2017-08

もしも『響鬼』が有料番組になったら、金を払ってでも見るか?

 もしも『響鬼』が有料視聴制の番組になったら、あなたはどうする?
 金を払ってでも見続けるか? それとも、見るのを止めるか?

 無料で観たい番組を視聴出来るのなら、そしてその番組が放映途中で製作方針を変更されたりしないのなら、視聴者としてそれに越したことはない。
 しかし、「玩具が売れないと家族を養っていけない人達」にとっては、そんな甘いことばかりやっていられない時もある。
 本当の意味での「お客さん」が、視聴者でなく「スポンサー」だという構造は、視聴者にとって「タダより安いものはない」と「タダより高いものはない」の両方の側面を持っているのだ。
 さあ、どうする?!
 視聴者が、番組を視聴する際にお金を払えば問題は解決する。映画を観るために料金を支払うように、TV番組を観るために料金を支払うのだ。それで番組の予算が成立するのなら、玩具の売れ行きが悪くても、番組の存続(作品性の維持を含む)には影響しないで済む。(あるいは、定価5040円の「DX音撃棒セット」を購入して、そのシリアルナンバーを入力すると視聴が可能になるというのも、やり方の一つなのかも知れないが)

 さて、では幾らまでなら、TV番組『響鬼』を観るためにお金を払うつもりがあるのだろう?
 前提として、有料番組となった『響鬼』を視聴するためには、新たなハード等の購入・設置を一切必要としないと仮定する。
 また、DVDの発売やレンタルは、通常通り行なわれるものと仮定する。
 そして、TV番組『響鬼』を購入した場合の視聴サービスは、以下を仮定する。
  1.日曜日には本放映(朝8時)、それ以外の日は毎日リピート放映(深夜)が行なわれる。
  2.毎回、約10分間のメイキング映像が放映される。この映像はセルDVDにも収録されな
   い、「番組だけでしか観ることの出来ない映像」である。
  3.不定期に「突撃!おねだりモッチー」というミニ番組が放映される。内容は、モッチー役
   の森さんがキャストやスタッフに突撃インタビューを行い、その締めくくりにサイン入りプ
   レゼントをせしめるというもの。もっちーろん、これは視聴者へのプレゼントに供される。

 この条件だったら、1ヶ月1300円までなら、私は払う(映画の前売り券1枚分の値段)。
 DVDがレンタルされるまで待てば、4話分を400円以下で観ることが出来るとしても、毎週新作のヒーロー番組を視聴できるという楽しみには、差し引き900円分を払う価値がある。
 この場合、1年分の料金は15600円。この料金を10万世帯が支払えば、スポンサーに依存しない予算として1年で15億6000万円を確保することになる。全50話とすると、1話あたり3千万円以上を振り分けられる計算だ。これがそのまま1話あたりの製作費となるわけではないだろうが、素人目には充分な金額のように見える。
 ちなみに、10万世帯という数字を出したのは、PRIDE(総合格闘技)のPPV(1大会あたり2100円)購入世帯数が大体それくらいだからである。ちなみにPRIDEは、PPVされた大会も一週間程度経過した後には地上波による無料放映を行っている。ただし、メイン以外の試合がダイジェスト版になったり放映されなかったりすることが多い。

 日本の層世帯数が4800万世帯だとして、10万世帯はその約0.2%。
 現在の『響鬼』の視聴率を仮に6.0%とし、日曜の朝8時にTVを観ている世帯が全世帯のザックリ半分ぐらいであると仮定する。この仮定だと、日本の全世帯の約3.0%(約140万世帯)が現在の『響鬼』をタダで視聴していることになる。10万世帯は、この140万世帯の約7%である。

 現在の『響鬼』の視聴者の7%。あるいは、10万世帯。やはり、決して小さくない数値である。
 果たして、『響鬼』を毎月1300円払ってでも観るという人が、全国にどのくらいいるのだろうか?
 あるいは、『響鬼』が有料コンテンツになった場合、今の視聴者は幾らまでなら払ってでも観続けるのだろうか?
 普通に親子で観ている世帯から、ブログに毎週感想を書いている独身のファンまで、一度訊いてみたい気がする。
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コメント

