2017-08

『 怪獣神話伝説 ~モンスターズ ファンタジィ~ 』

『怪獣神話伝説 ~モンスターズ ファンタジィ~』

             (1999年12月3日頃に書いたもの)

 『三大怪獣』への自分なりのオマージュが、『ゴジラ2001 大怪獣大江戸決戦』
 『ゴジ逆』への自分なりのオマージュが、『ゴジラ2002 ~対怪獣民間部隊、出動!~ 』
 ゴジラ200Xシリーズからは外れますが、この『 怪獣神話伝説 ~モンスターズ ファンタジィ~ 』は、『怪獣総進撃』への、自分なりのオマージュです。

 過去のゴジラ映画とはチョット毛色の違った、タイトル通りファンタジーかつ神話的なイメージの作品です。ただし、ファンタジーといっても「和洋折衷の、和風寄り」のファンタジーを思い描いて下さい。大まかなイメージとしては、『もののけ姫風ゴジラ』といったところでしょうか。
 それでは、説明を交えつつ、あらすじをどうぞ。

 
 いつか…  どこか…
 幾つかの島々の連なりから成る、ひとつの世界をが在った。
 それぞれの島々は、一つまたは幾つかの国として独立しており、互いに牽制しつつも交流を認め合い、全体として一つの国「ニッポン」であるという緩やかな連帯意識によって、それなりにまとまっていた。
 なぜなら、人々は先祖代々からの言い伝えや日常の生活を通して、列島が一つの生き物のように大自然のエネルギーによって繋がっていることを知っているからである。列島に住む人々は、住む地方こそ違っても、基本的には運命共同体なのだ。
 そして、それを裏付けるものが、列島の国々に一頭ずつ存在する、「主神(ぬしがみ)」と呼ばれる怪獣である。実際には「主神」が先に有り、その「主神」と通じ合う人間を中心に国が造られていったのだ。
 現在も、国々は「主神」を心の拠り所としてまとまっており、政治等の実務を担当する役人とは別格に、「主神」と通じ合うことの出来る「主神付き」が国の代表として存在している。主神付きは、単に主神と意志疎通が出来るだけではなく、常人よりも遥かに優れた身体能力や特殊能力を持つ、一種の超能力者である。列島の国々とその主神および主神付きは、以下の通り。

 北海国(北海道) … 主神はバラゴン、主神付きは30代半ばの男性。決して大柄ではないが、逞しい体格。粗野ではあるが、気は優しくて力持ちタイプ。

 東北国(東北地方)… 主神はバラン、主神付きは30代後半の男性。やせ形で背が高く、荒々しさと求道者的側面を併せ持った山伏のようなタイプ。

 関東国(関東地方)… 主神はアンギラス、主神付きは20代半ばの女性。冷静沈着な巫女あるいは知恵者タイプだが、インドア派ではなく、行動力がある。

 東海国(中部地方)… 主神はマンダ、主神付きは40代後半の男性。SWEP1のクワイ・ガンのような長老タイプ。長年の伝統で、東海国は日本のまとめ役を努めている。
            
 関西国(関西・中国地方)… 主神はチタノザウルス、主神付きは40代前半の男性。大柄・太めの体格で、陽気な商人風。

 四国(四国)… 主神はゴロザウルス、主神付きは30代半ばの小柄な女性。庶民的で暖かみがある、威勢のいい女将さんタイプ。

 九州国(九州)… 主神はラドン、主神付きは10代後半の女性。スマートな体形でアイドルタイプだが、男勝りの性格で喧嘩っ早い。

 そして、どこの国にも属さず、列島を放浪する主神と、正式な主神付きではないものの、主神付き以上の超人的な力を持つ一人の男がいる。それが、ゴジラとスサノオ。スサノオは20代後半で、長身で筋骨逞しいヒーロー体型。自由気ままな風来坊だが、内に秘めた熱血漢でもある。

 主神は、マンダを除き、体高にすると14~18m。ゴジラが一番大きい。マンダは全長60m程度。
 主神はそれぞれ特殊な能力を持っているが、飛び道具を持っているのはマンダ(赤い火炎放射。旧ガメラのような、炎そのもの)とゴジラ(総進撃ゴジラのような放射火炎=青白く燃え盛る突風状の呼気)のみ。威力は、ゴジラのほうが遥かに上。
 空を飛べるのはラドン、バラン、マンダのみ。マンダは翼はなく、飛ぶと言うより龍のように空中を泳ぐ(超能力によるもの)。バランの飛行も少し超能力が関与している。
 バラゴン、アンギラス、ゴロザウルスは地中を掘り進むことが出来る。
 主神付きは、主神と心を通わせたり、自然のエネルギーを感じ取るため、三種の神器や水晶、曲玉のようなアイテムを持っている。
 これらの主神と主神付きは、古事記あるいは日本書紀の時代を思わせる世界で、人々とともに列島各地にて暮らしている。

