2017-10

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『28日後…』

『28日後…』
  2006年(4月29日~)のWOWOWで観た映画:12本目
  映画を観た日:2006年7月22日(土)


 傑作とはいかないまでも、佳作として高く評価されるべき作品。地味な作風で、かつ視点が限定されているということもあるが、完成度が高くてほとんどツッコミどころがない(始めはツッコミどころだと思っても、実はそれが伏線になっていたりする)。イギリス映画らしく、スマートで洗練された正統派の映画に仕上がっているのだ。

 この作品は、いわゆる「映画の文法」的には、ホラー映画ではなく、災害映画である。それでも、私の印象は「社会派のゾンビ映画」だ。
 この映画では一切「ゾンビ」という単語は登場しないし、登場するキャラクターも「ゾンビ」の定義から外れている(「一度死ぬ」という経過をとらずに凶暴化する)。しかし、「ゾンビ化」というアイディアを災害としてシリアスに描くと、こういう映画になるという一つの“正解”を見せられたような感慨を得たというのが、私の偽らざる心境なのだ。

 一人で、偶然巡り合わせた他人同士で、家族で、家族と他人の組み合わせで、組織化された集団の中で…。様々な状況下の中で、人間ドラマと生存劇が描かれる。その一つ一つが実に丁寧であり、現実感と感情移入をもたらす。物語の根底には「ゾンビよりも、生きている人間の方が実は恐ろしい」という流れがあるように感じられるが、それは決してメッセージ色の強いものではなく、飽くまでも自然な流れだ。

 「映画の文法」的にはホラー映画ではないと書いたが、恐怖を感じさせる部分にも抜かりはない。本来、映画は“光と影の芸術”であるが、それを上手く使って「もしや?」と思わせるところは心憎い。
 ホラー映画ファンにも、そうでない映画ファンにも、お勧めの一作だ。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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