2017-08

脱原発・2030年代までに原発ゼロという政策を、技術者として支持する!

脱原発・2030年代までに原発ゼロという政策を、技術者として支持する!
1991年の10月、福島原発1号機のタービン建屋の配管から冷却用の海水が漏れ、非常用ディーゼル発電機が使えなくなっていた!

 原発稼働ゼロの期限を2039年までだとすると、まだ25年以上もある。今から本気で取り掛かれば、十分に可能だと私は考える。そして、それに基づいた政策を支持する。
 原発の代替に関しては、7年前に書いた記事『原発に関して、意外に知られてない(かも知れない)こと』(その記事は → こちら)で一つの結論を出している。石炭火力である。また、7年前には可能性がないと思っていた風力発電も、洋上メガフロートと組み合わせれば、原発の代替と成り得ると現時点では考えている。

 原発が代替可能である以上、全ての原発を廃止するべきだ。それも、出来るだけ早く。
 それは何故か?

 一つ、増え続けるプルトニウムや放射性廃棄物の最終処分場が未だに決まっていないから。
 一つ、高速増殖炉による核燃料サイクルは、現時点では風力発電よりも将来性に劣るから。
 そして、福島第一原発で起きたような原発事故の再発を防ぐため…である。

 今ある原発を新安全基準で審査しても、福島第一原発で起きたような事故を防ぐことは出来ないと私は考えている。何故なら、福島第一原発の事故の全貌は未だに分っていない部分が多いからだ。事故原因がまだ良く分かっていなに、十分な再発防止策など立てられるわけがない。

 特に問題となっているのは、配管の破損が事故にどの程度の影響を与えていたかである。
 この点に関して、興味深い新聞記事(中日新聞2012年5月8日の記事)を発見したので、その一部を引用しよう。
福島原発事故の新聞記事_2

 私が驚いたのは、この部分である。

福島原発事故の新聞記事_3

 なんと、1991年の10月、福島原発1号機のタービン建屋の配管から冷却用の海水が漏れ、非常用ディーゼル発電機が使えなくなるというトラブルが発生していたのだ!

 配管から漏れた冷却水によって非常用ディーゼル発電機が使えなくなったというのであれば、非常用ディーゼル発電機が海抜30メートルの高さにあったとしても防ぐことは出来ない。これは津波とは無関係な、構造的欠陥である。
 このトラブルが発生したとき、どの程度の地震があったのか、それとも無かったのかは分からないが、仮にあったとしても3.11の地震には遥かに及ばない規模のものしか起こっていないだろう。それでも海水とは言え配管から冷却水漏れが発生しているのだから、3.11の東日本大震災の際には同様のトラブルが再発していた可能性が高いと言うしかない。

 こういう欠陥は、福島第一以外の原発には存在しないと断言できるのか?
 学校で工学を学び、卒業後一貫して工場で働いてきた後術者として、とてもそんなことは言えない。

 配管の破損による大規模な冷却水漏れ起これば、多くの安全対策が無に帰す危険性がある。
 その点を徹底的に検証できない限り、福島第一原発レベルの原発事故は再発すると考えるべきなのだ。
 原発にはメリットも多いが、それ以上にデメリットが多すぎる。
 少なくとも、日本の電力の担い手として、原子力発電という技術は不適格である。
 だから、脱原発、「2030年代までに原発ゼロ」という政策を、私は一技術者として支持する。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。