 そんなある日、一つの流星が東海国の山中に落下した。その正体を確認しに来た主神マンダと主神付きジュロウは、隕石からただならぬ気配を察知し、火炎でいぶり出しをかける。すると隕石の中から、体高3mほどの三首龍が現れた。この三首龍は、主神付きも神器もないのに人語にて語り出した。
 それによるとこの三首龍は、彼ら(ギドラ)一族が住む世界(ギドラ族が主神になっている世界で、主神付きなど、人間も多数いる)からやって来たギドラ族の長老であり、重要な使命を帯びてこの世界にやって来たのだという。
「我々ギドラ族の世界は、つい最近まで二つの勢力に別れて内戦状態にあったのじゃ。内戦は何とか収まったものの、その原因を作ったギドラ族の中でも特に凶悪な一派の暴走だけはとどまらず、その一部が我々の世界を飛び出してしまった。奴らは自分たちの力で、あなた方の住むこの世界を支配することを目論んでおる。
 儂よりも一歩早く、奴らは既にこの世界に来ておるはず。儂はギドラ族の長老として、奴らの暴挙を阻止するために奴らを追ってこの世界に来たのじゃ…」
 その翌日、長老ギドラの話の通り、海に潜伏していた凶悪ギドラ族の一派が列島各地に上陸、主神たちと一戦を交えることとなった。凶悪ギドラ族の一派の構成は

 金ギドラ(キングギドラタイプ、体高26m)… 凶悪ギドラ族の真のボス。主神付きは、グラマーな20代半ばの女性、キラアク(一人)。銀ギドラ以下の一派を従え、「ニッポン」の征服を狙う。

 銀ギドラ(キングギドラタイプ、体高22m)… 一見、凶悪ギドラ族のボスに見えるが実はナンバー2。主神付きは、マッチョな30代半ばの男性、ガイオウ(一人)。

 黒ギドラ(デスギドラ成体タイプ、体高15m)… 一応下っ端ではあるが、1対1ではゴジラを除く「ニッポン」の主神よりも強い。主神付きは、男性2人、女性1人の合計3人。

 青ギドラ(デスギドラ成体タイプ、体高15m)… 基本的には黒ギドラと同じ。
 赤ギドラ(デスギドラ成体タイプ、体高15m)… 基本的には黒ギドラと同じ。

 デスギドラタイプの中では、黒ギドラがリーダー格。
 なお、長老ギドラは高齢であり、主神付きは既に死亡しているが、死んだ主神付きと精神的に融合しているため、単独で人語を操ることが出来る。

 最初に列島に現れたのはデスギドラタイプのみで、バラン、マンダ、チタノザウルスと闘って圧倒しつつも、引き上げていく。
 長老ギドラから、デスギドラ達の背後にはキングギドラタイプの親玉がおり、それらは更に強力であることを聞かされたマンダとジュロウは単独でギドラ族に対抗するのは不可能と判断、列島の主神に呼びかけ、東海国に集まって「主神サミット」を開くことを提唱する。
 ことの重要性を認識した各地の主神たちは、続々と東海国に集結する。
 しかしその裏をかくように、赤ギドラが北海国に、黒ギドラが四国に、青ギドラが九州国に向かっていることが、神器によって知らされる。国に残してきた準主神付きからも緊急連絡を受けた各地の主神は、長老ギドラをスパイと決めつけ、マンダに対しても、「お主は騙されているのだ! それとも我々を裏切ったのか?」と不信感を露わにする。
 サミットは決裂し、バラゴン、ゴロザウルス、ラドンは自分の国へと急ぐ。バラン、チタノザウルス、アンギラスはマンダに対しては理解を示すが、長老ギドラを信じるには至らず、ギドラ族の襲撃に備えるため、やはり自分の国へと戻っていく。

 主神たちが去った日の夜、東海国にふらりとゴジラとスサノオがやってくる。ギドラ族の襲撃と早とちりした人々の知らせを受けて、マンダはゴジラと闘うが、その最中、ジュロウはゴジラがギドラ族ではなく、伝説の放浪の主神・ゴジラであることに気付く。二頭の闘いを止めさせたジュロウは、スサノオにギドラ族の襲来を説明して協力を要請するが、スサノオは取り合わない。スサノオは「気の向くまま」関東国へと向かう。
 ゴジラは関東国へ向かう途中で黒ギドラと遭遇、これと闘う。スサノオも黒ギドラの主神付き3人衆と闘う。ゴジラもスサノオも敵を圧倒するが、そこへ金ギドラとギラアクが出現。黒ギドラ達の加勢もあって、ゴジラは傷ついて海へ追いやられ、スサノオも負傷してしまう。
 ギラアクがスサノオを追いつめたとき、モスラ(幼虫)とともに妖術を操る女性(モスラの主神付き、ナデシコ)が現れ、スサノオを救う。
 その隙にゴジラは海へと逃れ、スサノオはナデシコに連れられて逃げおおせる。
「ふん! まあ、よいわ…次に会うときが奴らの最期だ」
ガイオウは不敵に笑うと、ギドラ共々、「目的地」へと向かう。

