2017-10

非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その5)

非実在青少年条例の恐ろしさを、分かりやすく説明しよう!(その5)
~ その1つ目の目的は
          「児童ポルノ」に漫画やアニメも含めること ~


 この記事は、前記事 の続きである。
 今回は、東京都青少年健全育成条例の改正案と現行の対比から、非実在青少年条例の本当の目的を探ってみよう。

 ・ 東京都青少年の健全な育成に関する条例 新旧対照表(平成22年4月27日)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_joureikaisei/sinkyuutaisyou.pdf


 前回までに述べた通り、最初に着目すべきは、目次で「児童ポルノ」と「青少年性的視覚描写物」がセットにされている点だ。少し解説すると、

(1)条例の中では、「児童」=「18才未満」=「青少年」である。
(2)「青少年性的視覚描写物」とは、要するに「児童ポルノ」または「児童ポルノ漫画等」のこと。

 だから、「児童ポルノおよび青少年性的視覚描写物」とは、
(「児童ポルノ」)および(「児童ポルノ」または「児童ポルノ漫画等」)
という意味になる。
 まとめると、「児童ポルノ」および「児童ポルノ漫画等」ということだ。

「何だよ、それなら最初からそう書けばいいだろ」と思うでしょ?
 それが出来ない理由が二つあるのだ。

(1)日本の法律であるところの「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」いわゆる児童ポルノ禁止法では、漫画やアニメは児童ポルノの対象にされていない。つまり、国の法律では認められていることを、都の条例が規制することになってしまう。

(2)児童ポルノ禁止法では、「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」も「児童ポルノ」であると定義している。「児童ポルノ漫画等」という表現を使った場合、18才未満のキャラの着替えシーンやシャワーシーンのある漫画は「児童ポルノ漫画」ということになりかねず、反発を招く。

 「児童ポルノ」の定義は、児童ポルノ禁止法の第2条の3を参照のこと
            ↓
児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
(平成十一年五月二十六日法律第五十二号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO052.html



 要するに、突っ込まれたくないことが、ここでは2重に重なっているのだ。
(1)「都は、国が保障している表現の自由を奪おうとしている」というツッコミ。
(2)「そもそも、国が定めている児童ポルノ禁止法の規制自体、厳し過ぎるのではないか」というツッコミ。

 その点を、出来るだけ突っ込まれないようにしておきたい。
 分からないように包み隠して、「児童ポルノ規制」と「漫画やアニメの規制」を一体化させたい。
 そういう意図が、非実在青少年条例からは伝わってくる。

 それにしてもホント恐ろしいよな、現行の児童ポルノ禁止法は。
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」
は、ダメなんだから。

 これなら、ジャニーズの若手が衣装の上着を脱いで乳首を露出させただけでも、犯罪に仕立て上げることが出来るではないか。

よくもまぁ、こんな法律が成立したもんだ。
 法律は、剣と同じだと思う。抜くか抜かないかは、その時に権力を持っている者の考えで決まる。その剣を抜かせたくないのなら、最初から持たせては駄目である。現状では、

 ある日突然、
「ジャニーズやハロプロは、基本的には着エロと同じだ」
と為政者が言い出したら、今の児童ポルノ禁止法は、それを止めることが出来ないのだ。


 それを、漫画やアニメにも適用しようと本気で企んでいる輩が実際にいるというのだから…
 ハッキリ言って、この条例は「エロ漫画を成人向けコーナーに置く」とか、そんな生易しいレベルの話ではない。
 これは言うなれば、漫画狩り、アニメ狩り、二次元狩りが出来る剣だ。
 さらに恐ろしい「単純所持の禁止」に関しては、次の記事で書きたい。
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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。