2017-08

懐かしいプロレスを思い出す、ハロプロの脳内ドラマの楽しみ方

懐かしいプロレスを思い出す、ハロプロの脳内ドラマの楽しみ方


 モー娘。の新メンバー、中国人のジュンジュンとリンリンについて、ちょっとした脳内ドラマを思い浮かべてしまった。
 この二人、年齢はジュンジュンが上で、リンリンが下。
 しかし日本でのキャリアは、既にエッグとしてハロプロのステージに立っているリンリンの方が先輩。
 この逆転現象が、ちょっと面白い。

ジュンジュン「(中国語で。以下略)コンサートに来てくれるお客さんって、中学生ぐらいが中心なのかなぁ?」
リンリン「違うよ、もっと上だよ」
ジュンジュン「え? 高校生が多いの?」
リンリン「違うよ、もっと上。オッサンばっかりだよ」
ジュンジュン「お、オッサンって? 大学生ってこと?」
リンリン「違うよ、だから本当にオッサン、本物のオッサンばっかりなんだってば」
ジュンジュン「…(全くの想定外なので、思わず絶句)」

 こんな会話が交わされているのかなぁ、などと想像してしまうのだ。

 特にジュンジュンは、久し振りに「物語を背負って加入してきた」メンバーという感じがする。
 まず、年齢が19才と、微妙な年頃。少女と呼ばれる最後の年齢である。
 そして、高橋ラブリーより一つ年下で、ガキさん・亀井より一つ上。
 新メンバーでありながら、小春からすれば年齢的には完全に“お姉さん”だろう。
 そして、その小春と同学年であるミッツィーとは同期扱い。しかもデビューの次期が違うので、どう考えても「真の同期ではない」というオマケ付き。
 年齢序列的にも、かなり微妙な立場である。

 もし、ジュンジュンの歌手・ダンサーとしての実力が、高橋ラブリーをも凌ぐものだったら、グループ内の力関係は相当微妙なものになるだろう。このところセンターが固定された観のあるモー娘。が、久し振りに「センター争い」で熱くなる予感がするのは私だけだろうか。

 ジュンジュンの「中国で行なわれたオーディションに落選した後、日本でモー娘。に加入する」という履歴も興味を引く。そもそもモー娘。は「オーディション落選者の敗者復活の場」として生まれたからだ。ジュンジュンは、その意味で「モー娘。の原点」を背負っている。
 もちろん、モー娘。をデビューさせた初期メンバーが、全員卒業してしまってから暫く経つ。しかし、よっすぃー卒業後にリーダーとなるミキスケ(藤本美貴)は、6期加入扱いではあるものの、現メンバーでは唯一のオーディション落選組なのだ。そんなミキスケが、ジュンジュンに対してどういう感情を抱くのか、あるいは抱かないのか?

ミキスケ「(通訳を介して、以下略)ジュンジュン、私もさぁ、オーディションに一回落ちてるんだよ。でも、今度はリーダーになるんだよ。中国でオーディションに落ちたこと、負い目に感じなくてもいいからね」
ジュンジュン「はい、ありがとうございます」
ミキスケ「中国でも私たちのCDが売り出されてさ、そのCDが大ヒットすれば、ジュンジュンも中国でトップアイドルになれるじゃん」
ジュンジュン「はい、中国で売り出されるときは、私がセンターを取れるようになりたいです」
ミキスケ「そうそう、その意気(と言いつつ、心中は穏やかでない?)」

 リンリンにも“物語”はある。中国人留学生とは言え、エッグという下部組織から、モー娘。という本体に初めて昇格したのである。
 そりゃあ、現在もエッグに所属している日本人メンバーは、程度の差こそあれ、羨ましいとか妬ましいとかいった感情を抱かずにはいられないだろう。リンリン自身も、そのことは意識している筈だ。

 エッグと同様のことは、かつてキッズと呼ばれていた、ベリ工や℃-uteのメンバーにも言えるのかも知れない。
 ベリ工は、デビューから3年経ってもシングルCDの売上が2万枚台で低迷している。「同世代の後輩」である小春に(月島きらり名義とは言え)あっさり実績を抜かれてしまったうえ、今度は直系の後輩に近いエッグから、モー娘。本体への加入者が出た。
 しかも今度は中国人である。その話題性でモー娘。の人気が復活、シングルCDの売上が10万枚の大台を回復したら、ベリ工はモー娘。に追いつくどころか差は更に大きく広がってしまう。

 モー娘。の新メンバーとは違い、小学生から下積みを積んできているのにも関わらず、自分達はいつまで経ってもマイナーアイドル。しかもエッグから、自分達の頭越しにモー娘。本体に昇格されたとあっては、現在置かれている状況に多少なりとも疑問を感じるのではないだろうか。
 CDの売上だけでなく、ファンの質にも恵まれていない(ベリヲタは、ハロプロのファンの中でもマナーが最低クラスだとの評判)となれば、尚更である。

 小・中・高校生を中心にしているとはいえ、そこはやっぱり女の集団。
 ドロドロした思惑がないわけがない。
 アイドル少女の集団であっても、彼女達が人間である以上、裏のドラマがそこに存在する筈だ…
 そんなことに思いを巡らせていたら、ふと懐かしいプロレスのことを思い出した。
 『ファイト』に続き、最近は『ゴング』まで休刊になったようだが、私がプロレスをよく観ていた頃、リング内外にはドラマがあった。そして、そのドラマがリング上のファイトに反映され、それがまたリング外のドラマに繋がるという、ファイトとドラマの連鎖が存在していたのだ。

 つんくの今回の仕掛が、そういったかつてのプロレスに見られた“良い循環”を生むキッカケになったら素晴らしいのに、と思う。
 つまり、「モーニング娘。超衝撃の急展開」で終わらせず、それが生んだ波紋を、楽曲に反映させるのだ。メンバーだけではなく、ファンの心理を取り込んだ楽曲、メンバーとファンの間の心理を掬い取った楽曲というものがあっても良い。それがまた、次なる「ハロプロの展開」を生み出すのだ。
 ハロプロが、良い意味で「黄金期のプロレス」のようになってくれないかな…などと思う今日この頃である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。