2017-10

モー娘。に関して思うこと

モー娘。に関して思うこと


           初めて「モー娘。」目当てでライブに行きたくなった

 私はモー娘。のファンだった。
 そして今でも一応モー娘。のファンである。
 「一応」という但し書きを付けるのは、かおりんこと飯田圭織が卒業後、メンバーのソロ写真集以外のモー娘。関連商品を買っていないからだ。今でも『ハロモニ。』は毎週欠かさず観ているが、モー娘。単体のコンサートに行った経験はない。

 私はモー娘。のファンと言うよりも、かおりんのファンだったのかも知れない。
 今年の1月、ハロプロを二つに分けて行なわれたイベントに関しても、かおりんのいる『エルダークラブ』は観に行ったが、もう一方の『ワンダフルハーツ』には食指が動かなかった。来年1月に予定されている同イベントに関しても、最初はそうだった。

 しかし、ファンクラブ先行予約の申込締切が迫るにつれ、『ワンダフルハーツ』も観に行きたくなってきた。それが何故かは、暫く自分でも分からなかった。最近、小春のファンになり、Berryz工房 と ℃-uteのDVDも買って、ハロプロキッズ世代のメンバーにも関心を持つようになったことは確かだが、それが主たる理由になっているとは自分でも思えない。
 俺はいったい何を見たがっているのだろう?
 そこで、ふと気付いた。自分は、「8人になったモー娘。」を観たがっているのだと。8期が加わり、9人以上になる前のモー娘。を、ライブで一目観ておきたいのだと。

                   私が観たかったモー娘。

 私がモー娘。のファンになった時期は、福田明日香の脱退が決定した後である。歌番組でモー娘。を初めて観たとき、司会者が福田に対し「もうすぐ辞めちゃうんですよね」みたいな話を振っていたことをハッキリと覚えている。多分、1999年の2月か3月だと思う。
 この時のモー娘。は8人編成だった。1997年9月に結成されてから2000年4月に4期が加入するまでの2年7ヶ月の間、モー娘。はずっと8人以下で編成されていたのだ。

 私は、この「8人以下」という人数に拘りがある。
 私は部活でバスケットボールをやった経験があるので、5人というチーム編成に愛着がある。また、純粋にダンスのフォーメーションを考えても、5人というのは「円」を表現するのに必要な最少人数(4人だと「四角」までしか表現できない)であり、最も効率の良い(一人当たりの表現密度が最も高い)編成だと考えている。10人は、その2倍であり、どう考えても多すぎる。
 歌におけるソロパートや、PVや歌番組におけるソロショットの割り振りのバランスを考えても、最大で8人までとするべきなのだ。実際、ハロプロ内でもモー娘。以外に8人を超える編成のグループ(メジャーデビューしている実働グループ)は存在しない。モー娘。の妹分といえるBerryz工房 と ℃-uteも、8人以下の編成となっている。
 また、モー娘。が8人以下の編成であった期間は、どちらかと言えばアダルトなイメージのグループだった時期でもある。ごっちんが加入するまでは中学生のメンバーはいなかったし、楽曲もアダルトな感じのものが多かった。

 私が本当に好きだったモー娘。、私がコンサート会場に足を運んでまで観たいと思っていたモー娘。は、この「8人以下編成」時代のモー娘。だった。この期間と、私がモー娘。を観始めた時期を重ね合わせると、1999年の2月か3月から2000年4月までだから、1年ちょっとしかない。
 この僅か1年ちょっとで、私が本当に好きだったモー娘。の形は、失われてしまった。
 4期のメンバー自体は粒揃いで当時から好感を持っていたが(チャーミーに至っては、現在推しメンになっている)、4期が加わった『ハピサマ』が歌番組で披露されたとき、「これは自分が見たいと思っているモー娘。ではない」ことを強く意識した。

 4期の加入により、モー娘。はそれまでのアダルトなイメージから、低年齢層向けのイメージに明確にシフトした。(ごっちんの加入と『ラブマ』は、まだニュートラルな状態だったと思う)
 そして、その傾向は加速していった。
 明らかにアダルトなユニットだったタンポポまでが、4期メンの加入によって方向性を変えたことは、かおりんファンの私にとっては二重の落胆をもたらした。モー娘。のコンサートに行く気が完全に失せてしまったのは、多分このときである。

               「失われた6年」が過ぎて、再び

 2000年4月から始まった10人以上編成と低年齢化の両路線は、編成面において一時的に中断した時期もあったが、基本的には今年の4月にこんこんと麻琴の卒業が発表されるまで、ずっと継続されてきた。そして8期の募集が行なわれている以上、現在も継続されていると考えるべきだろう。今の状況は、以前裕ちゃんが卒業した直後のように、「たまたまそうなっているだけ」なのだ。
 それでも、2000年1月から2006年4月までの「失われた6年」の後に訪れた、「8人編成で中学生は1名のみ」という偶然の一致を、私の無意識は見逃さなかった。

