2017-08

『機動戦士ガンダムAGE』第15話から第18話の感想(その3)

『機動戦士ガンダムAGE』第15話から第18話の感想(その3)

 第17話『友情と恋とモビルスーツ』

 “学園もの”としての『ガンダムAGE』アセム編、2話目。
 前話は『Ζガンダム』を連想させ、今回もそれは続いているのだが、それに加えて『ガンダムSEED』も思い起こさせる内容になってきた。『ガンダムSEED』の何を思い起こさせるのかと言えば、それは勿論キラとアスランの関係である。
 『ガンダムSEED』において、キラとアスランは幼馴染という設定になっているが、それは台詞やせいぜい数カットでの説明の域に留まっており、ちゃんとしたドラマとして描かれたことは無かった。エンディングで「あんなに一緒だったのに」と歌われてはいるものの、実際にキラとアスランが「どんな風に一緒だったのか」は、事実上割愛されていたのだ。

 アセムとゼハートに関しては、そういった部分が丁寧に描写されている。もっとも、アセムとゼハートは、キラとアスランのような幼馴染といった“台詞だけでもそれなりに伝わる便利な関係”ではないので、最低限でもこの程度の描写が必要になるのだとも言える。

 それにしても、アセムがこれほどまでに普通の17才であることには驚いた。『ガンダムエース』8月号で設定画等を見た段階では、“天才肌のクールガイ”だと思っていた(それに関する記事は → こちら )のだが。
 喧嘩ではナチュラルな強さを発揮し、プチモビルスーツ大会でも優勝しているのだから普通の人と比べれば才能に恵まれている筈なのだが、14才のときのフリットと比べると明らかに見劣りする。その意味では、とても天才と呼べるようなキャラクターではない。性格もクールではなく、熱血寄りである。偉大な父を持ち、その父の存在を自他共に意識せざるを得ない境遇を生き続けたという点においては、ごく普通の若者という印象を抱かせる。

 “天才肌のクールガイ”というキャラクターは、ゼハートが担っているように感じた。息子のアセムではなく、ライバルキャラであるゼハートの方が、むしろフリットに近いキャラクターであるというのは面白い。

 なお、ゼハートは「主人公とは敵対する組織に所属し、ガンダムの奪取を目的としてコロニーに侵入した」という点においても『ガンダムSEED』のアスランと共通するキャラクターであるが、そもそも「ガンダムの奪取を目的としてコロニーに侵入する」というシチュエーションは、『Ζガンダム』に由来する。そういった見方をすれば、
 『Ζガンダム』
 『ガンダムSEED』
 『ガンダムAGE』
と、3世代のガンダムシリーズが繋がるわけで、これもある意味、ガンダムのAGEを描いているとも受け取れるのだ。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。