2017-04

『ガンダムAGE』が賛否両論なのはいいけど、けなしている人は一体何のガンダムと比較しているのだろうか?(その3)

『ガンダムAGE』が賛否両論なのはいいけど、けなしている人は一体何のガンダムと比較しているのだろうか?(その3)

 『ガンダムAGE』はファーストガンダムの正当な後継者である。
 ただし、ファーストガンダムが戦時中の世界を描いた作品であることに対し、『ガンダムAGE』では戦後の世界がベースである。その戦後の世界では、テロにも似た“UEの襲撃”が始まったところであり、これは冷戦終結後にテロの時代を迎えた“私たちの現実世界”とほぼ同じ構図となっている。
 つまり、『ガンダムAGE』は“現代”を描いた作品でもあるのだ。

 …なぁんてカタイ?話は早々に切り上げて、ファーストガンダムリアルタイム世代である私の視点で、『ガンダムAGE』の面白さを語ってみたい。

 先ず、ガンダムは1機(1つの世代に1機)。これが『ガンダム』の基本であり、ファースト世代としては押えてもらいたいポイントだ。ガンダムは特別な機体なんだから。
 Gエグゼスが「ガンダムに似ているけれどガンダムではない」という機体であるところも好い。これで顔が百式顔だったら、プラモを買うところなんだけどな、うん、惜しい。(AGE_1ノーマルはもう買ったよ)

 前のTVシリーズ『ガンダム00』や『ガンダムSEED』では、“なんちゃらガンダム”が大量発生して“ガンダムインフレ”が起きていた。『ガンダムAGE』がこうした状況を回避することが出来たのは何故か? それは、『ガンダムAGE』が3世代に渡る物語であるからだ。
 1つの世代に1機のガンダムが登場すれば、作品全体では3機のガンダムが登場することになる。しかも、その各ガンダムが3つのタイプに換装するとなれば、合計9機のガンダムが登場したのと同じ商品展開を行うことが出来る。そして、それらを繋ぐアイテムとしてエイジデバイスがあるのだろう。実に上手いやり方だ。

 そう、換装というギミックも『ガンダム』の基本である。
 AGE_1におけるガンダムの換装パターンは、平成ウルトラマン1作目の『ウルトラマンティガ』におけるティガのタイプチェンジを踏襲している。即ち、

平均的なタイプ、パワー重視のタイプ、スピード重視のタイプ

…の3タイプである。ちなみにカラーリングに関してもティガを踏襲しており、パワー重視タイプが赤色メインに、スピード重視タイプが青色メインになる。
 パワー重視のタイタスがノーマルよりも明らかに太い体形になっていて「逞しくなって力強そう」に見える一方、スピード重視のスパローは体全体のバルクではむしろノーマルより増量しているにも関わらず「スマートになって速そう」に見えるのは、デザインとカラーリングの相乗効果の妙と言えよう。
 この換装によって、「ガンダムは単機かつ万能(ガンキャノンやガンタンクとは異なり、格闘戦能力も高い)」という“ガンダムの原点”が守られていることが嬉しい。予約しているタイタスやスパローのプラモが届いたら、「右半身がスパロー、左半身がタイタス」というキカイダータイプ(ゼロワンはその逆)のAGE_1を組んでみたい。ちゃんと立たせられるかなぁ?…

 AGE_1の換装シーンは、正直言って今ひとつ。ファーストでも艦内での換装は“流れ作業”のイメージが強くて今ひとつであったが、空中換装はいかにもロボットアニメという感じで結構カッコ良かった(ちょっと時間がかかり過ぎの感はあったが)。
 『ガンダムAGE』第10話では、ファーストでも描かれなかった“ガンダム単体の宇宙空間換装”が描かれ、しかもそれがスパローの初登場とあってテンションが上がった。しかし、カッコ良さでは、もうひとつ足りない。台詞に関しても、早口でも良いから「レーザーサーチャー同調!」は言って欲しかったし、「スパローへの換装フェーズ開始!」は必要だった。

 ウェア換装時に用いられるフレームは、プラモデルのランナーを連想させて面白いのだが、宇宙空間換装では2セットペアで使用するか、外したウェアをマウント出来るような構造にするべきだ。第10話のように、外したウェアが宇宙空間に放り出されるというのは観ていて不自然である。
 とにかく、換装シーンには
「ガシャン! ガコン! ガキョン! ピキーン! ピルルルル…グォオオン!」
というメカニックなリズムと、エレクトリックなメリハリが欲しい。
 変形合体シーンとは、基本的には合理性と大見得の融合であり、ロボットアニメの見せ場の1つなのだ。『ガンダムAGE』における換装シーンが改善されることを期待している。

 何か一区切り付いたので、残りは次の記事に書く。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。