面白~い。でも難しい…。

そうですねぇ。
CSの東映チャンネル(月1575円)がちょっと高い、という感じなので、東映チャンネル込みで2100円くらいなら。
でも「響鬼」のみと考えた場合、東映BBとかバンダイチャンネルとかを考えた場合、ネット・ストリーミングで流すなら1回30分315円(1ヶ月間繰り返し視聴可能)というあたりが妥当な線でしょうか。
ということは、「響鬼」だけで1275円出せる、ということ?
でも月単位で、といわれたら、感触的には月1000円位なんです。
年間契約を、といわれた場合には1万円でもちょっと尻込みします。
それも現段階のはまりまくっている状態において、有料放送に移行します、といわれた場合にのめる金額。
海のものとも山のものともつかぬ状態でだったら月300円くらいになってしまうかも知れません。
ちなみに毎週土曜深夜に10分の帯番組でザンキさん主体の番組が放送されるなら、それだけで月2000円出したって安いものです。v(^-^
以上、太秦の握手会のために往復新幹線代+前泊ホテル代=万単位の金をつぎ込むとか、その時の模様が放送されると言うだけで京都チャンネル(月525円)を契約するような、30代独身女性の意見でした(笑)

すいません

 すいません、実家から戻ってきたらコメント書きます。

お試し期間は月300円!

 実家から戻ってまいりました。
 確かに、新番組の場合だったら、第1話は無料、最初の1ヶ月は特別料金で300円とかにしないと、契約する人が極端に少なくなるような気がします。

 「金銭感覚」についてですが・・・
 ガンダムのファンの中には「1ガンプラ」と言って、ガンダムのプラモデル1個の価格が金銭の基本単位になっている人種がいるという話を聞いたことがあります。私の場合は「1映画」、前売り券1300円が一つの基準になっています。スーパーで買い物をして2600円だったら「あ、“2映画”か」と思ったり。
 ただ、やはり1万円というのはそれこそ万人に共通する「大台」の感覚でしょうから、

>年間契約を、といわれた場合には1万円でもちょっと尻込みします。

と言われるのは当然だと思います。

 「long tail:多くの小さなニッチ市場を多数集めれば、巨大市場に成り得る」という考え方が、最近注目されてきているそうです。特撮番組も、その方向に踏み出す時期が来ているのかもしれません。て言うか、踏み出して欲しいです。

>ちなみに毎週土曜深夜に10分の帯番組でザンキさん主体の番組が放送されるなら、それだけで月2000円出したって安いものです。v(^-^

 私も、飯田圭織が仮面ライダーになるなら…
 問題は、こういうニーズ(ニッチ)がどれくらいの金額規模であるかという正確な情報と、そういう商品(番組)をリリースする際にその人に確実に告知できるかということになるかと思います。
 
 ムックの「ヒーローヴィジョン」(1950円)がどれくらい売れているか気になる40才の独身男性のコメントでした。

はじめまして
ブログ拝見しております

なかなか興味深い検証ですね
10万世帯が前払いで年間契約してくれれば
かなり現実味のある話のようで
毎回毎回契約とかだと
最初の資金をどうするかで計画だおれになるかもですね
何にしろ現在のPRIDE並にするのは少し大変かも?

月間契約~自動延長

 maruさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
 『CLUB スカパー!』を見ても、年間契約を大きく謳っているコンテンツというのは無きに等しいですね。また、ほとんどの月間契約が自動延長になっていると思います。
 このことを考えると、やはり
・第1話は無料放送。
・最初の1ヶ月は300円/月(自動延長)
・2ヶ月目以降は1300円/月(自動延長)
・1日のみのスポット視聴(PPD)は420円/日
という契約形式が現実的のように思えます。

ライダー作成のための資金

興味深いお話ですね

ただ、現状の民放システムでは「ブロック」が出来なければ難しいですが

「一番組のみ」を見るのにお金を払うシステム・・・
CS・PPV以外で、毎週?
実際問題として「仮面ライダー響鬼」を一之巻から有料を前提に放映するならば、
・パイロットの1,2、3,4話は無料
・月ごとに契約更新(年更新は辛いかな)(自動更新)
(但し、私はWWEのPPVは年間で1万5千円払ってますが)
・で、月1500円・・・
・一話毎なら、一話400円(自動更新)
くらいでしょうか?
正直私は東映チャンネルは解約した口ですが・・・

