2017-10

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『ゴジラ200X 大地の聖獣』

   『ゴジラ200X 大地の聖獣』

  (2000年01月11日(火)頃に書いたものに、ごく一部加筆修正したもの)

 『三大怪獣』への自分なりのオマージュが、『ゴジラ200X 大怪獣大江戸決戦』。
 『ゴジ逆』への自分なりのオマージュが、『ゴジラ200X 対怪獣民間部隊、出動!』。
 今回の『ゴジラ200X 大地の聖獣』は、『モスラ対ゴジラ』への、自分なりのオマージュです。
 今回は、細かいことはあまり考えずに娯楽性を追求し、007風というか、アニメ風というか、ちょっとコミカルで「大人が童心に帰って楽しむ娯楽映画」というコンセプトでいきたいと思います。言うなれば、「ケレン味たっぷりの大胆な空想怪獣活劇」です。
 もちろん、『モスラ対ゴジラ』のオマージュなので、メルヘンのテイストも取り入れたいのですが、これが活劇と上手く融合させることができるのでしょうか…(自分でもチョット不安)。
 それではまず、主な登場人物の紹介から始めます。役名は決めていません。
 
木村拓哉 …
 普段は普通の?刑事だが、実は政府から特殊な権限を与えられている特命刑事。自信家で自分勝手なところもあるが、実力も伴っている。007ばりに、多種多様なアイテムを使いこなす。

藤原紀香 …
 キムタクと同様の特命刑事で、キムタクとコンビを組んでいる。射撃の腕前はキムタクよりも上。キムタクとはケンカ友達のようでもあり、恋人同士のようもある。

佐野史郎 …
 キムタクと紀香の二次上司(課長に相当)。あまり表だった行動はとらないが、影で重要な仕事をこなす。キムタクや紀香でさえ実体を掴みかねている謎の人物。

東ちづる …
 キムタクと紀香の一次上司(係長に相当)。佐野さんとは対照的に、よく現場にも出向く行動派。一見庶民的だが、やはり謎めいた人物。

野波麻帆 …
 茶髪の婦人警官。なぜか彼女だけ制服がミニスカート。本作のマスコットガール的存在だが、要所で仕事もこなす。

江角マキコ …
 「自分が美しいと思ったものは何であろうと手に入れる」という美人怪盗。殺しは決してやらないが、それ以外に関しては結構エグい手口も平気で使う。ルパン三世ばりに多種多様なアイテムを使いこなす。変装の名人。

稲垣吾郎 …
 マキコとコンビを組んでいる怪盗。ただし、天才ハッカー兼金庫破りといった感じで、金品そのものにはあまり興味がない。マキコの暴力的破壊的な手口に眉をひそめながらも、淡々と自分の仕事をこなす「システム破り」の達人。高度な誘導催眠術も使いこなす。

マダムぴーす(特別出演)…
 宝石とゴジラをこよなく愛する大富豪の婦人。普段は優美だが、TVカメラを向けられると時としてとんでもない発言をすることも。

 では、あらすじです。

 豪華な屋敷の部屋の中央に飾られている、宝石で出来たゴジラの像。胴体は紫水晶、背鰭はサファイア、両目はダイアモンド(ゴジラ像のプロポーションはビオゴジ)。
 その周囲には、数名の警察官と、刑事が二人。キムタクと紀香の特命刑事コンビである。
「このゴジラは、世界に一つしかない貴重なものですの。特に両目のダイアモンドは、“ゴジラの涙”と呼ばれる世界最高級のもので…」
 マダムぴーすがキムタクと紀香に解説する。キムタクと紀香は、そんなに貴重なものなら金庫に保管するか、せめて周囲に防犯センサーを取り付けさせるよう進言するが、
「そんなことをしたら、私のゴジラをこうやってナデナデすることが出来なくなっちゃうでしょ」
と言って取り合わない。
 その時、部屋の照明が突然消える。すぐにキムタクと紀香は暗視ゴーグルを降ろして周囲を警戒するが、なんと警備している警官全員がキムタクと紀香に襲いかかり、その隙にゴジラ像は盗まれてしまう。まだ暗いままの室内に、マダムぴーすの叫び声が響く。
「私のゴジラはどこ~? ゴジラはどこなの~? ゴジラ~~~」

