2017-10

『機動戦士ガンダムAGE』第11話から第14話の感想(まとめ)

『機動戦士ガンダムAGE』第11話から第14話の感想(まとめ)

 某所でのレビューにも使えるよう、まとめてみた。『機動戦士ガンダムAGE』ブルーレイ(DVD)ディスクの第5巻に収録されると思われる、第15話から第18話までの感想の練習も兼ねている。

    “平成版アムロとララァ”の物語は予想外の結末へ…!

 UE要塞攻略のための戦力の整備と作戦の立案・決定、おまけにディーバの大改造。第11話『ミンスリーの再開』は、ストーリー上、決して抜かすことの出来ない重要な出来事が描かれた回であるにも関わらず、ファーストガンダムにおける『ククルス・ドアンの島』のような挿話という印象が残った。
 嵐の後の静けさか、嵐の前の静けさか。しかし、この回がそれだけではなかったことが、後で分かる。

 連邦側とディーバ側の対立が、ついに艦隊戦という形で頂点を迎えた第12話『反逆者たちの船出』。
 組織の一員として与えられた任務を遂行しようとする男と、組織に反逆して本来の使命を全うしようとする男同士の対決は観応えがあった。最低限の情報しか交換していない状況下で、彼らは互いの行動から意思を汲み取り合い、その場における最善の選択を行ったのだ。
 「中立は対立の一種である」という救いの見えない現実から始まったこのエピソードは、「対立の回避は一種の協力である」という救いを見出せる選択で幕を閉じた。この回の主人公は、間違いなく、この二人の艦長であった。

 第13話『宇宙要塞アンバット』。ディーバのフォトン・ブラスターは一撃で戦局を変える威力を持つ反面、他のビーム砲よりも有効射程距離が短く、連射も出来ないという二つの大きな欠点がある。この欠点があることで、戦闘に緊迫感が生まれている。
 敵戦艦を有効射程内に捉えるためとは言え、ディーバが敵モビルスーツの大部隊の中に突っ込んで行くことは自殺行為である。そのため、予め味方のモビルスーツ部隊がディーバの進路から敵モビルスーツを排除していかなければならないのだ。
 なお、この回を見た時点では、ユリンは最終的にはフリットによってUEから救出される(第1話の別バージョン再現)ものだとばかり思っていた。ネタばれ無しで『ガンダムAGE』を観続けていた人の大半の予想は、そういったところではなかっただろうか。

 そして第14話『悲しみの閃光』。ユリンが新型モビルスーツに乗ってフリットのガンダムの前に現れるとは全く予想していなかった。しかも「フリット…やっと会えた」と悲しげに囁くユリンには、強化人間のように記憶を操作された様子も無く、正気を保っているように見えるから尚更である。
「え?え? コレどういうこと?どういうこと?」
 想定外の展開を映し出すTVの前で、私は激しく動揺した。かなりの程度で、フリットとシンクロしていた。
 ユリンの乗る新型モビルスーツは弥勒菩薩像を連想させ、そのモビルスーツから放たれたビットはまるで蓮の花のようである。本来慈悲深さの象徴であるデザインが、無慈悲な攻撃を仕掛ける映像を観て、混乱に拍車がかかる。
 ユリンのモビルスーツが、フリットのガンダムを身を挺して守った瞬間、
「…そりゃねーだろ…」
 茫然となった。
 アムロとララァは出会うのが遅すぎた。だから、悲劇的な別れを招いたんじゃなかったのか。
 早い段階で出会っていれば、悲劇は回避できたんじゃなかったのか。
 フリットとユリンは早い段階で出会えていたのに、なぜこんな悲劇的な別れをしなければならないのか。
 遅くてもダメ、早くてもダメ、分かり合えていてもダメだというなら、救いは一体どこにあるのか。これでは、二人が余りにも可哀相すぎるではないか。
 そんな感情の昂ぶりの裏で、
「戦争とはそういうものだろ?」
という囁きが聞こえてくる。
 満身創痍となったスパローからタイタスへと換装したのも束の間、そのタイタスも要塞の入り口をこじ開けたことと引き換えに壊れてしまう。あとはもう、“ただのガンダム”であるノーマルしか残っていない。
 果たしてこの先、AGE-1ノーマルだけで戦って生き残れるのか?と思う一方、“ただのガンダム”であるAGE-1ノーマルこそが、ガンダムの本来の姿であるとも感じる。
 最後は結局、ガンダムの素での力で戦い抜く。しかも、宇宙要塞の中で待ち構えているのは、ファーストガンダムにおけるソロモン攻略戦に登場したモビルアーマー・ビグザムを思い出させる、巨大なモビルスーツなのだ。
 今、『ガンダムAGE』をネタばれ無しでリアルタイム視聴できている人は、昔、ファーストガンダムをネタばれ無しでリアルタイム視聴できていた人と同じくらい、幸運だと思う。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。