2017-06

プロ活動をしている対象に関して、お金を一銭も払っていない人には、ファンを名乗る資格は無いだろうという話の補足

プロ活動をしている対象に関して、お金を一銭も払っていない人には、ファンを名乗る資格は無いだろうという話の補足


 この記事は、 『プロの定義と、それに対するファンの定義』 の補足であり、 『趣味、そしてファン・マニア・オタクという呼称について』 とも関連がある。

 プロ活動をしている対象に関して、お金を一銭も払っていない(あるいは、親に支払わせるように仕向けていない)人には、ファンを名乗る資格は無いのは何故かというと、

・プロを名乗る資格があるのは、お金を稼いだ実績を持つ者だけである。
・プロに対し、ファンを名乗る資格があるのは、お金を払った実績を持つ者だけである。

という対になった定義が書けるからである。我ながらシンプルで美しい定義だと思う。
 これに関して、ちょっとした補足を思い付いたので、忘れないように書いておこう。

 ガンダムシリーズ等のTVアニメや仮面ライダーシリーズなどのTV特撮番組は、今日でも地上波で無料放送されており、私たちはそれを視聴することが出来る。

 なぜ、私たちはガンダムシリーズ等のTVアニメを無料で視聴することが出来るのだろうか?

 ガンダムシリーズ等のTVアニメは商業作品であり、本来なら視聴者から視聴料を徴収して利益を得なければ、製作することも放送することも出来ない筈ではないか?

 答えは簡単、ガンダムシリーズ等のTVアニメは、視聴者から視聴料以外の形で、お金を支払ってもらっているからである。ある人はガンプラを買ってお金を支払い、ある人はディスクを買ってお金を支払い、またある人はバンダイ等から発売されている公式キャラクターグッズを買ってお金を支払っているのだ。

 先の質問を、もう一度見直そう。
「なぜ、私たちはガンダムシリーズ等のTVアニメを無料で視聴することが出来るのだろうか?」

 “私たち”視聴者の一部に、視聴料以外の形で金を支払っている人間がいるから、ガンダムシリーズ等のTVアニメを無料で放送することが出来ているのだ。つまり、その視聴者は

・TVアニメとしてのガンダムを、視聴料以外の形で金を支払ったうえで、視聴している人
・TVアニメとしてのガンダムを、視聴料以外の形でも金を支払うことなく、本当に無料で視聴している人

…の二つに分けることが出来る。

「視聴料以外の形でも金を支払うことなく、本当に無料で視聴している人」が存在できるのは、
「視聴料以外の形で金を支払ったうえで、視聴している人」が存在しているお陰である。

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を例にして言い換えよう。

「視聴料以外の形でも金を支払うことなく、本当に無料で視聴している人」が存在しなくても、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を放送し続けることは出来る。
「視聴料以外の形で金を支払ったうえで、視聴している人」が存在しなければ、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を放送し続けることは出来ない。

 私は、後者の視聴者のみ、ファンと呼ぶ。

 ファンでない視聴者は、ファンである視聴者に対し、心の中で感謝してくれれば、それで良い。
 ファンでないときの私は、ふと自分がファンでないことに気付いたとき、そうしている。

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コメント

おおむね同意なのですが
最近ガンダム関係に(小説とか漫画しか買ってない)
あまりお金を使っていない私には耳が痛い話です
金銭的きついのもそうなのですが。
コレクションが増えすぎ保存できなくなってきています。


>コレクションが増えすぎ保存できなくなってきています。

 私はグッズを購入して貢献し、それを飲み屋の女性にプレゼントして、自分の手元に残さないようにしています。腐女子向けとかではなく、普通に可愛いかったり実用的なグッズも出ていますので。

商売ってそこまで単純ではないと思いますけどね。
例えばyoutubeでアニメ全話を無料で見られたとしても、それは制作会社にとって財産になりえるんですよ。
例えばピカソの絵画が1億円で売れるのは、その作品を褒める人が多いからです。この際ほめても貶しても良いのですが、作品の認知度は非常に高い。認知度が高いものには必然的に価値が生まれます。
知っている人が少なければいくら技工が巧みでも市場価値としては0なんです。

ピカソの絵を買っていないどころか美術展にも言ったことがない人は珍しくはないですが、その名前は誰でも知っているところです。

「あの作品はいいよ」とか「なんとなくカッコイイ」
という噂が、その作品を広め価値を高めて、誰かが「買うモチベーション」まで意識を高めてくれる。
そういう多数の雰囲気がお金を払ってくれる誰かを生み出しているわけですから
認知度をいかに広げるかということを制作会社はもっと頑張らなくてはならない。

お金を払う人っていうのは数%しか居ません。
だから売上を上げるには分母を拡大して分子を多くしなくていけない。

分母を多くすればするほど分子は減るかもしれませんが、それでも分母をそのままにするよりも遥かに利益は出ます。
分母を変えずに分子を拡大しようとするのは非常に骨が折れる作業ですよ。

さらに言えば、その作品の知名度が上がれば、パチンコなどの題材やイベントのイメージキャラクターなどにも使用できるようになる。
それらをやる人は直接作品にお金を落とすわけではなくても制作会社的には儲かります。それで儲かるにまでなったのは「あ!ガンダムだ!」となるまでの知名度ですよね。

もちろんお金を払って楽しむ人にはなにかプレミアムな価値が用意されるべきとは思うんですが
ただで楽しんでくれても全く構わないというスタンスを持つことは商売上とても有利なことです。

この作戦に非常に成功しているのは「スターウォーズ」のようなビックタイトルだったりします。

でも日本のアニメも漫画も代金と商品の交換という視点からどうしても抜けられていませんね。
中には良い展開をしているものもありますが、それは偶然そうなったというだけですし。意識してやれれば大商人ですね。

マンガやアニメというのは創作物ですから、実際に存在しません宗教のような性質をもったものです。
キリスト教の宣教師が世界中を渡り歩いたようにとにかく布教を進めることはとても効果が高いです。また、ネット社会はそれを容易にさせている。

物品はこの電子社会を超えることはできませんが、アニメや漫画はいとも簡単にこの海を超えますからコツさえつかめば非常に有利な状況だと思うのです。
著作権的に不遇な状況を嘆くばかりではなくドンドン利用して欲しいところですね。

Re:名乗れない私は軟弱者さん

 本来コストのかかる宣伝を無料で行ってくれる所謂クチコミは、昔からあることです。ただし、有効なクチコミを行っているのは、お金を払った実績を持つ者だけだと思います。

 昔、モーヲタになる過程を説明したサイトに上手い説明が載っていましたが、ちゃんと順番があるのです。
 例えるなら、“布教”を始めるのは、“お布施”を払った後だという事です。

 お賽銭とか、お守りとか絵馬を買わせるとか、宗教がやっていることはファン活動に良く例えられますが、確かに似ていますね。

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。