 すうーっと場面変わって、暗い夜の海。
 船から、ドラム缶が次々に海へと捨てられている。そのドラム缶には、放射性廃棄物をであることを示す表示がついている。
「おい、本当にこんな所に捨てて大丈夫なのか」
 ドラム缶を海に投棄する作業を行っている男が不安そうに言う。
「大丈夫だって、ここは深いし、潮の流れもないし…」
「だけど、放射性廃棄物なんだろ、これ。もしドラム缶がさびて、中の放射能が漏れ出したら」
「100年間は保つように出来てるんだよ、このドラム缶は。万一、低レベル廃棄物が漏れたところで、海水で薄められちまえば、どうってことないんだよ」
 海中へ沈んでいくドラム缶。海底には、以前から捨てられたと思われる大量のドラム缶が無造作に散乱している。
 その海底に、ズーン、ズーンという低い海底地響きが伝わってくる。
 海底に、ゴジラのシルエットが現れる。
 ゴジラの巨大な足が、海底に散らばるドラム缶の上へ踏み降ろされる。ドラム缶は潰れ、泡とともに中身が海面へと浮き上がっていく。
 海面、船が水平線へと消えていく手前に、ドラム缶の中身がゴポッと浮き上がる。

 海底で、ゴジラが巨体をうねらせて咆吼する。メインテーマ音楽とともに、タイトルが被さる。

 場面変わって、警察の事務所内部。
 キムタクと紀香が、佐野さんと東さんに、ゴジラ宝石像の件で責められている。そのとき、佐野さんの携帯が鳴る。佐野さん、声を低くして意味深な応答。
「おい、二人とも仕事だ」
 佐野さんに促されて、キムタクと紀香はポケットモバイルを取り出す。
「○○廃棄物処分場? 何ですか、これは」
「いいから早く現場へ向かえ。情報は、逐次転送する」
「今回も特命任務ですか?」
「当然だろう。身分がばれないよう、ちゃんと支度して行けよ」
 ○○廃棄物処分場に密かに侵入したキムタクと紀香は、処分場にするために削り取られていた山の地中から、遺跡が掘り出されていることを発見する。遺跡は優美な神殿風で、その中心には何か動物を形取ったような巨大な石像が鎮座している。そしてその石像の額の部分には、宝石らしいものが埋め込まれている。
「あれが本当に宝石なら、“ゴジラの涙”どころの騒ぎじゃないね」
 キムタクが双眼鏡を覗きながら呟く。
「ここは私有地で、処分場として開発中とは言っても、完成した処分場の経営は土地の所有者である企業がそのまま行うことになっているわ」
 紀香は、ポケットモバイルから情報を読み出している。
「企業って、どこ?」
「…幸福産業よ」
「幸福産業?! ハハッ、なるほどね…俺達が呼ばれるワケだ」

 場面変わって、その幸福産業の重役達が集う会議室。薄暗く、煙草の煙で空気が濁っている。
 社長と思われる男の背後には、秘書の操作するパソコン画面を表示するプロジェクターの画面が投影されている。
「…というわけで、今回発見された遺跡を中心にして、リゾート感覚の会員制高級レジャーパークを建設する。よって、大至急、廃棄物処分場の代替地を決定して、そちらも早いところ工事に取りかからねばならん。候補地は、この3つだ」
「しかし社長、この候補地はどれも環境アセスメントによって却下されたもので…」
「何が環境アセスメントだ。そんなものはクソ食らえだ。役員を金で買収しろ」
「お言葉を返すようですが、アセスの担当役員は環境保護団体の者でして…」
「バカモノ! それなら暴力団でも何でも使って脅せば済むことだろう。この遺跡が我々にどれほどの利益をもたらすか考えてもみろ。直接の利益だけではない、我が社に文化的なイメージをもたらすシンボルとしても、絶大な効果を生み出すだろう」
社長は、赤く燃える葉巻の先から空気を大きく吸い込み、そしてゆっくりと煙を吐き出した。
「手段を選ぶな。ただし、ことが表沙汰になったら何にもならん。いいな、結果が全てだ」

