2017-08

久住小春は正統派アイドル ~ヲタの力では大ヒットは生まれない~

久住小春は正統派アイドル
         ~ヲタの力では大ヒットは生まれない~


 アップフロントには、Berryz工房や℃-uteとは対照的に、普通のアイドルとして売り出されている中学生もいる。
 久住小春である。
 正確には、「月島きらり STARRING 久住小春」と言うべきか。
 先日、2ndシングルが見事オリコン8位に入り、人気が定着しつつあることを窺わせた。
 ここで言う人気とは、ベリ工や℃-uteのような「ヲタに対する人気」ではなく、「一般に対する人気」である。更に具体的に言うと「一般的な小学生に対する人気」だ。

 CD購入者の統計を見たわけでもないのだが、「月島きらり STARRING 久住小春」の売り出し方を見ると、そう思える。一貫してヲタ向けではなく、小学生向けの商売をしているのだ。(ちなみに『きら☆レボ』自体も、アニヲタ向けではなく一般的な小学生向けの商売をしているようだ)
 断言するが、ハロプロメンバーの中で、自分よりも年下のファンを最も多く擁しているのは「月島きらり STARRING 久住小春」である。そしてこれは、アイドルの伝統的なスタイルなのだ(関連記事は→こちら)。

 この伝統的なスタイルを、私は正統派と表現したい。
 何故なら、それが中学生アイドルの安全性を最も高くするビジネスモデルであるからだ。極端な話、ファンが全員小学生だった場合、その中からストーカーが現れて盗撮写真をネットに流すという可能性は、限りなくゼロに近いだろう。
 もう一つ、これは本来最初に挙げるべきなのだが、小学生が年上のアイドルのファンになるのは自然なことであり、いつの時代でもそのニーズが存在しているからだ。自然な状態で存在するニーズを取り込むのは、まさしく正統派の仕事である。

 「月島きらり STARRING 久住小春」は、なぜ成功しつつあるのか?
 理由は幾つかあるが、最も大きいのは、現在「小学生向けアイドル歌手」が少ないからだと思う。つまり、「月島きらり STARRING 久住小春」には競争相手が少ないため、一人勝ちを収めつつあるのではないか?
 もちろん『きら☆レボ』自体は、『プリキュア』とか『アンパンマン』とか『ポケモン』とかディズニー作品とか、ライバルには事欠かない状態である。しかし、それらのアニメは生身のアイドル歌手とタイアップしていない。着ぐるみのアンパンマンやポケモンは、ある意味「画面から飛び出したアイドル」であるが、彼らは「月島きらり STARRING 久住小春」のような本格的な歌手活動をしていない。

 小学生に対して最も知名度があるアイドルは、おはガールか小学生向け雑誌のモデルではないかと思うのだが、歌手という面では「月島きらり STARRING 久住小春」と競合していない。
 もっとも、おはガールに関しては、競合させないようにテレビ東京が調整して、上手く棲み分けさせているということなのだが。(おはガールに本格的に歌手活動をさせるのは、スケジュール上難しいとも思える)
 この辺りは、テレビ東京とアップフロントが、互に良い仕事をしていると思う。『きら☆レボ』の韓国での放送と「月島きらり STARRING 久住小春」がどうリンクしていくのかは知る由もないが、細心かつ大胆な展開を期待している。

 未就学児ならともかく、小学生となれば、アニメと実写(生身)の区別は付く。女の子には雑誌モデルみたいに可愛い服で着飾りたいというニーズもあるだろうし、モデルに準ずる可愛い衣装を着て、歌ったり踊ったりすることに対するニーズも当然ある筈だ。「月島きらり STARRING 久住小春」には、そういったニーズが集中しつつあるのではないか。

 「少子化」・「子供の娯楽の多様化」という言葉は良く聞かれるが、昔から存在する娯楽が、ただ漫然とそういう時代の波に押し流されてきたわけではない。
 代表的なのは、男子未就学児を対象にした特撮番組であろう。『スーパー戦隊シリーズ』は、今年で30周年を迎える長寿シリーズで、シリーズ第1作の『ゴレンジャー』をリアルタイムで観ている私は感慨もひとしおである。
 このシリーズを見ると、「少子化」とは、「一人当たりの子供にかける予算が増加すること」でもあることが分かる。「少子化が進んでいるから子供向けの商売はダメ」などと諦めるのではなく、むしろ「少子化を逆手に取った商品展開を番組に反映させる」という対応を進めてきた結果、昔よりも視聴率が低下しても番組を存続させることが可能になっているのだ。

 特撮ヲタという人種が存在することは事実だが、子供向け特撮番組を支えているのは決して彼らではない。一般的な子供たちが、子供向け特撮番組を支えているのだ。
 中学生アイドル歌手にも、同じことが言える筈だ。
 ミニモニ。のCDが大ヒットしたのは、5年ほど前のことである。
 モー娘。本体の大ヒットもそうだが、この結果にはヲタはせいぜい数パーセントしか寄与していない。大ヒットとは、一般層が中心になって起こる現象なのだ。

 かつてミニモニ。が獲得し、そして失った客層を、今、「月島きらり STARRING 久住小春」が再び取り戻そうとしている。
 あるいは、久住小春は「ミニモニ。経由」で、松浦亜弥と同じコースに乗ろうとしているのかも知れない。
 いずれにせよ久住小春は、アップフロントの売り出している中学生アイドルの中で、今のところ唯一と言って良いほど「まともなアイドル道」を歩んでいると思える。
 このまま、正統派アイドルとして順調に歩み続け、高校生アイドルになった頃には、単独で紅白に出場するところまで登りつめて欲しい。
 頑張れ、小春!
 頼むぞ、アップフロント!
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。