2017-08

『ゴジラ200X 大怪獣大江戸決戦』企画案

 映画『ゴジラ200X 大怪獣大江戸決戦』企画案
  (1999年11月12日頃に書いたものに後日加筆修正したもの)


1.作品コンセプト 「枷を外して、自由奔放な、楽しくて凄いゴジラ映画を!」

 平成シリーズや『ゴジラ2000』とは「全く別の世界」で、「自由奔放で、楽しくて凄い」、そんなゴジラ映画を創りたい!
 今までゴジラにはめられてきた全ての枷を外すため、思いきって「大江戸」という「江戸時代のような日本」という舞台を選びました。陽性の大衆娯楽作品で、物語の基本フォーマットは、『三大怪獣 地球最大の決戦』です。
 江戸時代のような日本が舞台ですが、時代考証などあってなきがごとし。でも、ハチャメチャというわけでもない。パラレルワールドとしての江戸時代風の日本という世界観で、論理的整合性はキチンと取ります。
 また、大江戸というのは土地の名前ではなく、この世界の年号です。この映画は、大江戸200X年の物語なのです。
 
2.登場人物 「“超時代劇”的キャラクターと、豪華なキャスティング」

 キャラクターは個性的かつバランスの取れた構成です。キャスティングには、ジャニーズ系やアイドル系を起用し、ティーンエイジャー向け雑誌やTVのワイドショーなどのメディアによる話題作り、および映画の宣伝を狙います。( )内はキャスティングです。

お菊(鈴木あみ)…
  主人公。普段は飯屋の看板娘だが、代々忍者の家系であり、必要とあらば、女忍者として活躍する。
 普段は下町の元気のいい娘だが、忍者の時は、プチエロスの漂う切れ長の眼を持つ妖少女となる。木村拓哉が演じるさすらいの若武者に恋心を抱くが…。

お富士(藤原紀香)…
 お菊の姉(血は繋がっていない)で、飯屋の女主人。お菊と同様、忍者の家系であり、生活をともにしているのも元々はそのため。もっとも、お互いに大の仲良しであり、本当の姉妹のような信頼関係がある。
 普段は竹を割ったような性格かつ色っぽい女主人、忍者の時は冷酷な一面も持つ妖艶な女戦士となる。佐野史郎演じるマッドサイエンティストとイイ関係?

平賀源内(佐野史郎)…
 大江戸のマッドサイエンティスト。お富士・お菊姉妹の店の常連であり、ただ1人、彼女たちの正体を知っている人物。ただし忍者ではなく、お富士・お菊姉妹でさえその実体を掴みかねている。
 謎めいた人物だが、基本的には根っからの善人。自分が発明した、からくり仕掛けの見せ物の興業で金を稼いでいる。お富士に迫られると、何かと理由を付けて逃げてしまう?

小太郎(滝沢秀明)…
 源内の助手で、大江戸の若き天才科学者。小太郎自身は特にマッドではないが、源内のマッドぶりに対しては特にためらいを見せず、彼を師と仰いで一緒に生活している。
 お菊とはケンカ友達? 純情派。正義感は強いが、ケンカの腕っ節はてんで弱い。飯田圭織の演じる天女(宇宙人)に恋心を抱く。

虎影丸(木村拓哉)…
 さすらいの若武者。通称は虎影。フラリとお菊たちの住む町にやってくる。クールでドライを装っているが、実は血の気の多い熱血漢で、義理人情派。剣術と弓矢の達人で、長身にも関わらず身のこなしが軽い。
 権力を振りかざすやつは大嫌いだが、女風呂を平気で覗いちゃう面もある、マジンガーZの兜甲児的なキャラクター。この映画では、とってもオイシイ役所。高島政宏演じる弁慶とはいいコンビ。

弁慶(高島政宏)…
 虎影と一緒に旅をしている元僧兵。怪力の持ち主で、文字通りの10人力。なぎなたと棒術の達人。いわゆる、気は優しくて力持ちタイプ。虎影に誘われて一緒に女風呂を覗く時も、遠慮がちな純情派。

カオリ(飯田圭織…モーニング娘。の一番背が高い娘)…
 異星からやってきたお姫様。ある事情によってら母星から逃避行、その途中で遭難して地球に墜落、お菊たちの住む町の浜辺に流れ着く。天女の風貌とイメージを持つ。
 母星に残してきた弟に似ている小太郎を可愛がるが、恋心を抱くのは、お菊同様、虎影。しかし、彼女の持ってきた玉手箱に悪大名が目を付けたため、大変な事態に。