 しかし、社長秘書の操作するパソコンは、既に遥か遠くの電脳ネットワークから侵入を受けていた。いずこかも知れぬ一室の中で、ゆったりとくつろいでいる男と女。
「面白い獲物が見つかりましたよ…」吾郎が呟く。
「あら、このゴジラくんよりも面白そうなものなのかしら?」ゴジラ宝石像をナデナデしながら、マキコが視線を流す…。

 一方、こちらは○○廃棄物処分場に張り込んでいるキムタクと紀香。キムタクが遠隔操作式の監視カメラをカモフラージュ付きで設置している横で、紀香は、動物を形取ったような巨大な石像を双眼鏡で監視している。既に額の部分に足場が組まれ、宝石を取り外す工事が行われている。
「まだ宝石は外されていないのか?」
「もうそろそろ外れそうね…あっ、今、外れたみたい…アッ?」
石像の額の部分から人の握り拳ほどもある宝石が取り外されたとき、その宝石から二つの光の粒が飛び出したように、紀香には見えた。宝石は、車へと持ち込まれ運び去られていく。
 状況連絡や監視カメラ一式の設置を終えたキムタクと紀香が現場を後にしようとした、そのとき。
「“聖なる石”を返して下さい」
 その声にビックリしたキムタクと紀香が周囲を見回すと、草の影から、コロポックルのような二人の若い男性(演ずるはキンキキッズ)が現れた。身長は15cm程度。
「ね…ねぇ、見えてる?アレ」 「あ? ああ、見えてる」
 驚きを隠せないキムタクと紀香。
「お願いです、“聖なる石”を返して下さい」
 キムタクと紀香は、とにもかくにも小キンキキッズをホテルへ連れて帰り、話を聞くことに。

 小キンキキッズの話によると、○○廃棄物処分場の遺跡は太古に繁栄した先住人類の神殿で、動物を形取ったような巨大な石像には、彼らの守護獣ガルーラが封印されているという。先住民族は彼ら独自の文明を築き上げて繁栄したが、科学の暴走によりオゾン層を破壊してしまい、絶滅の危機に瀕した。彼らは地中に逃れ、自らの魂と守護獣ガルーラを神殿の中に封じ込め、オゾン層の回復する日まで眠りにつくことにしたのだと。現在でも、彼らの基準では、オゾン層はまだ回復していないのだ…。
「“聖なる石”は、神殿全体のエネルギーをコントロールしています。あれがないと、神殿を包んでいる大地の自然エネルギーの力場のバランスが乱れ、神殿は崩壊してしまいます。それに…」
「それに?」
「それに、自然エネルギーのバランスの乱れは、他の生命体にも気付かれます。あるものはバランスの乱れを恐れて逃げ出し、あるものはバランスの乱れを憎んでやって来るでしょう」
「そういえば、遺跡の周りには鳥が一羽もいなかったわね。でも、自然界のバランスの乱れを憎んでわざわざやって来る生き物なんか、いるの?」
「はい、います。遥か昔、先住民族が自然のバランスを大きく乱したときにも、その生物はやって来ました。ガルーラは、その生物を迎え撃つための、私たちの守護獣だったのです」
「その生物って…」
「あなた方が、ゴジラと呼んでいる生命体です」

 その夜、小キンキキッズの言葉通り、ゴジラが日本に上陸する。上陸が全く予知されていなかったため、上陸地点の市民はゴジラの出現に全く気付かない。
 家の中でTVを見ながら夕食を食べていて、停電になる。「何だよ、停電かよー」
 ドーン、ドーンという地鳴りと、テーブルの上の味噌汁に生じる波紋を見て、「地震…じゃないな」
 ますます地鳴りと振動が大きくなり、消防車の音が聞こえてきたので外に出てみると、遠くで火災が発生しているのが見える。地鳴りはどんどん大きくなる。
「どうなっているんだ…ガス爆発が連続して起きてんのか?」
 車の群が、まるで暴走族のような感じの滅茶苦茶な走りで家の前の道路を通り過ぎていく。不安になって携帯で友達に電話をしようとするが全然繋がらない。その間にもどんどん揺れが大きくなる。背後から巨大な獣の咆吼が聞こえ来たのでビックリして振り向くと、見上げた月夜の夜空に浮かび上がる、ゴジラの巨大なシルエット。
 スクランブル出動した防衛隊戦闘機部隊を放射火炎で撃ち落とすと、ゴジラは彷徨うような感じで海へと引き返していく…。

