2017-07

腐女子(キモヲタ)が、ガンダム(モー娘。)を衰退させる(させた)? ~『機動戦士ガンダムUC』が、悪しき流れを断ち切ってくれることを期待する~

腐女子(キモヲタ)が、ガンダム(モー娘。)を衰退させる(させた)?
 ~『機動戦士ガンダムUC』が、
              悪しき流れを断ち切ってくれることを期待する~

 私は常々
「腐女子が多数存在し、その購買力も大きいのなら、最初からBLになっているアニメを放送すれば良い。そうすれば棲み分けが明確になり、各作品のクオリティが上がる(腐女子がノーマルな作品に寄生することによる諸々の弊害がなくなる)」
と思っている。

 だが、製作者側がそうしない(出来ない)理由が、少しだけ分かるような気もする。
 と言うのも、『コスプレにおける腐女子の傾向と推測』という記事を書いていて、腐女子(BL嗜好)に関しては
「どっちに転ぶか予想がつかない、出たとこ勝負の世界」
という印象を抱いたからだ。
 製作者側は、「BLメインのTVアニメが商業的に成立する」のか、それとも「BLは飽く迄も付加価値に過ぎず、それをメインに据えたら商業的に成立しなくなってしまう」のか、良く分かっていないのではないか?

 また、そもそも腐女子が文字通り原作を腐らせることに喜びを見出している(腐らせる女)としたら、最初からBLになっている「純粋なBL作品」は腐女子人気が出ないことになる。
 もちろん、「純粋にBLが好きで、ノーマル作品を腐らせることには手を染めない」というピュアなBLファンもいるだろう。しかし、ドズルではないが、戦いは数である。数が読めないところでは勝負できない。だから、TVアニメが「本当のBL作品」で勝負をかけるには至らない…のではないか。

 もっとも、「腐女子とは文字通り原作を腐らせることに喜びを見出す人間」だとしたら、原作が美形キャラを量産する必要はない筈だ。むしろ原作が腐女子に迎合した時点で、それは既に腐りかけているわけで、腐女子にとっては「腐らせ甲斐がない」「お仕着せであり、プレイバリューに欠ける」ということになる。
 つまり、『機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)』のようなバランスの取れた(美形キャラが比較的少ない)キャラクター構成であったとしても、腐女子にとっては何ら問題なく、むしろ「お仕着せではないカップリング」を自分で作り出すこと(「美形×美形」以外のカップリングバリエーションをどう作るかetc)に腐女子としてのやりがいを見出すのではないか。事実、アニメが美形キャラを乱発し出す以前は、そうして健全なファンと腐女子が問題なく共存できていたのだと思う。

 ただ、腐女子であるかどうか関係なく、女性一般が美形キャラを好むのも事実である。最近のガンダムが美形キャラを乱発している(ガンダム自体を乱発しているとも言えるが)のは、従来男性向けだったガンダムを観る女性が増えたからであって、腐女子云々は関係ないのかも知れない。

 だが、現実問題としてそういうところに付け込んでくる腐女子はいるわけだし、それでガンダムが駄目になる危険性も十分に考えられる。
 例えば、モー娘。を始めとするハロプロ勢は、キモヲタの所為で軒並みジリ貧状態に陥っているとも言えるのだ。
 一般の中高生男子から見たら、まさしく「腐女子=キモヲタ」だろう。この図式は、ちっとやそっとでは変わらないと確信する。一般の中高生女子が、「モー娘。のコンサートで、ツアーTシャツを着てヲタ芸をしているオッサンの群れ」を見てキモイと思わないというなら、話は別だが。

 イメージというものは恐ろしい。
 一部のモー娘。ファンが、ヲタ芸と呼ばれるパフォーマンスをやり始め、それがTV等によって一般に紹介されたことにより、「モー娘。ファン=ヲタ芸をやるキモイ奴=キモヲタ」というイメージが定着してしまった。モー娘。凋落の理由には諸説あるが、この「モー娘。ファン=キモヲタ」というイメージにより、ファンが離れていった(新規のファンが付かなくなった)ことも大きな要因の一つだと私は確信している。

 ちなみに私は、かおりん(飯田圭織)が卒業するまでは、モー娘。のファンだった。しかし、仮にモー娘。の結成当初から「モー娘。ファン=キモヲタ」のイメージが付いていたとしたら、私はファンになってはいなかったと断言できる。何故なら、私がモー娘。に関心を持ったキッカケそのものが、「チビッコからサラリーマンにまで人気がある」というモー娘。の健全なイメージ(間口の広さ)だったからだ。

 いったん定着したイメージを、拭い去ることは難しい。
 例えば、かなり以前から、ベリキュー(Berryz工房と℃-ute)のコンサートでは、ヲタ芸はほとんど見られなくなっている(おそらく、モー娘。も同様)。それでも、中高生の客や、女性客が増える気配は一向にない。相変わらず客の大半は20代後半から30代のオッサンで占められているという有様で、これが10代のアイドルのコンサートの会場かと目を疑う程である。
 ヲタ芸をする客がほとんどいなくなった今でも、「ハロプロファン=キモヲタ」というイメージは、そのまま残っているのだと思う。

 もしも「ガンダム=腐女子の見るアニメ」というイメージが定着したとしたら、ハロプロ同様、若い男性ファンが離れていき、新規の男性ファンは付かなくなるだろう。
 残るファンは、高齢化した男性と腐女子という、二極化した構造になる。そして、いずれ腐女子の大半は別の腐ジャンルへと移行していき、残るのは定着した少数の腐女子と高齢化した男性という、未来のない状況となる。
 
 『機動戦士ガンダムUC』は、小説版を読んだ限りでは、登場人物のバランスの取れた原点へと、かなり回帰しているように思える。美形キャラ(チョイ役ではない)は要所に1、2人ずつとなっており、特に不自然さは感じられない。これは、本当に喜ばしい。
 少し残念なのは、これがOVAであって、TVアニメではないということだ。作品を観る人の数としては、OVAよりもTVアニメの方が圧倒的に多いだろうから。

 それでも、『機動戦士ガンダムUC』が「ガンダム=美形キャラ乱発アニメ」という流れを断ち切ってくれる(であろう)ことには、希望が持てる。
「ガンダムは、美形キャラを乱発しなくても商業的に成立する」ことを証明するために、私も『機動戦士ガンダムUC』のDVDやガンプラを買って、微力ながら貢献するつもりだ。
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震電

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 写真撮影時40歳。
 いい歳して云々といった決まり文句は私には通用しない。たった一度の人生、他人に迷惑をかけない範囲で楽しみます。