2017-10

『機動戦士ガンダムAGE』第31話から第34話の感想(その1)

『機動戦士ガンダムAGE』第31話から第34話の感想(その1)

 『機動戦士ガンダムAGE』ブルーレイ(DVD)ディスクの第9巻に収録されると思われる、第31話から第34話までの感想を書いてみる。キオ編としては第3話から第6話まで。キオ編が20話構成だとすると、起承転結の起から転に入っていく部分となる(単純に、起承転結が各5話構成だとした場合)。


 第31話『戦慄 砂漠の亡霊』

 例えるなら、“砂の中を高速で移動する鮫”のようなヴェイガンのモビルスーツ。『トレマーズ』に登場したモンスターの初期設定を思い出させる。
 アビス隊隊長が駆るグランシェ・カスタムは、モビルスーツ形態でディーヴァからカタパルト発進した直後、ストライダー形態に変形する。
 このようなモビルスーツは、過去のシリーズで見たことがあるようでないような…そんな不思議な感覚を抱かせる。いずれにせよ、こうした何か一工夫加えたアイディアや描写は観ていて楽しい。

 今回の最大の見所は、砂漠の亡霊ことファントム3とガンダムAGE-3のモビルスーツ戦。
 デルタアタックはジェットストリームアタックの焼き直しではなく、全くの別技。相手の足元に巨大な“蟻地獄の巣”を、上空には竜巻(砂嵐)を発生させて動きを封じ込め、3方向から同時に攻撃を仕掛けて仕留めるという攻撃パターンである。

 キオはフリットの指示に従い、ジャンプでこれを逃れようとするが、敵に読まれて叩き落されてしまう。AGE-3ノーマルはジャンプに失敗して着地し、動きが止まった瞬間を狙われる。普通のモビルスーツどころかガンダムAGE-2でもやられてしまう危機的状況だったが、AGE-3には緊急ドッキング解除という裏技があった!
 咄嗟にこんな裏技を繰り出したキオも凄いが、それに瞬時に対応して致命的な同士討ちを回避したファントム3も凄い。
 そこからの反撃を急ぐ余り、完全に竜巻を抜ける前に再ドッキングしてしまったキオのミス(出撃前に「攻撃を重視し過ぎる」と指摘されていた通り!)を突いて、ファントム3は更なる攻撃へと繋げていき、戦いの主導権を渡さない。
 まさに、一進一退の攻防。

 そんな中、ウットビットが完成したばかりのGホッパーで出撃する。イケメンでないキャラが、ガンダムメカのパイロットになるのは『ΖΖ』と同じ展開。本当に久し振りに見た気がする。
「(普通の男でしかない)俺だって、ガンダムに乗れる!」
と思えて、気分が高揚する瞬間だ。
 
 GホッパーとドッキングしてフォートレスとなったAGE-3が、まるでサーフィンをしているかのように小刻みにバランスを取りながらホバリングしている描写は新鮮。
 しかし、フォートレスに換装しても相変わらず火力頼みの攻撃を続けるキオは、ファントム3に翻弄され、再びデルタアタックに捕えられそうになる。
 そんなキオを救ったのは、シミュレーター訓練時に受けたアドバイスだった。
 AGE-3フォートレスは、砂漠においても高い機動力を発揮できる。キオは「常に動き続けていれば、ファントム3にデルタアタックを出す機会を与えない」ということに気付いたのだ。

 これが、実は対ジェットストリームアタックとしても有効な対処法であることが面白い。常にドムの列のサイドへサイドと回り込むように動き続ければ、ジェットストリームアタックそのものを封じることが出来るだろう。裏を返せば、ジェットストリームアタックはガンダムが止まっていたから使えたのだ。
 また、AGE-3フォートレスは足回りに関してはドム系の機体であるので、「ドム対ドムならば、ジェットストリームアタックは成立しない(お互いに容易に防げる)」なんてことも頭の隅っこに浮かんでしまった。

 AGE-3フォートレスが、砂の中に潜んでいる多数の敵を一気に殲滅するために、一定範囲を高出力ビームで掃射するという戦法には説得力があった。確かに、砂漠戦においては有効かつ必要な能力だと思える。逆に言えば、敵の姿が見えているのに広域を掃射するという攻撃方法は、エネルギーの無駄遣いとも思えるだが。

 ウットビットがキオへの反発・対抗心を露にしたことで、キオの天然系天才キャラが浮き彫りになったところは上手いと思う。
 ファントム3のうち1人が、ファーストガンダムにおける「ズゴックに乗ったウヒャヒャ系のパイロット(ベルファスト基地で修理中のホワイトベースを強襲し、結果的にミハルの潜入をアシストした)」を思い出させるところも嬉しい。デシルやマジシャンズ8のような“イカれた天才タイプ”も個性的だが、こういった“荒々しくて品には欠けるが、実力は折り紙付き”という野獣系のパイロットにも、別の魅力がある。

 キオ編、とりあえず出だしは好調である。

※注※
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。