2017-10

仮面の考察2

 仮面の考察2
 (このコラムは、リアルタイムで『ハリケンジャー』第1話を観た当時に書いたものです)

 『ハリケンジャー』の第1話で、不思議な嬉しさを感じた。
 主人公3人が、全身の変身を解除しない状態で、仮面の部分のみを解除し、素顔を見せたからだ。
「変身したまま、仮面を外して素顔を見せた!」
そんな、ちょっとドキッとするような嬉しさが、そのシーンにはあった。
 G3系ライダーやウィンスペクター系のヒーローでも似たようなシーンはあったが、彼らはヘルメット部分を丸ごと脱ぎ去ってしまう。そうすると、
「首から下はそのままでも、変身そのものは解除された=素に戻っており、この時点で変身ヒーローではない」という印象になり、
「変身ヒーローであることを維持したまま、素顔(正体=本来は秘密であるもの)を明かしている」
といったテンションの高い感覚ではなくなってしまうのだ。

 撮影する分には、ヘルメット部分を丸ごと脱ぎ去って小脇に抱えたほうが、手っ取り早くて簡単だろう。それを、わざわざ顔の部分のみが開かれたヘルメット部を造って、それを被らせるという演出に、戦隊ものの細かい配慮が感じられて嬉しかった。

 『タイムレンジャー』や『ガオレンジャー』で、戦闘中にマスクが損傷し、変身した状態のまま素顔が覗くというシーンからも、同様の感覚を得た。
「変身中に素顔が見えてしまう=あってはならないこと」
といった意識が、単なるダメージ表現以上のものを感じさせ、テンションを上げるのだ。

 装いが派手でも、あくまで“秘密”の戦隊であった『ゴレンジャー』。視聴者としてはヒーローの正体も素顔も先刻承知なのだけれども、物語の世界の中では一般的市民には秘密の存在。
 変身シーンがある以上、避けることの出来ない二重構造である。
 (間違っているかもしれないが)昔の『月光仮面』は、視聴者にもその正体が謎だったと聞いたことがある。

 10人くらいの登場人物の中に、3人くらいの変身ヒーロー(変身する敵側キャラでも可)がいて、誰がどのヒーローに変身しているのか視聴者にも全く分からないといった作品を、完全新作もので観てみたいなどと考える今日この頃である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。