2017-08

『さくらん』

『さくらん』
  2007年の映画館で観た映画:5本目
  映画を観た日:2007年3月10日(土)

 渋谷のシネクイントで観たのだが、上映前に出来た列のまぁ長いこと長いこと。これは、原作漫画の人気なのか、それとも主演の土屋アンナの人気なのか?
 列に並ぶ客の殆どが若い女性だったのは、男単身で来ていた私には幸いだった。私以外、全員カップルだったら、さすがの私もいたたまれないところだ。(カップルも勿論いたが、比較的少数だった)

 女性客の多くが、いかにも「渋谷に来ている女」みたいだったのが可笑しくて、列の最後尾へと歩いていく女性が自分の前を通り過ぎる度に笑えてきた。ああいう、いかにも「ファッション雑誌を参考に、ちょっとキメてきました」というナリをしないと、渋谷は歩いちゃいけないのか?
 もっとも、私も普段は映画を観るために外出するにあたって髭を剃るとか、Gシャツの下から覗かせても恥ずかしくないデザインのTシャツを選んで着るとかはしないので、似たようなモノなのかも知れない。まぁ、無精髭ボーボーのままで来なくて良かったと、現場で思ったことも確かである。エレベータに乗ったときも、男は私一人だけだったりしたから。

 そんなワケで、上映待ちの列に並んでいるときは面白かったのだが、肝心の映画はと言うと、これがガッカリな出来栄え。
 とにかく、全般的に映像が汚い。一枚の絵も汚いし、絵の繋ぎも雑。
 菅野美穂の裸の背中が汚く映っていたときは、彼女のファンだけに本当に落胆した。照明の当て方で、もっと綺麗な絵になるだろうに。
 間夫に裏切られた“きよ葉”が、川の中で泣くシーンも、もうちょっと綺麗に撮れなかったのだろうか。確かにリアルな絵ではあるが、キタナイのだ。この作品を観に来る客が、ああいうリアリティを求めていたとは思えない。無様に泣いても、なお美しい。そんな哀しいまでの美しさを映し出して欲しかった。

 遡れば、花魁の“粧ひ”が、きよ葉に対して「女郎は思った通りのことを客に言わせることができる」ことを実践して見せるシーンも演出が足りなった。
 良かったのは、菅野美穂と土屋アンナがキャスティングされていたことだけと言っても過言ではない。
 まるで、悪い意味でVシネマのような、期待外れの映画だった。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sinden.blog6.fc2.com/tb.php/425-8ff54147

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。