2017-10

非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その8) ~ 非実在青少年条例の先には、『ガンダム』が観られなくなる社会がある ~

非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その8)
      ~ 非実在青少年条例の先には、
              『ガンダム』が観られなくなる社会がある ~

 この記事は、前記事 の続きである。
 今回は趣向を変えて、東京都青少年健全育成条例の改正案の先にある、更なる改正案を想像してみよう。

 ・ 東京都青少年の健全な育成に関する条例 新旧対照表(平成22年4月27日)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_joureikaisei/sinkyuutaisyou.pdf


----------------------------------------
二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起さ
  せる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現
  されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)
  を相手方とする又は非実在青少年による性交又は性交類似行為
  に係る非実在青少年の姿態を視覚により認識することができる
  方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青
  少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全
  な成長を阻害するおそれがあるもの
----------------------------------------

 私は、この条文の先に、例えばこんな“改正案”を想像する。

三 戦争又は戦争類似行為に係る非実在青少年の姿態を視覚に
  より認識することができる方法で、その行為をみだりに肯定的
  に描写することにより、青少年の戦争に関する健全な判断能
  力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれが
  あるもの


 この改正案は、「ガンダム規制」条例と呼ばれ、物議を醸すだろう。
 役人は、当然ながら「ガンダムは規制の対象にならない」と説明するだろう。
 人々はその説明を聞いて安心し、改正案は可決されるだろう。
 そして何年か経った後…

 「子供がテロ行為に加担する姿を肯定的に描いた作品を、子供に見せてはいけない」
という理由で『機動戦士ガンダム00』が不健全図書に指定され、
 「子供が戦争に参加してエースパイロットになる姿を描いた作品を、子供に見せてはいけない」
という理由で『機動戦士ガンダム』が不健全図書に指定され、
 「現行の安定した社会を崩壊させるための争いに子供が参加する姿を描いた作品を、子供に見せてはいけない」
という理由で『機動戦士ガンダムUC』が不健全図書に指定されるだろう。

 その他の作品も次々と不健全図書に指定され、そして遂には
「不健全図書の単純所持の禁止」
が決定するだろう。

 そうなると、何人たりとも『ガンダム』を観ることはもちろん、所持していることも出来なくなる。
 見つけ次第、『ガンダム』を廃棄しろ。
 見つけ次第、『ガンダム』を捨てさせろ。

 青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるものは、この日本からなくせ。
 そういう社会に、いつの間にかなっていくだろう。

 太平洋戦争時の日本は、実際に、そういう類の社会だったのだ。
 そのとき猛威を振るった治安維持法は、戦争が始まるずっと前に制定されていた…
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。