 小キンキキッズの言葉を信じ、彼らと一緒に“聖なる石”の在処を探るキムタクと紀香。
 一方、吾郎とマキコも、ハッキングした情報から“聖なる石”の存在を知り、その在処を探っていた。
 彼らは、幸福産業の関係者と小競り合いを繰り広げているうちに、“聖なる石”が幸福産業の本社ビルに運び込まれていることを突き止め、そこへ向かう。
 さらに、再び上陸したゴジラも、“聖なる石”を追うように幸福産業の本社ビルへと向かう。
 幸福産業の本社ビルの内部で、幸福産業重役とそのお抱えの暴力団、キムタク&紀香コンビ、吾郎&マキココンビが“聖なる石”の争奪戦を繰り広げる。
 そうしている間に、ゴジラが防衛隊の迎撃網を突破して幸福産業の本社ビルに迫っていく。
 結局“聖なる石”は吾郎&マキココンビの手に落ちる。ゴジラがすぐそこまで迫ったビルの屋上から、キムタク&紀香コンビを後目にヘリコプターで脱出する吾郎とマキコ。
 ビルの屋上に取り残されたキムタクと紀香、ゴジラが迫ってくる、危ない!
「動かずにじっとして、視線を合わせなきゃ大丈夫だ」
「本当なんでしょうね?!」
 屋上で、マネキン人形のように固まったまま、迫ってくるゴジラから視線を逸らし続けるキムタクと紀香。
 紀香の旨ポケットからゴジラを見ている小キンキキッズが
「あのー、ゴジラがどんどんこっちに近付いてきますけど」
「あー、もうすぐそこまで来てますけど」
 こらえきれずに、ゴジラの方を見てしまうキムタクと紀香。ゴジラとバッチリ目が合ってしまう。
「うわーーーっっっ」 「きゃああーーっっ」
 大慌てで走り出しながら、懐から何かを取り出すキムタク。紀香も走りながら「何よ!この嘘つきっ!」
 キムタクは懐から取り出した超小型ワイヤーロケットを屋上の柵にセットして隣のビルの中腹に打ち込み、ポケットから小型滑車を取り出して取っ手を伸ばし、ワイヤーにセット。
「おら、抱きつけ、早く!」
 紀香を抱きつかせたキムタクは、ゴジラの巨体を横目で見ながらワイヤーを滑車で滑り降りていく。ビルの中腹に着くと、素早く隣のビルの低い階を狙って2発目の超小型ワイヤーロケットを発射し、降下していく。
 しかし、ゴジラも巨大な身をかがめ、遅れながらも鼻先でキムタク達を追う。ビルの2階のベランダに降り立ったキムタクと紀香、まだまだピーンチ!
 その時、地上から車のクラクションが! 見下ろせば、東さんが、スポーツカーの運転席から身を乗り出して手招きしている。
 ゴジラによって崩されるビルから間一髪で脱出、東さんの運転するスポーツカーに乗り込むキムタクと紀香。すぐ傍の高速道路に入ってとばすが、ゴジラは追ってくる。キムタクたちを乗せたスポーツカーが走行している高速道路は、まるでドミノを倒すようにして後ろからゴジラによって次々と崩れされていく。
 傾き、波打つ高速道路を、東さんは超絶テクニックで走り抜けていく。
 差が縮まらないことに業を煮やしたのか、ゴジラが放射火炎を吐く体勢に入る。そして、巨体が大きく一呼吸した後、放射火炎が高速道路の上を舐めるように迸っていく! 
 しかし、キムタクたちを乗せたスポーツカーは高速道路のカーブを走り抜け、直線的な放射火炎からギリギリのところで逃れるのだった。歩を止めたゴジラの姿が、ビルの背後に隠れて見えなくなる。
「はぁ~」「助かった~」ヘナヘナと座席にへたり込むキムタクと紀香。
「スリル満点だったわね」汗びっしょりながらも、何故かイキイキとしている東さん。
「ありがとうございます」助手席でへたり込む紀香の胸ポケットから小キンキキッズが身を乗り出す。
「な、何なの! このおチビさん達は!?」
「あ、後で説明しますから、前、前向いて運転して下さい」

