2017-08

『富江 BEGINNING』

『富江 BEGINNING』
  2005年(4月17日~)のWOWOWで観た映画:14本目
  映画を観た日:2005年12月3日(土)


 富江シリーズと呼べるくらい、『富江』は何作も映像化されているようだが、私が観たのは今回で2本目。随分前に、菅野美穂が主演の『富江』を観ている。当時、菅野美穂は他のホラー系の映画にも主役級で出演しており、“ホラークイーン”のイメージがあったように記憶している。

 私は原作を読んでいないので、その意味での『富江』らしさというものは分からない。私が『富江』に期待しているのは、美少女がマゾとサドの両極端で描かれることだ。
 苛められる → 復讐する → 殺される → 復活して更なる復讐
といった、単純な振り子運動のような展開だが、その触れ幅が大きいからドラマにメリハリがある。しかも、その振幅は1回目より2回目の方が大きくなる。たった2往復で極限まで大きくなった振り子運動は、そこでリセットされる。2往復でリセットすることが前提のドラマなのだ。スタイルとしては、日本の昔話に近いような気がする。怪談とは、基本的にそういうものなのかも知れないが。

 主演の松本莉緒は、以前から(改名前から)知ってはいだが、動くところを観たのはこの作品が初めて。予想以上に綺麗(まさに、「写真で見るより美人!」というタイプ)で、演技も決して下手ではない。ちょっと驚いた。
 だが、松本莉緒の美しさは、庶民的な味に欠ける。例えば香椎由宇も美人であり、しかも濃くてバタ臭い美人なのだが、笑うと何故か日本人的庶民感が出る。「飲み屋で隣の席にいてくれたら最高!」そんな親しみを抱ける美人なのだ。松本莉緒には、これがない。笑えば可愛いかもしれないが、それは親しみやすい可愛らしさではない。「ガラスの向こう側にある感じ」の可愛らしさだ。(決して、整形美人という意味ではない)

 松本莉緒は、普通のドラマに普通の役で出演しても浮いてしまう(ルックスにリアリティがない)のではないか? こういう女優は、もっとバンバン特撮作品に出演して欲しい。
 女優として、菅野美穂と比べるのはさすがに厳しいが、あの美貌で生きたゴキブリを素手で掴んで微笑んでいたら、映像としてのインパクトは凌駕していたかも知れない。実際には、動かないゴキブリの入ったティーカップを手にしただけなので、この部分でも菅野美穂に及ばなかった。

 作品自体は、『富江』のフォーマットを守っていること以外、特に書くべきことはない。
 松本莉緒の非日常的な美しさが、『富江』のフォーマットに載せられた、ただそれだけの作品である。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。