悪大名(ビートたけし)…
 お菊たちの住む町を治めている殿様。支配欲に凝り固まった、時代劇における典型的な悪役。「殺されても同情の余地なし」といったキャラクター。

黒田(佐藤B作)…
 悪代官。悪大名の手下。ただし忠誠心は上辺だけで、自分がこの世の支配者になること夢見ている。これまた典型的な悪役で、殺されても同情の余地なし。

3.怪獣 「“時代劇”的怪獣映像は、一度見たら一生忘れられない!」

 映像的には、「一度見たら一生忘れられない」ような、「絵になる怪獣映像」を創り出します。
それはズバリ、「ゴジラと江戸時代風の城とキングギドラと武士」が一つのフレームに収まっているという絵です。
 日本特撮でしか表現できない「“時代的”怪獣映像」で、観客の心を掴みます。
 江戸時代風の町が舞台であるため、ゴジラもキングギドラも、かつてない小さなサイズに設定でき、その結果、人間と絡む芝居が可能で、今までにない魅力的な絵造りが可能となります。

ゴジラ …
 体高25m、初代ゴジラに似ているが、目線は定まっている。純和風のイメージ。
 お菊たちの住む町を中心とした一帯の「ヌシ」のような存在で、普段は海底に潜んでいる。50年くらい前に一度現れただけなので、長老クラスの者しか見たことがなく、世間一般的には「伝説の荒ぶる神」のような認識。
 劇中、ゴジラより背の高い建物は原則として画面には登場しない。

キングギドラ …
 異世界からやって来た邪悪な、しかし美しい破壊神的怪獣。西洋のドラゴンのイメージを持っており、過去のギドラよりも頭部が小さめで首が長め。
 普通に首を曲げた姿勢での体高が約40mで、城の天守閣とほぼ同じ高さ。カオリの持ってきた玉手箱状の装置の中に封印されていた。

