2017-10

『ポセイドン』

『ポセイドン』
  2006年の映画館で観た映画:19本目
  映画を観た日:2006年7月8日(土)


 映画には、大きく分けて2種類のタイプがある。即ち、

【娯楽性を重んじ、映画を観終わったら「ああ、面白かった(怖かった)!」と、特に考えることもなく楽しんだ気分に浸れる映画】
【芸術性を重んじ、映画を観終わったら「どこが(どうして)面白かったんだろう?」と、考えさせられる映画】

の、2種類である。
 この2種類自体に、貴賤はない。作品に優劣の差はあっても、作品の種類そのものに優劣の差など有り得ない。優れた娯楽映画もあればクズのような芸術映画もあるし、その逆もまた然りなのだ。

 この『ポセイドン』は、良く出来た娯楽映画の典型的な例だと思う。いわゆる“グランドホテル形式”の要素は必要最低限度に抑え、ひたすら「上下が逆さまになって沈没しかけている巨大豪華客船からの脱出劇」を描いている。
 もちろん、生死を賭けた「脱出劇」である。
 あるいは、迫り来る水による死からの「逃避劇」である。
 普通、人間は水中に潜っていたら、1、2分で息が苦しくなり、水面から顔を出さずにはいられない。そんなことは、水に潜った経験のある人間なら誰でも知っている。この全人類にとって共通の生物的な苦しさ、本能的な恐怖をベースにすることで、普遍的な娯楽作品に仕立てているわけである。映画を観ている間、思わず「息を大きく吸って止める」をやりそうになった観客も結構いるのではないだろうか。

 緩急のリズムを緻密に計算して作られたこの映画を楽しむ側には、計算は必要ない。
 ガーッと船が逆さになって、ドバーッと水に押し流されて、一息ついたと思ったらまた水がジュワジュワ迫ってきて、それをフンガーッて乗り切って…そんな感じで、サバイバルストーリーにのめり込めば好いのだ。
 こういう映画は、劇場の大スクリーンで観るに限る。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。