 中澤、石黒、飯田、安倍、保田、矢口、市井、後藤
 吉澤、藤本、高橋、新垣、亀井、道重、田中、久住

 本当に好きだった頃を思わせる編成が、今のモー娘。にある。
 もちろん、かおりんも彩っぺもいない、あの時とは文字通り全く「別人」のモー娘。である。
 この二つのモー娘。を、重ね合わせることなど出来はしない。
 現在のモー娘。からは過去のモー娘。の幻影すら見出せないし、そうしたいとも思わない。
 ただ事実だけを見れば良いのだ。高橋愛は既に二十歳になっている。よっすぃー、ミキスケと合わせて、8人中3人が成人である。そして、ガキさんと絵里は、来年1月の『ワンダフルハーツ』の時点では18歳になっている。けっこう、「オトナ」なグループではないか。

                    罪悪感からの離脱

 4期の加入により、モー娘。にとって中学生メンバーが「例外的存在」でなくなったとき、私はモー娘。のコンサートに行く「言い訳」を失った。モー娘。が中年サラリーマン層もターゲットにしたアイドルグループだとは思えなくなったのだ。
 自分は、モー娘。の対象年齢の中には入っていない。だから、かおりんをライブで観たいのは山々だが、モー娘。のコンサートには行かない。客席からかおりんに声援を送るのは、かおりんが娘。を卒業してソロコンサートを開くまで待つことにしよう。

 既に述べたが、私は4期メン自体は好きだ。5期メン以降のメンバーも全員好きだし、1999年3月以降、モー娘。のファンを辞めたことは1日たりともないと自覚している。
 こんこんが卒業するときは、コンサートに足を運ぼうかとも思った。しかし、私はかおりん在籍中にモー娘。のコンサートには一切行っていない(かおりんの卒業コン含む)。かおりんのいないモー娘。のコンサートに行くことは、かおりんに対する裏切り行為のように思えてしまう。
 そう思って、モー娘。のコンサートには足を運ばず、今日に至っている。

 私はいつの間にか、理由と結果を逆転させてしまっていたのだ。
 モー娘。のコンサートに行くことを自分の中で封印したのは、モー娘。の低年齢層化戦略に自分が乗れなかったからである。かおりんのいるモー娘。を、会場では一度も観ずに終わったのは、それが理由だった。この結果から、「かおりんのいないモー娘。のコンサートには行けない」という理由を導き出すのは、本末転倒以外の何物でもない。
 
 来年1月の『ワンダフルハーツ』の時点では、舞台に立てるモー娘。は、まだ8人のままだろう。その時、その8人の平均年齢は、18歳を越えている。
 偶然が生んだほんの一時的なものであるにしろ、条件は整うのだ。

                   モー娘。の現状と未来

 今、私がグループとして一番推しているのは、メロン記念日である。メロン単独のコンサートは、極力行くようにしている。今日まで一度もモー娘。単独のコンサートに足を運んでいない私は、この事実だけをとると、モー娘。からメロンに流れたハロプロファンと言えるかも知れない。
 しかし、私は今でも「一応」モー娘。のファンだし、モー娘。目当てで来年の『ワンダフルハーツ』を観に行くつもりにもなっている。ファン歴足掛け8年目にして漸く、モー娘。目当てでのコンサート参加が実現しそうなのだ。

 だが、それも最初で最後となる可能性が高い。
 モー娘。ファンとしての私は、一瞬浮上して、また水面下へ潜っていくことになるだろう。8期が加入し、モー娘。が9人以上の編成として本格的に活動を始めることで、一時的に揃っていた条件が霧消するのだから。
 でも、それでいいのだ。それが私にとって自然な有り方なのだから。そしておそらく、モー娘。にとっても。

 モー娘。の現状は厳しい。このところシングルCDの累計売り上げが5万枚(これは結成当時、メジャーデビューの条件となった手売り枚数である)を割り込むなど、ずっと低迷が続いている。これを「シングル4万枚台で安定」と受け止める人は少ないだろう。メンバーの卒業によっては、3万、2万の台に落ちることも充分に考えられるからだ。

 今のモー娘。に残されているのは、もはや知名度だけと言っても良いかも知れない。
 それも、現在の知名度ではない。かつての最盛期の知名度が、今のモー娘。に遺産として引き継がれているだけなのだ。今、一般層にモー娘。のメンバーを尋ねたところで、ナッチ・ゴマキ・辻加護…その辺りの名前しか出てこないだろう。

 モー娘。の未来がどうなるのかは、誰にも分からない。
 ある日突然、現在のモー娘。メンバーが全員卒業となり、ベリ工 か ℃-uteのどちらかが「モーニング娘。」の名前を「襲名」するということもあるかも知れない。
 もちろん、8期の加入や小春の人気上昇によって、シングルの売り上げが10万枚の大台を回復する可能性もないわけではない。
 とりあえず私は、「モーニング娘。」という名前のアイドルグループが存在する限り、その姿を見つめ続けるだろう。アイドル史上において、エポックメイキングとして語られるべきグループであることだけは間違いないのだから。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。