資金的なことのみ考えるならば、ゲームファンドのように、
「仮面ライダーファンド」を東映が発行し、買ってもらう
(告知は新聞、東映のネット)
その際、コンセプト、キャスト、スタッフ等を謳い
資料請求者にはさらに詳しい内容のファンド情報をメールで送る

途中変更等、契約違反があれば、本人の請求があれば払い戻し
一口5000円くらいから・・・
年間通して放映し、いくばくか以上の利益が東映にあれば出資者には
配当はもとより、グッズや会員パーティ等で還元・・・
(この場合、利益とは東映や、その他の会社のグッズ販売におけるロイヤリティー
及び、テレビ局からの放映権量 それらの金額割合は、視聴率等で、3ヶ月ごとに見直し)
但し、それで、全然利益が出ず、赤字になればファンドはパー
東映はノーリスク(いや 厳密にはノーリスクではないけど)


というのが、現実的かな、と・・・(本当に現実的か?ときめきメモファンドはどうなったっけ?)
最も、そのファンドをBANDAIが大口で買ってしまえば意味無しですが・・・

地上波デジタルに期待

 サンドマンさん、コメントありがとうございます。

>「一番組のみ」を見るのにお金を払うシステム・・・
>CS・PPV以外で、毎週?

 地上波デジタル放送に期待しています。
 もう、タダで見られるものに宣伝以外のものを期待してはいけないということで良いんじゃないかとすら思っています。
 欲しいものに対しては相応の対価を支払うという文化を、TV放送にも根付かせる革命が、地上波デジタルで起こって欲しいです。

 「メディアの直接民主制」とでも言いましょうか。
 少なくとも、投票権は視聴者に在って欲しいです。

 TV番組ファンドも、実現して欲しいです。
 それで番組の始まる1年前から楽しめるのなら、一口5000円で3口とか買いますよ私は。主役を誰にするか、一口一票で投票とか出来たら嬉しいですね。

こんばんは

TB頂く前に、この記事は拝見していました。とても面白い考えだと思います。
というか、この方法で響鬼が変更なしで行けたならどんなによかったかと思っています。

ええと、「普通に親子で見ている世帯」としてのコメントをリクエストされたのだと解釈してお答えしますと、ひとつのこども番組のために月1,300円は難しいです。
だって、他にヒーロー番組はいくつもありますから…。
どうしても「これ」じゃなきゃいけない理由が前もってないと、無理だと思います。

比較対象にするのは間違っているかもしれませんが、ベネッセの「こどもちゃれんじ」という幼児教育ものが、月1,680円で、毎月、絵本と20分程のビデオとふろくのおもちゃがわんさか付いてきます。これならお得だと、多くの親が感じる値段です。
でも、これは「こどもの為の教育費」だから出せるのであって、毎月固定の「こどもの為の娯楽費」としては無理だろうと思います。

ただ、「普通でない親子で見ている世帯」の「親の娯楽費」としては、いけるかな、と(笑)。
提示された条件なら、ウチは間違いなく契約します。どうしても「これ」じゃなきゃいけない理由(=響鬼が好き、というだけですが)がありますから。

家族がある場合、夫婦間の意見の違いとか、どちらが経済的に自立しているかとかの問題もあります。お母さんがいくら入れ込んでいても、そこにお金を使える権限がないと…。固定費は、結構家計に響きますので。
ウチの場合は、どちらも特撮に対して理解があるし、共働きなので問題なし(笑)。

でも番組スタート時点で契約するのは、他の方も書いてらっしゃるように、よほど特撮ものに思い入れのある人でないとだめかもしれませんね。
「響鬼」の場合は、今回のいろいろな経緯があるので、「新生響鬼」を謳って呼びかければ集まるかも、とは思いますが、全くの新企画の場合はどうでしょう…。
いずれDVDが出るのなら、とりあえず様子見になりそうです。

「響鬼」の場合、途中で厳しくなってきた時点で、「助けてください、ピンチです」「おもちゃ買ってください」「このままじゃ打ち切りです」ってテロップでも出して教えてくれればいくらでも協力したのになあと、本気で思ってます。

