2017-08

空想検討 「『響鬼』の理想の最終章をファンドで映画化しよう!」

空想検討
  「『響鬼』の理想の最終章を
           ファンドで映画化しよう!」

 この記事は、『SHINOBI』で用いられた映画ファンドを元にして、ちょっとだけ考えてみようという、単なる空想です。私自身は、本気で「『響鬼』の理想の最終章をファンドで映画化しよう!」とは全く考えていませんし、もし他所でそういう動きがあったとしてもこの記事とは無関係です。

『SHINOBI』の映画ファンドに関しては、
  http://www.shinobi-movie.com/fund/
  http://www.aizawabtc.com/TopMenu/shinobi.html
を参照しています。引用元も、同様です(引用元の紹介は、これ以降は省略いたします)。

 『響鬼 ~最終章~』の映画ファンドは、30話が放映された直後に開設されたと仮定します。
 「2005年内にファンドで4億円集まれば、映画の製作が決定する」というアナウンスがされた…と考えてみましょう。(『響鬼』の場合、スーツやCGは既成のものを使えるので、総額で4億円もあれば充分でしょう。『さくや』は2億円で作ったそうですし)
 ちなみに、東映もバンダイもビタ一文出さず、映画の予算は全てファンドで賄うという設定です。これくらいの設定にしないと、いくら空想でもリアリティがありませんから(ちょっと嫌味入ってます)。
 TVの撮影が12月中には終了する仮定すると、『響鬼 ~最終章~』映画の撮影は2006年1月にクランクインし、3月ないし4月に公開することが出来るのではないでしょうか? これなら、ファン(一部のファン)のニーズに何とかマッチするような気がします。

 念のために書いておきますが、『響鬼 ~最終章~』は、「『響鬼』の最終章を、理想の形で映画化する!」というコンセプトで製作されるものとします。その条件として、
1. 29話以前のスタッフによる製作。
2. 29話以前の登場人物しか登場しない。(桐矢なし、SP童子&姫なし、装甲化なし)
3. 29話以前のアイテムしか登場しない。(装甲声刃なし、装甲DAなし)
4. 長さは、TVの4~5話分(本編部分が80~100分)
が約束されていると仮定します。

 『響鬼 ~最終章~』のファンドは、『SHINOBI』で実施されたものと同様、一口10万円と仮定します。多分、これ以上小さく出来ないのでは?と思うので。
 4億円を10万円で割ると、4000。さあ、ここでイキナリ躓きそうです。
 「『響鬼』の最終章を、理想の形で映画化する!」と言っても、「10万円、出す!」という人が4ヶ月で4000人も集まるのでしょうか?
 しかし、これも勿論仮定ですが、全てのファンドが「元本90%確保タイプ」でも良いということを全面的にアピールしたら、どうでしょうか?
 『SHINOBI』の場合、映画が公開された場合、興行収入(チケットの売れた総額)が例え0円であっても、「元本90%確保タイプ」のファンドは、90281円が確保されます。売買の際にそれぞれ手数料が1.05%かかるとしても、合わせて2100円です。「元本90%確保タイプ」を一口買った人の損失は、11819円で収まります。
 更に、これも『SHINOBI』の場合ですが、「元本90%確保タイプ」を一口買った人には、
(1) 特別試写会の招待状、または劇場招待券 1枚
(2) 撮影スタッフ用タオル(非売品) 1枚
(3) 通常版DVDの本編後に名前をクレジット表記(希望者のみ) 1名
(4) 劇場用宣伝ポスター(非売品) 1枚
(5) 特別情報サイトへのアクセスパスワード
などが、特典として支給されます。それぞれを金額に換算すると、
(1) 1300円
(2) 300円?
(3) 100円?
(4) 400円?
(5) 0円(どうせすぐにバラす奴がいる。第一、ネタばれ嫌いの私には無用の長物!)
で、合計2100円となります。ちょうど、ファンド売買の手数料分と相殺する勘定です。つまり、「元本90%確保タイプ」を一口買った人の損失は、興収が0円の場合でも、100000円 - 90281円 = 9719円となり、1万円以内に収まります。

