2017-08

2006年・劇場で観た映画ベスト3&ワースト3

2006年・劇場で観た映画ベスト3&ワースト3

 2006年は、劇場で32本の映画を観た。その中から、ベスト3とワースト3を選ぶと共に、2006年の映画観賞全体を軽く振り返ってみたい。
 まずは、ベスト3から。

1位 … 『デスノート(前後編)』
 前後編で1位というのはちょっと反則っぽいのだが、2006年のベストと言えばこの映画しか思い浮かばない。
 死神のCGのクオリティの低さや、藤原竜也の芸風(映画というより舞台を思わせる芝居)に抵抗を覚えた部分もあった。しかし、そういった要素も、映画全体として見れば決して収まりは悪くなかった。作品を構成するキャラクター・ガジェット・ストーリー・ドラマといった各要素の出来が全て良く、バランスが取れているのだ。端的に言えば、「ドラマツルギーが優れている」。
 特筆すべきは、原作の漫画よりも完成度が高い作品に仕上がっていると言うことである。この映画は、原作の完成度の上で胡座をかいた作品ではないのだ。邦画では、これは本当に珍しい。

2位 … 『イーオン・フラックス』
 「凄い映画」ではなく「上手い映画」。突出した凄さや面白さを挙げることは出来ないが、1つの作品としてのまとまりが非常に良い。キッチリまとめてスッキリ終わせてくれたので、観賞後に爽快感があった。
 以前も「意外な良作」と書いたが、本当にその通りである。洋画ではあるが、「絵巻物」、それも「一部が折り畳まれて見えなくなっている絵巻物」といった感じの、どこか風情のある流れを持った映画だった。物語が、まるで川の上を流れていくかのように進んだり、渦を巻いて留まったりする。そんな感じだ。
 ただ悔やまれるのは、ヒロインのルックスが私の好みではなかったこと。ヒロインをミラ・ジョヴォヴィッチが演じていたら、更に感情移入して観入ることが出来たと思う。

3位 … 『X-MEN ファイナルディシジョン』
 アメリカ映画には珍しい、「正義と悪は立場が違うだけで、本質的には同族」という作品。日本ではヒーロー系の漫画・特撮・アニメでお馴染みの概念であるが、善悪二元論が主流のアメリカのエンターテインメントにおいては、こういうコンセプトに基づく作品は(以前と比較すると増えてきてはいるものの)やはり少数派であろう。
 現実の世界においては、「正義は正義、悪は悪」ではなく「正義と悪は紙一重」という世界観を、現代のアメリカ人が持たざるを得ない状況になってきているのかも知れない。
 そんな視点は子供の頃から当り前に持っている私としては、『X-MEN』が『サイボーグ009』との共通点が多いことも相まって、日本のヒーロー映画の現状に忸怩たるものを感じてしまうのだった。

特別賞 … 『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス』
 いわゆる「クール」なアクション映画。ただし、映画のスタートから暫く続く部分に関して、ではあるが。それでも、子供向きかつ低予算の映画で、この出来栄えは見事。
 “逆輸入戦隊”であるパワーレンジャーも、スクリーンで観てみたいところだ。


 全体としては、「劇場で年24本観賞」という自分の目標を8本も上回ることが出来た割りには、“当たり”が少なかった年だった。
 裏を返せば“外れ”が多かったわけで、その中からワーストを選ぶとするとこうなる。
 
【ワースト】1位 … 『サウンド・オブ・サンダー』
 一言で言えば、「雑な映画」。何のこだわりもなく作られた単なるB級映画を映画館で観てしまった。このダメージは大きい。道端にこの映画のDVDが落ちていても絶対に拾わないだろう。

【ワースト】2位 … 『ウルトラヴァイオレット』
 何とも中途半端な映画。『イーオン・フラックス』や『X-MEN ファイナルディシジョン』と同系統の作品でありながら、主人公のキャラ一つ煮詰めていないため、失敗作になっている。感情移入の計算とか、ドラマのテンポや上げ下げの設計とか、物語を面白くしようという努力の跡が見られない映画。

【ワースト】3位 … 『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』
 ヒーロー映画からカッコ良さを取ったら、退屈しか残らなかった。興行成績はともかく、9月以降のTV版『仮面ライダーカブト』の視聴率不振の原因は、この映画の「ヒーロー映画として、つまらないこと」にあると思えてならない。


 2006年の映画鑑賞の思い出としては、「ポイントカード」が挙げられる。確か、2本分はポイントカードで(即ち、テケツでは無料で)観たと思う。もちろん予算的にも助かったし、テケツでカードにポイントシールを貼ってもらうこと自体も楽しかった。
 2007年も、年24本を目標に劇場で映画を鑑賞するつもりだ。今年もポイントカードを発行して貰えると嬉しいのだが。

 ベストでは取り上げなかったが、「硫黄島2部作」も印象的だった。
 『狩人と犬、最後の旅』は観逃してしまった。DVDを購入せねば。
 『ゲド戦記』は完全に期待外れ。ワースト3に入れようかと思ったくらい。
 一推し俳優であるキーラ・ナイトリィの出演作は、2作とも今ひとつだった。

 今年は“当たり”にいっぱい巡り会えますように…
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。