…なんか幼稚なコメントでスミマセン。

「ライダーチャンネル」だったら…

 77maru77さん、コメントありがとうございます。とても参考になりました。

 やっぱり、普通の家庭では、「月1,300円/1番組」は難しいですよね。現状の有料放送が、「月1,300円/1チャンネル」のレベルですから。
 「シリーズ最新のライダー番組+過去のライダー番組の再放送」といった「ライダーチャンネル」だったら、ビデオレンタル費と相殺するということで受け入れられるかなぁ、とか思ったりしています。

>「響鬼」の場合、途中で厳しくなってきた時点で、「助けてください、ピンチです」
>「おもちゃ買ってください」「このままじゃ打ち切りです」ってテロップでも出して

 これは、私も有りなんじゃないかと以前から思っていました。別記事で書いてみようかしら?

ライダーチャンネルはいけると思う

一定のファンがいると見込めるブランド(=仮面ライダー)なら、可能ではないでしょうか。
おお、想像すると、すごくいける気がします。
戦隊ヒーローチャンネルとか、メタルヒーローチャンネル(こっちは数が少ないかな?東映単体ヒーロー、とか)もアリっぽいですね。新番組がつくなら、なおさら。

東映チャンネルを契約しない理由に、いつも好きだった作品をやってくれるわけではない、ということがあります。「次はこれじゃないか」と期待しても飛ばされちゃったり…。

「ライダーチャンネル」なら、新企画でも「ライダーなら、どんなものでもやっぱり見とかなくちゃいかんだろう」とお金を出す人、多いと思います。コレクターの心理といいますか。
「戦隊ヒーローチャンネル」の新企画も、今まで好きだったヒーローが新番組にも登場するとか、好評だった番組の続編ができるとか、いまよりもっと柔軟な番組ができそうですね。うんうん。(←勝手に盛り上がってます)

別記事、楽しみにしてます。
結局製作側は、いちども視聴者に訴えたり、釈明したりしていませんし、わたしたちも本当のところは実はわからない。
どこまで視聴者と製作者がかかわっていいのか、難しい問題を含んでいるとは思います。最終的には、誰のための番組なのかというところに行き着くかもしれません。
でも、もっと何か方法があったんじゃないか、別の方法も模索しないとまた同じことが繰り返されるんじゃないか、と感じています。

賛同意見を書くつもりだったんですが

はじめまして。いつも興味深い考察、楽しみに拝読しています。
自分のブログにこの記事を元にした、雑文をあげさせていただきました(http://d.hatena.ne.jp/quon913/20051211/1134305886)。
TBしたかったんですが、なぜかうちのPCはエラーになってどちらともTBできないものですからすみません。
響鬼は高寺Pの頃から楽しみに見ていて交代時のショックは大きかったのですが、今ではすっかり新体制になじんでいます。結果的には路線変更して良かったんじゃないの、と思ってしまうのは、あのままだとおいしい素材がみすみす無駄になった気がしてしまうからですね。
どんなものを作っているのか自分で判断するために、玩具という縛りは悪くない気がします。

>quonさん

 コメント並びに記事の紹介、ありがとうございました。
 コメントが出来てTBが出来ないというのは、ブログの設定では有り得ない(禁止設定をすると、コメントもTBも両方はじく)ので、原因は私にも分かりません。
 残念ながら状態の改善が見込めませんが、これからも気が向かれたときに訪問していただければ幸いです。

 quonさんのブログは、また改めて訪問いたします。

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やるべきこと

漫画家・島本和彦のコメント(9月13日付)を読み、考えてしまっている。響鬼がこうなってしまわない為に、何をするべきだったのか。島本和彦氏は、響鬼の路線変更を悲しみ、もっと「能動的に」応援するべきだった、何らかの意思表示をするべきだったと言う。例の荒れ荒れ

道楽にいくら払えるか。

ちょっと面白い記事を見つけました。 http://sinden.blog6.fc2.com/blog-entry-112.html 私の住まいの方では朝日系列のチャンネルがないので本来平成ライダーシリーズは見れません。マジとプリキュアは少し遅れて夕方に放送しているので、あまり集客力のあるコンテンツと

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。