 9719円で、夢を買う。これくらい、社会人だったら充分可能でしょう。1、2回飲みに行けば、それくらいは使ってますからね。また、4ヶ月かけて10万円を融通できない家庭というのも少ないでしょう。オカアチャンとオトウチャンのヘソクリ(現金)を合わせただけでも、一発でそれくらい出せるんじゃないでしょうか。

 『SHINOBI』の場合、満期償還は映画が公開されてから1年半後となっています。これを『響鬼 ~最終章~』に当てはめると、2005年の10月に「10万円振り込んで」、2006年の4月に映画が公開されて、2006年の10月に「9万281円になって返って来る」という感じになります。
 なお、興収が5億円あった場合、92861円返って来ますので、損失額は7139円にまで圧縮されます。ちなみに損益分岐点は、興収20億円。『SHINOBI』ならともかく、『響鬼 ~最終章~』の場合は全くと言って良いほど見込めない数字です。
 ちゃんと調べたわけではありませんが、実際の劇場版は『マジレンジャー』との2本立てですら、興収は10億円前後でしょう。『響鬼 ~最終章~』1本立ての場合、興収5億円も難しいと言わざるを得ません。映画公開時期は、もうTVの『響鬼』はとっくに終わっており、次の番組が始まって1クールが経過しているわけですから。

 『SHINOBI』のファンドがどれだけ買われ、どんな人が何口買ったのかは知りません。オダギリさんのファンだから買ったという人もいたでしょうし、単に儲けを期待して買った人もいたでしょう。松竹との付き合いで仕方なく買った人もいるかも知れません。
 仮に『響鬼 ~最終章~』のファンドが売り出されたとしても、その全てが『響鬼』ファンによって購入されるわけではないと思います。ただ、そういうファンドを購入することが、ファンとして作品を支える一つの行動であることは間違いありません。
 『SHINOBI』は、いわゆる一般映画ですが、広い意味(いや、「狭い意味」か?)においては特撮映画と呼んでも差し支えないと思います。『SHINOBI』で実施された映画ファンドという試みが、今後、拡がっていくことを期待しています。
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コメント

え!映画ファンドで『SHINOBI』?

こんばんは サンドマンです
ガチ 知らなかったですが あのオダギリと仲間の映画は
「映画ファンド」で出来たんですか?
ふわー 全然知らなかったっす

しかも、90%バック!
そりゃすげー
10万円!おいらなら 二口が限界だけど買っちゃうよ!

うーむ・・・
しかし・・・高寺氏他のスタッフが・・・(以下自粛)

よっぽど 強力な、BANDAIや東映を黙らせるだけの
「勢力」が旗を振らないと難しいですよねー

ところで誰か、村上セショー(村上ファンドの)さんが「仮面ライダー響鬼」
29話までのファンだって噂知りません?(苦笑)

偶然つながったので見てみたら…。

ふはははは!
私、ここまでの考察ではないんですが、普段とは別の完全プライベート・ブログで、
かの運動について、ちょっと皮肉っぽく、
「映画ファンド方式で製作するとか、あの時間枠を買うとかの方向だったら、
賛同はしないけれど興味は持つ」って書いていたんで(笑)
一口10万は私も相場だと思いますが、それを高いと見るか安いと見るかは微妙なところかも知れません。
多少、問題が起こることもあるようですが、最近は一般の個人からファンドを募る事業も増えてきたので、なぜこういう意見がなかなか出てこないのだろうかと、却って疑問です。
むしろTVとは完全に切り離した形で製作しないと、余計に混乱を招くだけだと思うので、提案としてもGOODだと思います。
ただ予想興行収入から考えると元本90%確保は難しいかも知れませんが。