 場面変わって、小高い丘の上の公園に停車しているスポーツカー。東さんと小キンキキッズが何やら話している横で、キムタクと紀香はポケットモバイルを使って情報収集。
「ゴジラは海に戻り、消息不明になったようです」
「今度は一体どこから上陸するつもりなんだろう? 今日みたいに“聖なる石”に惹かれるのか、それとも神殿のある○○廃棄物処分場を目指すのか…」
 ハッと振り返る小キンキキッズ。見つめ合い、何かを覚悟した様子の二人。
「ガルーラを復活させます」
「何だよ、“聖なる石”がないと復活させられないんじゃなかったのか?」
「“聖なる石”がないと、完全な復活は絶対に不可能です。でも、不完全なガルーラとしてなら、復活させられるかも知れません…」
 夕焼けに染まる公園の池の蓮の葉の上で、ガルーラ復活の歌を歌い、舞い踊る小キンキキッズ。
 ○○廃棄物処分場の巨大な石像が振動を始める。石像に足場を組んで作業していた作業員達が、慌てて避難を始める。石像の表面が割れ、中から二頭の恐竜型の怪獣が現れた。
 それを映し出す監視カメラからの映像を、ポケットモバイルで見ている東さん達。
「双子、なの?」
「いいえ、ガルーラは本来一体の筈です。不完全な復活なので、二つに別れてしまったのでしょう」
二頭のガルーラはすぐに地中へと潜り、姿を消した。
「どこ行っちゃったの?」
「不完全でも、ガルーラはガルーラです。神殿を守るため、ゴジラに闘いを挑みます」
 その時、東さんの携帯が鳴った。応答する東さんの表情が明るくなる。
「“聖なる石”の在処が分かったわよ!」 「えっ、ホントですか?」 「今の電話、誰からです?」
「信頼していいわ。課長からよ」
一行は、吾郎とマキコの潜伏先と思われる地点へ向かう。

 夜になって一行は潜伏先付近に到着するが、本格的な捜査は明日ということに。
 しかし、テレパシーで“聖なる石”の所在を感じ取った小キンキキッズは、黙って単独行動をとり、吾郎とマキコの潜伏先に侵入する。だが、吾郎の仕掛けたトラップに引っかかって囚われの身に。小キンキキッズはマキコに対して“聖なる石”を返すよう説得するが、それに応じるようなマキコではなかった。それどころか…
「商談が成立しましたよ。すぐに出発する必要があります…」吾郎が呟く。
「あら早いのね。君たち、早速貰い手が決まったわよ、良かったわねー」マキコは騒ぎ立てる小キンキキッズを無視して、出発の準備を始める。