4.ストーリー 「痛快な時代劇アクション! 二大怪獣が大暴れ!」

 江戸時代風の城下町。
 表通りの飯屋に、黒山の人だかり。机の上で、源内が新作のからくり茶飲み人形のデモンストレーションをしている。デモは見事に成功。看板娘のお菊も、女主人のお富士も、その他大勢の客も拍手喝采。
「源内先生、あんたぁやっぱり天才だ!」 「今度の興業はいつだい?」 「満員御礼は間違いないねぇ!」
平賀源内、その助手の小太郎、二人とも嬉しそう。
 そこへ、町人が駆け込んでくる。
「てえへんだ! そこの浜に、異人の船が流れ着いたってよ!」
「異人の船っていうと、異人は乗ってるのか?」 「それがな、身の丈七尺、口が耳まで裂けた、鬼のような怪物だそうだ」 「エーッ」
 尻込みする客を後にして、源内と小太郎の馬車は、お菊とお富士を乗せて現場へ急行。すると、そこには円盤状の船と、そのハッチから身を乗り出すようにして倒れている天女(カオリ)?
 カオリは、玉手箱をシッカリと抱いている。源内達は気を失っているカオリをとりあえず船から出し、お菊達の店に連れていって介抱することに。
 お菊達の店で目を覚ましたカオリ。
「どう、気分は? 痛むところはない?」と話しかけられた途端、カオリはいきなり宙に浮かび上がり(羽衣の能力)、浮かんだまま宇宙語?で何やらまくし立てる。しかし、すぐに落ち着きを取り戻すと、床に降り立ち、髪飾りをいじったと思うと日本語で喋り始めた。
「すいません、気が動転してしまって…助けて下さったのですね、どうもありがとうございます」
 源内達は、カオリから、ことのいきさつを聞かされる。それによると、カオリの国(星)では軍によるクーデターが起き、カオリは大事な玉手箱を守るために、たった一人で仲間のいる国(星)から脱出してきたのだと言う。
「そうまでして守らなければならないその玉手箱の中には、一体何が入っているのですか?」
「恐ろしい…とても恐ろしいものです。一つの星、いえ、国を滅ぼしてしまうような恐ろしい力が、この箱に封印されているのです。この箱は、決して開けてはならない禁断の箱なのです」
 カオリが乗ってきた船のことが話題に上ると、カオリは大慌て。
「あの船がないと、私は故郷に帰れなくなってしまう!」
すぐさま羽衣の能力を使って文字通り飛んでいきそうになるが、目立つことをすると後が面倒になるからと説得されて、源内達の馬車で再び現場へ。
 しかし時既に遅く、宇宙船は大名達の大部隊によって運び出されている最中だった。遠隔操作をしようとしたカオリだが、装置が故障しているらしく動かない。カオリは顔面蒼白。しかし源内は余裕。
「なあに、出入り口は閉じているし、連中にはなんにもできはしないよ。正義の味方が運び場所を突き止めて、すぐに連れていってくれるさ」
と、お富士に目配せ。「ふふふん」と自信満々のお富士&お菊。
 お店に戻ると、虎影と弁慶が勝手に飯を食っていた。
「なによあんた達は~?!」怒るお富士&お菊。弁慶は素直に謝るが、虎影は屁理屈?でクールに切り返すもんだから一悶着。
 そこへ、カオリを捜索中の岡っ引き部隊が店へ。ズカズカと上がり込もうとしたので、怒るお富士&お菊。飯の邪魔をされたので虎影&弁慶も怒る。で、大乱闘。
 お富士&お菊、虎影&弁慶は、それぞれ八面六臂の大活躍で、岡っ引き部隊はあえなく退却。このことがきっかけで、その夜、虎影&弁慶もお富士&お菊の店に用心棒として泊まり込み、カオリの一部始終を知ることに。
 その後、女風呂を覗こうとしている虎影&弁慶。
「おい、揺らすなよ、バレちまうじゃねぇか」 「俺、揺らしてないよ」
「だって揺れてるじゃねぇか…あれ、もしかして地震か?」
 地震ではなく、ゴジラの上陸だった。半鐘が打ち鳴らされ、町はパニック。源内達が助けに来て、お菊達は避難。その途中で、火事の炎に照らし出されるゴジラを目の当たりにしたお菊達は、その荒ぶる神のごとき姿に圧倒される。
 事なきを得たお菊たちだが、店に帰ってみると、カオリの玉手箱がなくなっていた。
「あいつらだ~!」
 お菊たちの推理通り、玉手箱は悪大名の城に持ち運ばれていた。
 悪大名は玉手箱の中にはとんでもない財宝が入っていると決めつけ、手下を使って何とか開けようとするがビクともしない…。
 玉手箱が万一開いてしまったら、と気が気でないカオリ。他のメンバーが奪回作戦を練っているうちに、責任を感じて単身で奪回に行く。羽衣で飛んだり、その他の装備で何とか玉手箱のある部屋まで辿り着くが、なんと小太郎が人質になっていた。カオリの単独行動をいち早く知り、彼もまた単独で追いかけてきたのだが、先に捕まってしまったのだ。カオリは玉手箱の実体について説明するが、悪大名は全く信じようとしない。
 玉手箱を開けなければ小太郎が殺されてしまう。小太郎に故郷に残してきた弟の面影を見るカオリは、小太郎を見殺しにできず、ついに玉手箱の封印を解いてしまう。
