2017-08

『子ぎつねヘレン』

『子ぎつねヘレン』
  2006年の映画館で観た映画:10本目
  映画を観た日:2006年4月8日(土)


 子ぎつねが可愛い。
 しかし、子ぎつねと少年が、本当に親しくなったようには見えない。犬を子犬の時期から飼った経験がある私は、どうしても
「あ~、まだ本当に懐いてはいないな~」
という目で見てしまい、素直に感情移入することができなかった。
 懐いていないように見えた原因は二つある。
 子ぎつねは短期間で成長してしまうので、撮影には8匹の子ぎつねが使われた。これでは、俳優が一匹の子ぎつねと触れ合う時間が少なくなり、子ぎつねも人間も慣れることが難しい。まずこれが1点。(ちなみに成犬の場合は2匹か3匹で済むので、それだけ慣れ・懐きやすくなる)
 もう1つは、ヘレンの設定上の制約によるもの。実は撮影時、子ぎつねが少年役の深澤嵐くんの後ろを付いて歩くというレベルまで懐いたそうだ。しかし、ヘレンの設定上、そういう絵を作品に使うことが基本的には出来ない(想像のシーンには使えるが)。
 こういった点を考慮すると、子ぎつねと少年の交流の描写は、決して完成度が低いわけではない。私の見方が不純なだけで、実際には善戦していると言うべきだろう。

 面白かったのは、キャスティングの妙。意図的なのか偶然なのかは分からないが、「似ている/似ていない」の関係が興味深いのだ。
 少年役の深澤嵐くんが、基本犬顔であるのは、まぁ当然として。
 【母・息子】、【父・娘】という血縁関係にある俳優同士が、全然似ていない。その反面、母役の松雪泰子さんと父役の大沢たかおさんは、兄妹という設定じゃないかと思える程、顔立ちが似ている。
 娘役の小林涼子さんと母役の松雪泰子さんとは設定上血縁関係はないのだが、すらりとした体型、特に脚が長いという点でキャラクターの類似性がある。また、娘役の小林涼子さんと息子役の深澤嵐くんは設定上血縁関係はないのだが、鼻が低めという点が似ている。
 つまり、設定上血縁関係にある俳優同士は全く似ておらず、血縁関係にない俳優同士は似ている部分が多い。設定とは逆なのだが、むしろこれが効果的だったと思う。
 何故なら、この物語は【母・息子】、【父・娘】という全く別々の二つの家族が一つに融合するという側面を持っているからである。映画という限られた時間軸の中でそれを描くには、個々の家族内に共通項がなく、互いの家族間に共通項があった方がスムーズに行なえるのだ。
 言い換えると、こうなる。【母・息子】、【父・娘】の家族は、どちらも映像的には不安定である。また、一方は【女親と男子の子供】、もう一方は【男親と女子の子供】という組み合わせは、構造的にも不安定である(どちらにも欠けている部分がある)。そのため、この二つの家族が合体した方が映像的にも構造的にも安定し、見ている側にも自然に映る(二つの家族の合体という結果に納得する)というわけだ。
 これは、一種の錯覚を利用した演出のように思えた。

 さて、ヘレンと言えば、思い出すのが 東劇のクレーンゲーム である。この映画を観たのはピカデリー2、ここにもあのクレーンゲームがあったらどうしようかと思っていたのだがそれはなく、代わりにヌイグルミが普通に販売されていた。
 映画の前売券よりも値段が高かったけど、つい買ってしまった…。

 それにしても、小林涼子さんは脚が長くてスタイルが良いと再確認。
 かおりん(飯田圭織)と姉妹という設定で、女性ヒーローを演じて欲しい。仮面ライダー姉妹とか! 女ライダーのダブル変身!!
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コメント

映画「子ぎつねヘレン」ご覧いただき、本当にありがとうございます!!
公式ブログにもぜひ遊びにいらしてくださいませ♪ヘレンをこれからもよろしくお願いします♪
http://blogs.yahoo.co.jp/kogitsunehelen/

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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。