2017-10

特撮バトル考3 得意技の変遷・巨大キャラクター編

特撮バトル考3 得意技の変遷・巨大キャラクター編

 【2003年3月28(金)頃に書いたもの】

 ゴジラ映画のシリーズ作品としての最大の特徴は、ゴジラに別固体が存在するにもかかわらず、ウルトラマンや仮面ライダーのような新キャラクター展開が行われない点にあると思う。『ウルトラマン○○』、『仮面ライダー○○』という新キャラクター展開はあっても、『ゴジラ○○』といった次期作品の主役となる新キャラクターは行われていないのだ。
 厳密には“ミニラ”、“ジュニア”といったバリエーションが存在するが、“ゴジラ”そのものと肩を並べるような確固たる地位を与えられたキャラクターではない。

 ウルトラシリーズでは、ウルトラマンに次ぐウルトラキャラクターとして、ウルトラセブンがリリースされた。このキャラクターの変化に伴い、得意技もスペシウム光線はワイドショットへ、八つ裂き光輪はアイスラッガーへと変化した。
 ゴジラシリーズの場合、このパターンが使えない。2匹目が登場しても、着ぐるみのデザインに変更が行われても、“ゴジラ”は“ゴジラ”であるからだ。
 しかし、ゴジラの得意技に何の変化もないのかというと、そうでもない。

 原点である1作目では、ゴジラの「放射火焔」は、絵コンテなどでは「白熱光」と表記されることも多かったが、実際の描写では「青白い光を放つ高温の火焔放射、または特殊なガスの噴射」であった。この、ゴジラの代名詞的な技である放射火焔の描写は以後、昭和シリーズ最終作『メカ逆』まで大きな変化はなかった。
 平成シリーズ第1作の『84』になると、ゴジラの“熱線”は高層ビルをブチ抜く強力な貫通直進性を持つようになる。ただし、シーンよっては「極めて直進性の高い炎の束」のように見えることもあり、微妙ではあった。これがVSシリーズに入ると、「鏡で反射できる」という、明確な“破壊光線”となったのである(ゴジラ以外の怪獣も同様であり、ほとんどの場合「“光線”が命中すると物体が無条件に爆発四散する」効果を生じる)。

 これはある意味、スペシウム光線がワイドショットに変わった以上に大きな変更である。ゴジラが口から吐いているものが“光線”であるから、放射火焔という名称も使われなくなったようだ。
 巨大キャラクターの得意技は、“火焔(ガス)技”、“光線技”、“固体弾技”、“液体技”、“肉弾技(格闘ワザ)”、“超能力技”、“アイテム技”に大別できるが、ゴジラの場合は、“火焔(ガス)技”から“光線技”へ変遷したと言える。

 ちなみにガメラは、ゴジラとは異なり、新旧一貫して“火焔(ガス)技”を得意技にしている。旧作を完全にリセットしているガメラの方が、代名詞技に関しては旧作の属性を守っているということであり、ちょっと皮肉な感じもする。
 VSシリーズ終了後の作品で、ゴジラの“熱線”が鏡で反射されるという描写はなかったように思うが、果たしてゴジラの吐いているものは“火焔”か“光線”のどちらなのだろうか?

 ウルトラマンは、一般論としては○○光線が代名詞的得意技になっている“光線技”型の巨大キャラクターである。ただし、レオや一部のモードが“肉弾技(格闘ワザ)”中心であったり、ウルトラマン=人間体形であることから、洗練された肉弾技=格闘技を使うという印象もある。
 ブレスレットというアイテムを駆使して戦う新マンは、ウルトラマンとしては異色かも知れないが、知的生命体が道具を使うこと自体は異色でも何でもない。むしろ、超能力を有するとはいえ、知的生命体が素手で怪獣に立ち向かうことの方が不自然な感じもする。

 『龍騎』におけるライダーのような「標準装備としてのアイテムを使うヒーロー」が、ウルトラマンタイプの巨大ヒーローとして登場しても面白いのではないか。『流星人間ゾーン』のように、ウルトラマンタイプの巨大ヒーローが“固体弾技”を使う姿(武装した巨人)を、久し振りに見てみたい気がする。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。