 玉手箱から現れたのは、目も眩むような宝物ではなく光の渦。光の渦は少し離れた上空で何かの生き物の形になっていく。宇宙竜キングギドラだ。
 キングギドラは、城の一帯を破壊する。カオリは玉手箱の中に入っていた笛でギドラを操り、なんとか再び玉手箱の中に封印することに成功する。それを見た悪大名は、自分の城の周りがメチャクチャになったにもかかわらず大喜び。
「その笛であの金色の竜を操れば、俺はこの世の支配者になれる!」
 結局囚われの身となったままの小太郎とカオリ。小太郎を盾に取られたカオリは、玉手箱の開け方や、ギドラの操り方を悪大名に教えることに…。
 お富士&お菊、虎影&弁慶が共同作戦で小太郎とカオリの救出を計画し、悪大名の城に乗り込む。
 しかし、小太郎とカオリだと思っていた人質は替え玉だった。悪大名が高笑いしながら、本物の小太郎とカオリを連れて現れる。このまま、全員囚われの身に?
 そこへ、大凧に乗った源内が現れ、城の窓から突入、戦闘仕様のからくり人形をばらまく。この奇襲は大成功! お富士&お菊、虎影&弁慶が、悪大名の手下を次々と打ち倒す。
 しかし、その混乱の中、悪大名は玉手箱を開け、キングギドラを出現させる。カオリは、玉手箱の中の補助アイテムを奪い返すが、箱そのものと笛は悪大名に持ち去られてしまう。
 脱出するカオリやお菊達を、悪大名はギドラを操って殺そうとする。しかし、ギドラは全く従わない。カオリは、ギドラの出し方以外は、全てデタラメを教えていたのだ。お菊たちは無事脱出、悪大名一味も逃げ出す。
 ギドラの出現に反応してか、ゴジラが出現。二大怪獣の対決となる。
 城を破壊しながらの、ゴジラとギドラの怪獣バトルが展開される。
 序盤の力による真っ向勝負ではゴジラが勝るも、空へ飛び上がったギドラの高機動かつ上空からの攻撃には、ゴジラは圧倒的不利を余儀なくされる。ゴジラは徐々に海へと後退し、ついには崖から海へと転落する。
 お菊たちは、ゴジラとギドラの戦いの最中に、悪大名一味から玉手箱を奪い返すことに成功するが、笛は壊れてしまう。ゴジラは海に消え、ギドラは空へ消えた。
「キングギドラは、必ずまた現れます。この世の全てを焼き尽くすまで、キングギドラは何度でも現れます…。私が来たせいで、みなさんの、かけがえのないこの星が…」
 しかし、希望はまだあった。玉手箱と、笛以外の補助アイテム、そしてカオリが乗ってきた宇宙船の部品を組み合わせれば「エレキテルによる力の場」を作り出すことができ、それによってギドラの動きを封じ込め、笛無しでも玉手箱の中に封印することができるかも知れないという。
 しかし、それは宇宙船が再起不能になり、カオリが故郷の星に帰れなくなることを意味していた。
「全然、構いません。皆さんの世界を守ることの方が、ずっとずっと大切です」
 宇宙船の奪回作戦は成功し、源内、小太郎、カオリによって「エレキテル発生装置」が3台造られ、町の職人達によって同時進行で造られた「からくり馬車」(設計は源内)に搭載される。
 再び出現したキングギドラに突撃していく、からくり馬車部隊。搭載したエレキテル発生装置がギドラの光線をはじき返し、逆にギドラを力場に閉じこめていく。
 あと少し、と言うところで、玉手箱を奪い返しに来た悪大名一味の邪魔が入り、作戦は失敗。悪大名一味は、ギドラに踏みつぶされることに。
 お菊たちもピンチに! そこへゴジラが現れ、結果的にお菊たちを救う。
 虎影&弁慶、源内&小太郎は、ギドラに肉薄して火薬による攻撃(投石機や弓矢を使用)をかける。
 虎影&弁慶は、馬車が壊れたあとも、一撃とはいえ、刀やなぎなたによる肉弾戦をギドラに仕掛ける!
 ゴジラは、そんなお菊たちの援護もあって、ギドラをダウンに追い込む。
 そこをすかさず、カオリ&お富士&お菊が、アイテムを使った方法でギドラを玉手箱の中に封印!
 危機は去った…。喜ぶ一同。ゴジラも、怒りが静まったのか、海へと帰っていくのであった…。
 しかし、故郷に帰る術を失ったカオリは、一人落ち込む。皆が慰めるが、心からの笑顔はない。
 そして、その夜。空から宇宙船の大群が出現し、天女の群が舞い降りてきた。うやうやしくカオリを迎える天女達。軍事クーデターは失敗し、平和が戻ったということらしい。
「お姫様だったのか…」驚く一同。頷くカオリ。
「みなさん、私は自分の国へ戻らなければなりません…。短い間でしたけど、本当にありがとうございました」
天に舞い上がるカオリ。宇宙船の中へ吸い込まれ、宇宙船もまた、夜空に吸い込まれて星の海へと消えていく。
 朝が来た。虎影&弁慶も、また旅に出るという。引き留めるお富士&お菊。しかし、
「俺達、同じ所には、長く居続けられない性分なんだ」
 見送るお富士&お菊、源内&小太郎。お菊の目に涙が光る。
 大江戸200X年の、ある日の朝の光景でありました…。
                    《 終 》
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。