ちなみに、映画ではなく音楽ですが、あるアーティストのアルバム製作に先立って、先に代金相当分を払い込み、完成後、出資者の名前入りアルバムが届けられる、という活動に参加したことがあります。
企業主導ではなく、クリエイターとファンとの間のみでこのような創作支援事業が行われるようになったら、コンテンツ産業のあり方にも影響を与えるだろうし、とても面白いことになるでしょうね。

コメントありがとうございます

 サンドマンさん、コメントありがとうございます。
 私も『SHINOBI』でファンドが用いられたことは全然知りませんでした。映画のパンフレットにも書いてありません。ネットで偶然知って、ビックリ!です。

>ところで誰か、村上セショー(村上ファンドの)さんが

 むしろホリエモンの方がそれっぽいような…いえいえ、ビンボー人たちが力を合わせるところに意義があるんです!


 rihoさん、コメントありがとうございます。

>むしろTVとは完全に切り離した形で製作しないと、余計に混乱を招くだけだと思うので、

 同感です。ラスト4話でいきなりテイストが変わっても、普通に観てる人は違和感を感じるでしょうし、作品としても余計いびつになるでしょう。「TVでは、第一部は29話で終わった」で良いんじゃないかと思います。

>元本90%確保は難しいかも

 これも、仰る通りだと思います。損益分岐点が20億円から5億円に下がれば、他のパラメータも多分変わってくるでしょう。
 いずれにせよ、ファンが「受け取る」だけではなく、「一定のリスクを分担して参加する」という行動を取れるようになってきたのは、面白いと思います。

具体的で面白いです

震電さん、損益分岐点=20億円になる計算式をもうちょっと説明お願いします~

リンク先のページを

 記事の冒頭に、『SHINOBI』の映画ファンドに関するリンクが張ってあるので、そちらを参照してください。
 計算式は載っていませんが、興収20億円で、「出資1口(10万円)当りの金額」がほぼ10万円になっています。
(ここで言っている損益分岐点とは、ファンドを買った際の損益分岐点のことです)
 rihoさんのコメントへのレスでも書きましたが、『響鬼 ~最終章~』の場合、この辺の数字は変わってくると思います。どう変わるのかは分かりませんので、とりあえず『SHINOBI』の数字をそのまま引用しました。

> 全くと言って良いほど見込めない数字です。
ロードショウだけの収益では、今ほとんどの映画は利益がでないと思います。DVD販売の収益の方が見込めるでしょう。特にこの作品の場合は、DVDの方が売上が見込めます。公開終了後、すぐにDVDを発売すれば、満期はそのまま1年半で充分でしょう。利益還元ができるかもしれません。懸念はむしろ、バンダイや東映の版権問題かと。やはり上手く巻き込み、全体の50%を超えない範囲で出資を願う方がスムースでしょう。

北斗の拳でも映画ファンド

 サブローさん、コメントありがとうございます。

>ロードショウだけの収益では、今ほとんどの映画は利益がでないと思います。DVD販売の収益の方が見込めるでしょう。

 『SHINOBI』の映画ファンドでも当然ながらDVD販売の収益を見込んでいますが、それでも損益分岐点は20億円に設定されています。『響鬼』を映画ファンドで映画化しても、損益分岐点は製作費+αに設定されるのではないでしょうか。
 『北斗の拳』でも映画ファンドが販売されているそうです(↓記事へのリンク)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20087275,00.htm
 これからの作品は、版権やら何やらの契約時に、映画ファンドのことを盛り込んで、製作者側(ライダーの場合なら東映のこと)の資金調達自由度を上げておく必要があると思います。
 『マジンガーZ』は、版権問題が絡まっていて映画リメイクできないと聞いたことがあります。本当だったら、残念なことです。

遅くなりまして

「忍」のサイトや、その後どうなったのかなど、一応ちょこっと調べてみました。
現時点での成績は、残念ながら芳しくないようですね。
ファンドの集まり具合と興行収入、どちらも予想を下回ったとのこと。

