2017-06

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非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その7) ~ 犯罪をなくすために、犯罪を描いた作品を不健全図書に指定せよ? ~

非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その7)
~ 犯罪をなくすために、犯罪を描いた作品を不健全図書に指定せよ? ~

 この記事は、前記事 の続きである。

 「児童(実在する18才未満の人物)」が出演するポルノが規制されるのは、「児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害する」からであると、児童ポルノ禁止法には書いてある。つまり、

実在する18才未満の人物がポルノの被害者とならないように、児童(18才未満)ポルノを禁止しているのだ。

 では何故、「非実在青少年(18才未満に見える2次元キャラ)」が登場するエロ漫画やエロアニメ等も、同じように規制しようとしているのだろうか? 

そこに描かれているのは文字通り「実在しない児童(18才未満)」であり、被害者など存在しないというのに。 

 非実在青少年条例(東京都青少年健全育成条例の改正案)の第十八条では、「青少年性的視覚描写物が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがある」からだとしている。
 要するに「エロ漫画を読んだ人は、性犯罪を起こすおそれがある」と言いたいのだろう。
 この手の文言を見ると、私はいつもツッコミを入れたくなる。

 だったら、推理小説を読むことによって「犯罪に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがある」はずだ。
 犯罪を報道した新聞を読んだり番組を視聴することによって「犯罪に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがある」はずだ。「はず」どころか、

実際に「報道されていた犯罪の手口を参考にして(影響されて)、自分もやってみた」という模倣犯は実在する(西鉄バスジャック事件など)。
 ちなみに、これは18歳未満に限った話ではない。つい最近も、成人男性が、秋葉原における無差別殺人事件を模倣したと思われる事件を起こしている。


 しかしながら、推理小説や犯罪報道が、そういう理由から規制されることはない。
 何故なら、「推理小説や犯罪報道に接しようが接しまいが、そういう犯罪を起こす人は起こすだろうし、起こさない人は起こさないだろう」という考え方が主流だからだ。
 つまり、「推理小説や犯罪報道が犯行のきっかけになるかも知れないが、犯行に至る根本的な原因は全く別のところに存在する」と一般には考えられているということだ。

 殺人事件の犯人がホラー映画マニアだと報道されると、一斉にホラー映画のTV放映が自粛されることはある。だがこれも、ほとぼりが冷めると元通りになり、TVでもホラー映画が放映されるようになる。
 誰も本気で「ホラー映画を観る人は、殺人事件を起こす(ホラー映画が殺人事件を起こす根本原因となる)」などとは考えていないからだ。一時的な放映自粛は、要するに単なる感情論なのだ。

 「エロ漫画を読んだ人は、性犯罪を起こすおそれがある」から規制する必要があるのか?
 「テロを題材にした漫画を読んだ人は、テロを起こすおそれがある」から規制する必要があるのか?
 「政府を批判した漫画を読んだ人は、政府を打倒するおそれがある」から規制する必要があるのか?

 エロやバイオレンスの直接的な描写に関しては、それがフィクションであるか否かに関わらず、視聴に際して年齢制限を設けることには賛成である。しかし、非実在青少年条例は、「18歳未満に見えるキャラクターが登場する、エロティックな描写のある漫画」を、何人たりとも所持できないようにすること狙っているのだ。
 「~に見える」という恣意的な運用が可能な条件で、単純所持を禁止することを狙った条例を、単なるエロ規制だと思っていたら大間違いである。それは、人間を人間たらしめる核心である想像力とその産物、すなわち創作物を殺す最悪の道具に成り得るのだ。
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。

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