2017-04

原子力規制委員会の「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」のパブリックコメントに意見を出してみた

原子力規制委員会の「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」のパブリックコメントに意見を出してみた


 事故を起こした東京電力は、他の電力会社と比較した場合、アホの集団で例外的な存在だと言えるのか?
 事故を起こした福島第一原発は、他の原発と比較した場合、バカしかいない例外的な存在だと言えるのか?

 そんなことはない、と私は思う。
 東京電力も、福島第一原発も、例外的な存在ではない。
 事故によって様々な問題があることが発覚したが、それらの問題が、他の日本の電力会社、他の日本の原発には存在しないとは、証明されてはいない。

 あの日、福島第一原子力発電所を襲った地震と津波が、もしも他の電力会社の何処かの原発を襲ったら、福島第一と同様の原発事故を起こす可能性がある。現時点で、私はそう考えている。
 だから、以下の意見を、原子力規制委員会の「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」のパブリックコメントに提出した。


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 以下の2点は、内容的には既に基準に含まれているものかも知れません。
 しかし、現時点では(暫定的には)以下のように“具体的あるいは方法を限定して明記”することが必要不可欠だと考えます。

1.原子炉建屋に関する基準
 
 水素爆発(原子炉事故によって発生した水素によって起こされるもの)が発生した場合を以下のように想定し、基準を定めるものとする。
 水素爆発が、原子炉建屋内のいかなる場所(原子炉格納容器内、圧力容器内を含む)で発生(想定される最大規模のものが1回発生、または想定される最大規模に満たないものが複数回発生)した場合でも、以下の条件を満たすこと。
(1)放射能等の有害物質の漏洩に関して、通常の発電所運転時に許容されている値を超えないこと。
(2)耐震性に関して、通常の発電所運転時に定められている基準を下回らないこと。

2.使用済み燃料プールに関する基準
(1)可能な限り、原子炉格納容器内に設置すること。
(2)原子炉格納容器内に設置できない場合、原子炉格納容器と同等の性能を有する別の格納容器内に設置すること。

 以上です。

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 なお、この件に関するパブリックコメントの提出期間は平成25年2月7日(木)~平成25年2月28日(木)。
 ちなみに、原子力規制委員会のパブリックコメントのページは、こちら↓
      http://www.nsr.go.jp/public_comment/

 福島第一原発レベルの事故(大規模な水素爆発に至る事故)は起きるものだと想定した上で、それでもなお放射能を原子炉建屋外に漏らさないことが、今の日本の原発には求められる。
 既存の原発を再稼動、あるいは新規に原発を建設・稼動させるのなら、そういう基準を満たしていることが必要なのだ。

 今、日本で最も危険な存在は、福島第一原発4号機の使用済み燃料プールである。
 炉心数個分もの使用済み核燃料が詰め込まれたプールは、元々遮蔽されていない構造であったため、水素爆発で建屋の外壁が吹き飛ばされたことにより、外気に剥き出しの状態となった。
 このとき、もしも使用済み燃料プールが致命的な損傷を受けていたら、福島第一原発は事実上壊滅し、完全に制御不能となっていた。そうなれば、南西250km圏内、即ち東京都を含む一大地域から、避難を余儀なくされていた可能性もあるのだ。

 スクラム成功後に冷却用海水ポンプが機能しなくなっても、空冷システムで崩壊熱を除去して冷温停止状態を維持できるというのが理想だと思う。しかし、そういうシステムを、配管系の耐久性(耐震性を含む)を低下させることなく構築するというのは困難だとも思う。
 そうなると、福島第一の事故のように冷却用海水ポンプが機能しなくなった場合にメルトダウンを防ごうとしたら、人海戦術でいくしかなくなる。これに関しては、また別の記事で書いてみたい。
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。