2017-10

『機動戦士ガンダムAGE』第19話から第22話の感想(その2)

『機動戦士ガンダムAGE』第19話から第22話の感想(その2)

 『機動戦士ガンダムAGE』ブルーレイ(DVD)ディスクの第6巻に収録されると思われる、第19話から第22話までの感想を書いてみる。なお、ガンダムAGE-2が劇中に登場するのは、この巻における1話目、第19話からとなる。

 第20話『赤いモビルスーツ』

 先ず、意表を突かれたのはデシルの再登場。しかも、ゼハートの兄として。
 ゼハートが「ゼハート・ガレット」と名乗っていることには気付いていたが、何しろ、デシルとは髪の色が全然違う。『ガンダムAGE』では髪の色が血縁を示す記号となっているので、ゼハートはガレット姓であってもデシルとは赤の他人(ガレット姓は、地球圏潜入員のコードネームのようなもの?)だと思っていた
 デシルが33歳、ゼハートが19歳だとすると年齢差は14歳。兄弟として有り得ない差ではない。しかし、本当に血の繋がった兄弟なのか? それとも、Xラウンダーは全員兄弟扱いでガレット姓を名乗っているのか?

 また、デシルが7歳のときの性格のままでオッサンになっていたことにも驚かされた。第14話でフリットに完敗を喫したことで、デシルはトラウマを抱えるとか良心に目覚めるとかして大きく性格が変わった形で再登場を果たすと私は予想していたのだ。それがまさか、歳を取った以外は何も変わっていないとは…。

 デシルはゼハートと対立関係にある上、フリットとは因縁の間柄である。また、アセムとも対立する可能性が高い。
 つまり、フリットとゼハートの“司令官としての対立”の構図に、デシルは「フリットに対しては敵として対立する立場」で割り込み、「ゼハートに対しては同胞(兄弟)として対立する立場」で割り込むことになる。アセムとゼハートの“パイロットとしての対立”の構図に対しても同様だ。

 第19話で、ゼハートは司令官としてはフリットと対立し、パイロットとしてはアセムと対立するという、アスノ家に対して二重に対立するポジションに身を置くことになったわけだが、これにデシルが加わるのだから興味深い。
 かつてのガンダムのパイロットであるフリットは司令官になっており、現在のガンダムのパイロットはその息子であるアセム。デシルもまた、アスノ家に対して二重に(親子2代に渡って)対立するポジションに立つことになるのだ。

 また、フリットとアセムの親子も一種の対立関係(アセム視点でのライバル関係)にある。
 ファーストガンダムにおけるアムロとランバ・ラルは、「親子ほどの年齢差があるライバル関係」であった。フリットがヒゲを蓄えていることから、アセムとフリットの関係が、アムロとランバ・ラルの関係とどこか重なって見えるのも楽しい。

 そして、この回のハイスパットはガンダムAGE-2(アセム)とゼイドラ(ゼハート)の一騎打ち。それもビーム合戦ではなく、格闘戦主体なのが嬉しい。
 しかも、決して一方的な展開ではなかったとは言え、アセムの駆るガンダムAGE-2はゼハートが操るゼイドラに敗北を喫してしまう。ガンダムシリーズの中でも、ここまで明らかにガンダムが負けるのは珍しい。第18話でもアセムはガンダムAGE-1でゼハートのゼダスRに敗れており、これでゼハートに対しては2連敗である。機種は違えど、主人公がガンダムで2連敗。これは結構衝撃的である。

 面白いのは、この戦績に着目すると、シャアというキャラクターに近いのは、ゼハートではなくアセムであるということだ。シャアは、パイロット個人としてはともかく、作戦指揮官としてはガンダムに対して敗戦を重ねている。シャアは、実は負け続けているキャラクターなのだ。

 この回は、ファーストガンダムでも良く登場した食事シーンが描かれていたり、ミレースとウルフの小さな対立から二人の訳有りな過去が垣間見えたりして、内容が濃かった。これぞ“ガンダム”だ。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。