群れだ。この異常な空間。
私も何度かコンサートへ行ってますが、何かヤバイと思うしこの群れに混ざってはいけないとも思っています。そして、帰り道もしばらくは私もヲタと見られているのではと疑心暗鬼にです。コンサートには親子などでも来ているけど、私の様なジジイ一人はいませんね。でも、私もヲタの群れの中の一匹なんですよね。

この公演は観に行っていませんが、他のブログの方々のを読むとファン心理の分をどれだけ引けば良いのか分かりませんが、良かった様ですね。(どの様に良かったのか不明な点が)

劇の内容は分かりませんが、泣けたと言う人が(どの程度?)結構いた様ですね。中には共演者に嫉妬してブツブツ言っている人もいた様で、アイドルの舞台・映画・TVドラマは今も昔も大変ですね。

震電さんには、十分楽しめたようでなによりです。℃-uteには娘。ファンの私も期待したいです。娘。は今後も頑張ってくれると思いますが、良くない言い方ですが保険として℃-uteを推して来ている様な感じの私は・・・

 本文にも書いた通り、今回は劇としての完成度云々より、アイドル演劇企画としてのアイディアの勝利といった感じでした。
 その意味では、DVDを買って観る価値はあると思います。ただし、純粋に演劇として見ると、単なるツギハギに近い印象になるでしょう。飽くまでも「アイドルもの」 としての評価です。

 今回の劇の客には、私のような40オーバーだけではなく、50オーバーの人もいました。℃-uteメンバーの母親のような世代の女性客が何人かいたのが印象的でした。
 まぁ、オッサンはオッサンなりに応援し、楽しんでいきましょう。

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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