 ガイオウの狙う「目的地」は、列島の心臓である富士山であった。
 それに気付いた長老ギドラはマンダとアンギラスにそのことを伝え、自らもマンダとともに富士山へ向かう。真のボス、金ギドラとキラアクがその姿を現し、富士山の頂上からエネルギーを吸収して結界を張り、徐々に広げていく。
 長老ギドラ、マンダ、アンギラスがそれを止めさせようとするが、黒ギドラと銀ギドラにより打ちのめされてしまう。一時撤退を余儀なくされる長老ギドラ、マンダ、アンギラス。

 金ギドラは銀ギドラを富士山頂に呼び寄せ、これと絡み合うと更に結界を強めていく。
 同時期、列島のの北部と南部で神出鬼没していたデスギドラ二頭も、富士山に向かう。
 主神たちは列島の自然エネルギーの変調を察知し、ことの真相を知る。
「我々は、まんまと敵の罠にはまってしまった! 不覚! 一生の不覚!」
 再び、東海国に各地の主神が集結する。早く富士山を凶悪ギドラ族から取り返さなければ、列島全体が死の島になってしまう…。

 同じ頃、ナデシコの一族の里で介抱され、傷の癒えたスサノオもまた異変を察知し、独りで里を抜け出す。しかし、それを影から見つめる幾つかの目があった…。

 主神たちは一致団結して作戦を立て、富士山へ向かう。7匹の主神たちは3匹のデスギドラに対してチームプレイで挑み、闘いを優勢に進めていく。しかし、富士山頂から銀ギドラが舞い降りて闘いに加わると、形勢は逆転。主神たちは窮地に追い込められる。
 そこへ、ゴジラとスサノオが登場。
「コイツは俺がやる! おうおう、この前はよくもやってくれたなぁ! 倍にして返してやるぜぇ!」
 ゴジラは銀ギドラと、スサノオはガイオウと一騎打ちを挑む。
 主神たちは、デスギドラたちを引きつけ、ゴジラやスサノオの一騎打ちを援護。
 その結果、傷つきながらもゴジラ&スサノオは銀ギドラ&ガイオウを倒し、主神たちもデスギドラ一味を倒す。
 部下を倒され、怒り狂った金ギドラは結界を張るのを止め、富士山から吸収したエネルギーを攻撃に変えて猛攻撃を仕掛けてきた。上空からの、その圧倒的な攻撃力に翻弄される主神たち。勝ち誇ったように上空を舞う金ギドラには、ゴジラの放射火炎も通じない。金ギドラが空を飛んでいる限り、ゴジラにすら勝ち目がない。

 そこへ、モスラとともに長老ギドラが現れる。長老ギドラの超能力パワーとモスラの糸を使った自然エネルギーコントロール結界により、金ギドラの吸収したエネルギーは、富士山の火口へと戻されていく。
 パワーダウンした金ギドラは、マンダ、ラドン、バランとの空中戦により地上へと引きずり降ろされる。
 そこへゴジラが立ち向かい、他の主神の援護も受けて金ギドラを叩きのめす。

 その闘いの最中、富士山が噴火し、大地震が発生。これに乗じて金ギドラはかろうじて空へと逃げ、マンダ達の追撃も振り切って逃げおおせるかに見えたが、長老ギドラの矢のような特攻を受け、富士山頂上空で悶え苦しむ。その意志が富士山に通じたのか、富士の火口から火柱が昇り、金ギドラの体を飲み込んだ。空中、火柱の中、断末魔の悲鳴を上げて焼き尽くされる金ギドラ。
 地割れが発生して溶岩が吹き出し、大地に倒れた他のギドラたちも、その中に飲み込まれていく。
 ゴジラや主神たちは、間一髪のところで逃れ、徐々に怒りの静まりつつある富士山を振り返りつつ、それぞれの帰途へとつくのであった…。


 この映画の見所は、怪獣(主神)のサイズが小さいために、人間(主神付き)とが、同じフレームに収まるというところです。
 たとえば、
①ゴジラが登場するとき、ゴジラの肩(というか首の横)にスサノオが立っていて、そこからアニメのコナンみたいに地面に飛び降りる(着地の時は、ガイアみたいに派手に土煙が飛ぶ)。
②スサノオとガイオウが剣と剣をガシイッと打ち合わせた直後、カメラがぐーっと引いていき、彼らの背後で、ゴジラと銀ギドラががっぷり四つに組み合う。
 などです。
 ちなみに、怪獣同士が闘っている周囲では、原則として常に人間同士も闘っています。その最中に、人間が怪獣の連係プレイを繰り広げるなど、怪獣と人間が同じステージで立体的な闘いを展開するのです。たとえば、

③ラドンの主神付きの少女がラドンに飛び乗って、同じくデスギドラに飛び乗った相手と空中戦。
④バラゴンの主神付きがバラゴンの頭に飛び乗り、「行けぇ~」と叫んでデスギドラに突進。

といった具合です。
 そんなわけで、今までにない完全なファンタジーとしてのゴジラ映画で、映像的にはそれなりに“怪獣映画”している『 怪獣神話伝説 ~モンスターズ ファンタジィ~ 』。民家?の破壊シーンはあってもビルの破壊シーンはなく、派手さにはもう一つ欠けるかも知れませんが、こんなゴジラ映画もたまには良いのでは? きっと、親子連れで楽しく観ることができると思います。どーですか、お客さん!
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。