2017-06

『機動戦士ガンダムAGE』第11話から第14話の感想(その2)

『機動戦士ガンダムAGE』第11話から第14話の感想(その2)

 『機動戦士ガンダムAGE』ブルーレイ(DVD)ディスクの第4巻に収録されると思われる、第11話から第14話までの感想を書いてみる。『機動戦士ガンダムAGE』の感想は、飽く迄もブルーレイ(DVD)ディスク単位で書くというのが建前なのだ。ちなみに、第3巻以前の感想は、もっと渾然一体な感じで書いてきた。前置き(→ こちら)は、全ての感想に共通した前提である。


 第12話『反逆者たちの船出』

 「対立の無いところにドラマは無い」と言われるが「対立があればドラマになる」とは限らない。例えば、『ガンダム00』の1期におけるマイスター内での対立はワンパターンな内容を徒に引き延ばした、所詮「対立のための対立」という印象だった。ドラマとして有効に機能していたとは言い難い。
 その点、『ガンダムAGE』では異なるパターンの対立や、そこから変化しての協力が主人公側で何度も展開し、上手い流れを作ることに成功している。もちろん、対立から協調への過程における“迷い”も描かれており、血の通った人間として感情移入することが出来る。

 第11話で本格化した連邦側とディーバ側の対立が、ついに艦隊戦という形で頂点を迎えたこの回。その対立を回避させたのは、その場の指揮官であるグワバラン艦長とグルーデック艦長の英断だった。
 組織の一員として与えられた任務を遂行しようとする男と、組織に反逆して本来の使命を全うしようとする男同士の対決は観応えがあった。最低限の情報しか交換していない状況下で、彼らは互いの行動から意思を汲み取り合い、その場における最善の選択を行ったのだ。

 未来を変えるのは、いつだって現在の選択であり、行動である。
 グルーデック艦長は「目の前の連邦艦隊を見捨てない」という選択をした。連邦に反逆している身でありながら、目の前の連邦艦隊を助けた。自分と自分が率いるディーバ艦隊が単なる反逆者ではなく、人類をUEの脅威から救う者だという意思を行動で示したのだ。
 その行動を目の当たりにして、グワバラン艦長は「ディーバ艦隊がアンバット攻略戦に向かうことを黙認する」という選択をした。それは単なる貸し借りというレベルの話ではなく、グルーデック艦長の意思、指揮官としての技量を認めたということだ。UEと実際に交戦したことで「誰かが今すぐにでもUEの本拠地を叩いておかなければならない」という意識を、グルーデック艦長と共有したということでもある。

 「中立は対立の一種である」という救いの見えない現実から始まったこのエピソードは、「対立の回避は一種の協力である」という救いを見出せる選択で幕を閉じた。この回の主人公は、間違いなく、この二人の艦長であった。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。