2017-10

『ガンダムAGE』が賛否両論なのはいいけど、けなしている人は一体何のガンダムと比較しているのだろうか?(その5)

『ガンダムAGE』が賛否両論なのはいいけど、けなしている人は一体何のガンダムと比較しているのだろうか?(その5)

 『ガンダムAGE』はファーストガンダムの正当な後継者である。
 もしも、ファーストガンダムにおけるガンダムが、『ボトムズ』におけるスコープドッグのような“リアルロボットものの中でも最左翼的なキャラクター”であったのなら、今日におけるガンダムの人気はなかった。ファーストガンダムは、リアルロボットものの嚆矢であると同時に、スーパーロボットものとしての魅力も兼ね備えていたからこそ、人気と評価の両方を得ることが出来たのだ。
 『ガンダムAGE』におけるガンダムも、「リアルロボットとスーパーロボットのバランス」を考慮されたキャラクターとなっている。

 …なぁんてカタイ論調?は早々にうっちゃって、ファーストガンダムリアルタイム世代である私の視点で、『ガンダムAGE』の面白さを語ってみたい。

 フリットが、“ガンダム主人公3点セット”と呼ばれている「理系の少年」・「親はガンダム技師」・「パイロットじゃないのにガンダムに乗り込んでパイロットになっちゃう」を揃えているのは前記事にも書いた通り。ちなみにフリットは、アムロみたいに現場の汚れ仕事も厭わずハードウェアをいじくり回すタイプではなく、「自分でやるのは図面までで、後は現場にお任せ」という感じがする。そんなフリットともあと何話かでお別れ?かと思うと、ちょっと寂しい。

 エミリーが、フラウとセイラさんを足して2で割った感じがするのは嬉しい。
 ユリンはララァ的なキャラだが、フリットと速攻で出会ってしまう点は正反対。
 さて、フリットの子供を生むのは一体どっちなんでしょ?(まさか、意表を突いてミレースとか?!)
 一癖ある艦長・グルーデックは登場当初の「いつか裏切るのでは?」というイメージは薄らいできたが、それでもまだ「何かを隠している」感じが残っている。ちょっと記憶にないタイプの艦長であり、気に入っている。オッサンキャラなのでコスプレしたいところなのだが、あのモサモサしたヒゲはハードルが高い…

 モビルスーツに関しては、ガンダムAGE-1ノーマルがRX78に比較的近いデザインとなっていることが意外だった。私が思うに、これは『ガンダムAGE』が“お台場ガンダム”が完成した後に始まった最初のTVシリーズだからなのでは? つまり、「一般人のガンダムのイメージは“お台場ガンダム”なのだから、それに近い感じにしておこう」という意図があったのではないか。

 嬉しかったのはAGE-1タイタス。肩のスパイク技はガンダムハンマー(ハイパーハンマー)を連想させるし、膝のスパイク技はグレートマジンガーのニーインパルスキックの強化版みたいだ。
 別にずっと「ハンマーを出せ!」とか思っていたわけではないけれど、出てくるとやっぱり嬉しくて「次はどこかでジャベリン出してくれるのかな?」とか思ってしまう。
 タイタスがビームラリアットを繰り出す際、控えめな変形ギミックがある(肩のスパイクの際は更に控えめ!)のもロボットらしくて好い。こういうスーパーロボット的なケレン味は、ガンダムの隠し味なのだ。

 戦闘シーンは、コロニー“ファーデーン”内における市街地戦が印象に残る。やはり人やビルという比較対象物があると、モビルスーツのスケール感が伝わってくる。重力下でGエグゼスが軽やかな跳躍を見せるシーンと、タイタスの重量感溢れる取っ組み合い格闘シーンを対比させた演出は見事だった。

 今のところ敵がほぼ正体不明で、その描写が極端に少ないというパターンは、『謎の円盤UFO』(ファーストガンダムが放送された時期と近い時期に再放送されてものを観ていた記憶がある)と同じだ。もっとも、『謎の円盤UFO』のパターンと言えば、『エヴァンゲリオン』が丸ごと踏襲していたイメージが強いのだが。
 最初に敵方を謎とすることで、その謎解きが物語を紡ぐ糸の1つとなるわけだ。それをどこまで引っ張るのだろうか?

 前記事で、「ファーストガンダムが戦時中の世界を描いた作品であることに対し、『ガンダムAGE』では戦後の世界がベースとなっている」と書いた。ファーデーンにおける派閥抗争が、我々の現実世界における紛争の投影であることは言うまでもない。物理的には共存できるにも関わらず、何かしら理由を作って武力衝突を繰り返すという行為は、本当の意味での戦争ではないのだ。
 「敵の敵だから」という理由で武器を与えて支援を行った組織が、いつの間にか「敵」になる。
 「大量破壊兵器が存在するから」という大義名分を喧伝して始めた武力行使が、「大量破壊兵器は存在しなかった」というオチで終わる。
 ファーデーンにおける派閥抗争を茶番劇だったとするならば、我々の現実世界で実際に起こっている、これらの事象は何なのだろう?

 さて、ディーヴァ艦隊がUEとの全面戦闘を始めた先には、どんな展開が待っているのだろうか。『ガンダムAGE』の世界は“戦後の世界”ではなくなるのか、それとも“戦後の世界”であり続けるのか。

 最後に書いときますが、この記事のタイトルに偽りあり。正直、どうでもいいのです。
 ただ、1つ思い出したことがあるので書いておこう。
 『ガンダムAGE』のブルーレイを予約した際、レビューで“星1つ”の評価(5段階評価で1)が多かったのを見て驚いたのだが、同時に既視感を感じた。以前これと似たモノをどこかで見た気がしたのだが、そのときは思い出せなかったのだ。それを先程、思い出すことが出来た→『仮面ライダー響鬼』劇場版の公式ブログのコメント欄
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。