2017-08

『サロゲート』

『サロゲート』
    2010年の映画館で観た映画:1本目
    映画を観た日:2010年2月6日(土)

 チラシでこの映画を知ったとき、古典的なSF映画なんだろうなと思った。そして実際、そういう映画であったが、SF映画としては私の予想を少し下回る出来栄えだった。
 この映画と同系統の作品を、諸星大二郎が短編漫画で描いていることを知っている人も多いだろう。私は、20年以上前にそれを読んだ。作品としての完成度は、そちらの方が明らかに上である。

 普通なら極めて低い予算でしか作れない筈の古典的SF映画を、ブルース・ウィリスというスター俳優を使うことで日本でもメジャー配給される映画に仕立て上げるところが、ハリウッド映画というシステムの良いところでもあり悪いところでもある。この映画は、そういった映画作りのシステムを、端的に示す一例だと実感させられた。

 さて、普通のSFファン、映画ファンであるならば、それで感想は終わりだ。しかし、コスプレイヤーでもある私は、その観点からこの映画を観ることが出来た。この映画が、コスプレをテーマにしたSF映画であったなら、傑作に成り得たと思えたのだ。

 人間の心理には、自分が美しくありたい、カッコ良くありたいと思う気持ちが、程度の差こそあれ存在する。それは広い意味での変身願望と言える。そして、人間の変身願望を最も強く反映させた行為の一つが、コスプレなのだ。だからこの映画は、広い意味でのコスプレ映画と観ることも出来る。

 人類の中で最も変身願望が強い人種の一つが、“男装をメインにした女性コスプレイヤー”であることは間違いない。彼女達に、是非とも観てもらいたい映画である。
 SFファンに対しては、「暇だったら…」という程度であるが。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sinden.blog6.fc2.com/tb.php/1104-eb063c73

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

震電

震電

 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。