2017-04

『機動戦士ガンダムAGE』第43話から第46話の感想(その3)

『機動戦士ガンダムAGE』第43話から第46話の感想(その3)

 第45話『破壊者シド』

 自らを守るため、シドという無人巨大モビルアーマーを造り出していたEXA-DB。まるで、自我を持ったAGEシステム(無人で稼動する完全自律型のAGEシステム)である。
 裏を返せば、AGEシステムはEXA-DBの持つ完全自動の自己成長機能を、人間が外部から制御できるよう限定的に再構築したシステムとも言える。こう書くと、やはりAGEシステムはEXA-DBと深い繋がりがあるように思える。EXA-DBとAGEシステムは、同一人物によって造り出された兄弟のような存在であるとか…。

 ちなみに、EXA-DBのような「過去の遺産としての無人兵器システムが、今でも活動を続けていて災いの元となる」という存在は、SFではバーサーカーとして古くから描かれてきたアイディアである。ファーストガンダム以前のロボットアニメ作品である『ザンボット3』においても、敵の正体は所謂バーサーカーであった。

 「立場が人を変える」とか「役職が人を作る」とかよく言われるが、ゼハートはその典型かも知れない。イゼルカントの理想を直々に受け継いだことで、もうヤル気満々といった感じで燃えたぎっている。若いってイイなぁ…。
 もっとも、ゼハートは地球侵攻の最高司令官としては、既にある程度の実績を重ねてきている。部下に対する心遣いは深く、部下からの信頼は厚い。イゼルカントの後継者としての下地は十分に固まっており、これは「突然ではあるが当然の昇進」と言って良い。
 シドを倒すため、アセムとゼハートが一時的とは言え再び共闘したのは嬉しかった。しかし、それも束の間、エデンの理想に取り付かれたゼハートは、アセムとは別の生き方を加速させていく。

 理想とは、怖いものだ。
 理想とは、美しく磨かれた執念なのかも知れない。

 一方、アセムは現時点の妥協点を見出しているだけで、理想像や終着点を未だに見出せていないように思える。仮にEXA-DBを完全に破壊することに成功したとしても、それだけでは世界は救われない。アセムもまた救世主の1人であるとするならば、彼は一体どんな結論を導き出すのだろうか?
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。