2017-10

『ハート・ロッカー』

『ハート・ロッカー』
    2010年の映画館で観た映画:2本目
    映画を観た日:2010年4月3日(土)

 俗に言う「アカデミー賞」は、飽くまでもアメリカが決めたアカデミー賞であって、所詮ローカルな映画賞でしかない。普段はちょっと忘れがちな、そういった事実を実感させる1作である。
 つまり、アメリカ国民でない限り、この映画は単なる戦争映画の一つに過ぎないということだ。もちろん駄作ではないが、特別な賞を与えられるような映画ではない。

 日本映画にも言えることであるが、勝手に他国に攻め込んでおきながら(本作では、その後処理)、まるで正当な戦争被害者であるかのような描写が成されている。日本人である私からすれば、アメリカ軍人がイラクで何人死のうが、それは「戦争加害者の死」であり、ある意味自業自得でしかないのだが、アメリカ人視点では当然そうはならない。この映画は、基本的にはそういった映画である。

 イラク侵攻の問題点(矛盾点すなわちアメリカ側の罪)も少しは扱われていたようだが、描写が淡くて印象に残らない。「問題点も一応描いておきました」というレベル。
 強いて言えば、「こんなことをやっていたって、そりゃあテロは何時までたっても無くならないわな」という呆れた思いを観る者に抱かせる点が、この映画の素晴らしいところである。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。