 翌朝、まだ暗い夜明け、ゴジラは三度日本に上陸する。
 付近の住民が逃げまどう中、地中から二頭のガルーラが出現し、ゴジラに闘いを挑む。
 二頭のガルーラはゴジラよりも一回り小さく、スピードと跳躍力を生かした広角立体戦法(プロレスで言うところの空中殺法)の連携プレーでゴジラと互角の戦いを繰り広げる。
 ちょうどそこへ、取引現場へ向かっていたマキコ達のヘリコプターが通りかかる。
「なにアレ、ゴジラじゃないの!?」(マキコ)
「別の二頭の怪獣と闘っているようですね」(吾郎)
「ガルーラ!」(小キンキキッズ)
 ガルーラは小キンキキッズや“聖なる石”の接近を感知して、闘いに集中できなくなり、その隙を突かれてゴジラの放射火炎を喰らってしまう。ダメージの大きい二頭のガルーラは、小キンキキッズの指示に従うようにして地中へ逃れる。ゴジラは、神殿のある○○廃棄物処分場を目指す。
 小キンキキッズの取引(名画と交換)現場に姿を現したマキコ達。無事取引終了かと思われたが、取引の主は変装した佐野さんだった。キムタク達も現れて完全に包囲。マキコ達よりも一足早く佐野さんが現場を押さえていたのだ。取っ組み合いの末、マキコは紀香に、吾郎はキムタクによって手錠で拘束される(手錠で互いに繋がった状態)。
 小キンキキッズは自由の身に、そして“聖なる石”も彼らに返された。
 自分たちをゴジラのいる所へ連れて行って欲しいという小キンキキッズの願いを、キムタクと紀香は引き受ける。
 ゴジラを前にして、小キンキキッズがガルーラを呼び、二頭のガルーラが地中から現れる。小キンキキッズが“聖なる石”を吸収し、“生きる宝石”のようになる。その美しさに、感激するマキコ。(マキコは紀香と、吾郎はキムタクと手錠によって繋がっているので一緒に付いてきている)。
「僕たちをガルーラの所へまで運んで下さい」
「…でも、あなた達、ゴジラに負けたら死んじゃうんでしょ?」
「心配しないで下さい。例え勝てなくても、真ガルーラにはゴジラを封印する力があります」
 キムタク&吾郎、紀香&マキコがそれぞれ小キンキキッズを一人ずつガルーラの元へ運ぶと、小キンキキッズはガルーラと合体、更にガルーラ同士が合体してゴジラ並の大きさの真ガルーラに変貌した。
 ゴジラと真ガルーラの闘いが始まる。
 その時、佐野から連絡が入る。付近のホテルに客が閉じこめられた状態になっているというのだ。そのホテルへ急行するキムタク達だが、警備システムが誤作動して外部からの侵入が不可能な状態になっていた。キムタクと紀香ではどうすることもできない。
「この手錠さえなかったら、この程度の警備システムなんかすぐに解除出来るんだけどなー」
 マキコと吾郎が不敵に微笑む。
 ゴジラと真ガルーラは、一進一退の攻防を続けながら、客が閉じこめられたビルに近付いてくる。
 マキコと吾郎は手錠を外され、その代わりに拳銃を突きつけられながらも警備システムの解除を進める。ホテルの中では、窓から垣間見えるゴジラと真ガルーラの凄まじい闘いによって、客が半パニック状態になっている。
 放射火炎攻撃を受けて大地に倒れ伏した真ガルーラに、ゴジラが近付く。そのとき、真ガルーラを中心にして大地に亀裂が走り、地割れが発生。溶岩も吹き出してまるで火山の火口のようになる。真ガルーラは跳び起きてゴジラに組み付き、逃れることを許さない。
「これが真ガルーラの、ゴジラを封印する力か…」
 ホテルから客を無事脱出させ、キムタクと紀香がゴジラと真ガルーラの闘いに注意を向けてしまったその瞬間、マキコと吾郎はまんまと逃走に成功する。
 真ガルーラに組み付かれたゴジラは、マグマや流れ込んできたビルとともに、火口のような大地の裂け目に吸い込まれて姿を消す。
 時を同じくして、○○廃棄物処分場の神殿遺跡も地中へと沈んでいくのだった。

 後日。
 海上での低レベル核廃棄物の不法投棄の現場を押さえ、作業員を次々と拘束するキムタクと紀香、その他の警官達。キムタクが海を見つめてポツリと呟く。
「俺達が人間が海を汚すから、ゴジラが怒るのも当然かも知れないな…」
「そうね…、ゴジラも本来は、海に棲む聖なる怪獣なのかも知れないわね」
朝焼けが昇る水平線を見つめる紀香が、そっとキムタクに寄り添う。二人の後ろ姿と、美しい朝焼け…

 さてさて、親子連れで楽しく観ることができる「空想怪獣活劇」になっていたでしょうか?
 どーですか、お客さん!
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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