私個人も、まだ「投資」という行為そのものになじみがありません。
正直、映画ファンドは、儲けようと思って買う人にとってはリスクがありすぎるし、映画作りに参加したいと思って買う人にとっては金額(初期投資という意味で)のハードルが高いのかな、という気がします。
映画には詳しくありませんが、大ヒット御礼になる邦画って、強力な企業クループがスポンサーについて、ものすごくお金をかけて大々的に宣伝してるもの、という印象があって、ファンドを募るような映画がヒットして投資家が儲かるとは思えないんです。
ただ同じ主演でも、「トリック」だったら固定ファンも見込めるし、映画ファンドの成功が見られたかもしれない、とも思います。映画ファンドにも向き不向きがあるんじゃないかと。果たして「響鬼」にその素質があるかどうか。

10万円…大金ですねえ。
お母さんのヘソクリで10万円ババンと…、とはいかないです、やっぱり。たとえ還元があるとしても、一度は手元から離れるお金ですから。

今まで買った響鬼の関連商品、合計すれば実は結構な額、いくと思うんです。でも、それは少しずつだったから許される(家計的にも気持ち的にも)のであって、よくある「一日換算コーヒー一杯分!」とかいう宣伝文句と同じ効果で買えているだけなんだと思います。

今、現実にこの話があったとしたら、ものすごくものすごく悩みます。
映画じゃなくてもいいんじゃない?(根本から否定してますね、ごめんなさい)というのが正直なところ。
可能ならどなたかが書いてらしたようにテレビの時間枠を買って特番「仮面ライダー響鬼・戻る時間~もうひとつの響鬼~」を放映するとかの方がいいかなあ。
いやいや、今のテレビを真っ向から否定するのもどうかと思うので、やっぱりVシネマがベストですかね。
いやいやいや、それよりも、ピンチになる前に視聴者に訴えてもらって、緊急事態を回避できたら一番よかったのです!
…と、また堂々巡り…。

松竹のプレスリリースによると

 お忙しい中、コメントありがとうございます。
 松竹のプレスリリースを見ますと
http://www.shochiku.co.jp/guide/information/20050325.html
 目標(建前)は下回ったが予想(本音)は上回ったということで何かウハウハしている感じなのですが、実際のところはどうなんでしょうか?

 確かに10万円というハードルは高いと思います。1万円からだと、事務処理が煩雑になるんでしょうね。個人的には、映画ファンドはどんどん出てきて欲しいです。それで儲けようとは思いません。100%受動の消費者ではなく、能動的な消費者でありたい、という気持ちからです。
 1作目はファンドで世に出た映画が、2作目ではブレイクして…というパターンも期待できると思います。

 テレビの時間枠を買って…というのは、映画よりも困難だと思います。他の番組との絡みがありますから、余程タイミングに恵まれないと。『アギト』などのTVスペシャルは、年間スケジュールに組み込まれていたのだと推測します。

 Vシネマは、誰かが「たのみこむ」にエントリーするんじゃないですかね?

TBさせていただきました

ものすごくご無沙汰しております。
お元気そうでなによりです。

5年近く前の記事へご迷惑かもしれませんが、参考にさせていただきたく、TBさせていただきました。
(リンク記事先が削除されていることは、当方記事内でアナウンスしております)

震電さんはコスプレを頑張っていらっしゃるのですね~。
こちらは、すっかりヤマトなブログになってます(笑)。

Re:TBさせていただきました

 ご無沙汰しております。
 77maru77さんんもお元気そうで何よりです。

 TBのチェックはたまにしか行わないので、コメントを頂けなければ相当先まで気づかなかったと思います。
 TB先の記事を読ませて頂きました。直接関係ないことですが、『ヤマト』と『ガンダム』の違いに気付かされました。『ガンダム』も2作目か3作目辺りで終わっていれば、オッサンがガンダムを応援することがもっと心安らかになるのかな…と。

 ちなみに私も『ヤマト』はリアルタイムで観ていたので、ヤマトの絵は何も見ないで描けます。実写映画の森雪の件で、ちょっとムッとしてみたりとかも…。

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。