2017-10

『機動戦士ガンダムAGE』第27話から第30話の感想(その1)

『機動戦士ガンダムAGE』第27話から第30話の感想(その1)

 『機動戦士ガンダムAGE』ブルーレイ(DVD)ディスクの第8巻に収録されると思われる、第27話から第30話までの感想を書いてみる。アセム編は13話で終了したので、このディスクはアセム編2話、キオ編2話、ちょうど半々の構成となる。

 第27話『赤い夕陽を見た』

 ヴェイガンの狙いは、地球連邦の最重要生産拠点であるコロニー「ノートラム」を無傷で住民もろとも制圧することにあった。更にその後、移動要塞を強制結合させ、ノートラムを地球侵略の前線基地と化すという豪胆な作戦だ。
 フリットの指揮する地球連邦軍は、切り札である新兵器「フォトンリング・レイ」でヴェイガンの移動要塞を攻撃するが、移動要塞は強力な干渉スクリーンを展開してこれを完全に防御する。ビーム兵器が通用しない移動要塞の中央突破を防ぐ手立てはあるのか?

 地球連邦とヴェイガンの攻防戦は、さながら「巨大な矛」と「巨大な盾」の対決だ。過去のガンダムシリーズで観られた、“両軍が大量破壊兵器を撃ち合う”といった展開とは異なっており、興味深かった。
 しかも攻防戦の末、移動要塞が地球へ落下し始めるという、地球連邦もヴェイガンも望んでいない結果を招く。このままでは両軍共に作戦は失敗、勝者のいない戦いになってしまう。

 事態を打開するため、フリットとゼハートは自分の命と引き換えに移動要塞を内部から爆破することを決心する。アセムのAGE-2はゼハートのゼイドラに導かれ、コロニーデストロイヤーを移動要塞奥深くのエネルギーコアまで運搬し、固定式の爆弾としてセット。しかしこれは本来の運用とは異なる使用方法であり、起爆装置を手動で作動させた後、脱出時間を確保することは出来ない。

 成すべき仕事をやり遂げ、死を覚悟…と言うより人生最期の時間を迎えて諦観した二人は、互いの心中を吐露し、語り合う。差し伸べた合った手と手が握られる直前、Xラウンダーの能力を解放していたゼハートの脳裏に、イゼル・カントからの指示が届くのだった。

 移動要塞からの脱出に成功したアセムのAGE-2は、そのまま大気圏に突入して地球へ降下。フリット達の乗るディーバも、その後を追う。
 生きて地球へ降下した者もいる。
 宇宙で死んでいった者もいる。
 戦争に、完全なハッピーエンドなど有り得ない。
 そして、生き残って美しい夕陽に感動してもなお、
「この美しさを奪い合って、我々は戦争をしているのだ」
という現実は変わらない。裏を返せば、
「譲り合えば戦争をしなくても済む」
わけだが、小さな島すら譲り合えない国家に属する現実の私たちに、そんなツッコミなど出来るはずもないのだ。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。